実際にお城の天守閣に止まれる城泊(キャッスルステイ)がスタートしたことで今非常に話題になっている『大洲』
皆さんは大洲を訪れたこと・訪れる予定はございますか?
今回は愛媛県大洲市の観光スポット・グルメなど大洲の魅力をお伝えしていきます。
大洲とはどんな場所?
大洲とは~大洲藩6万石の城下町として発展~
大洲市は愛媛県南部の南予地方にあります。肱川と矢落川とが合流する地点で盆地を形成し、500〜800mの比較的なだらかな山々が連なる美しい町です。
伊予を南北につなぐ大洲街道、宇和島街道の結節点にあり、東には四国山脈を抜けて土佐国に出る街道と交通の要衝といえる場所にありました。
肱川の流域にある大洲城を中心に発展した城下町は「伊予の小京都」とも呼ばれています。松山空港までは羽田空港から約1時間25分、伊丹空港からは約50分。「伊予の小京都」をのんびり散策してみてはいかがでしょうか。
大洲の歴史~肱川のほとりに江戸から明治の面影が残る~
愛媛県下一の長流、肱川のほとりに栄えた大洲藩6万石の城下町。明治・大正期には養蚕や製糸が盛んで、武家屋敷の一部を潰し、豪商の屋敷、町の文化を支えた職人の家々が軒を連ねていました。職人と商人の町らしい土蔵やなまこ壁の町並みが今も残されています。
また志保町には「明治の町並み」とともに、テレビドラマのロケが行われたことから「おはなはん通り」の名称で親しまれている通りも。城下町の情緒を味わいながら散策できる町並みです。
大洲の観光スポット
史跡 ~大洲城~
大洲の観光スポットといえばまずは「大洲城」です。
大洲城は「地蔵ヶ岳城」とも呼ばれ、1331年、鎌倉時代末期に守護として国入りした伊予宇都宮氏の宇都宮豊房によって築城されました。
江戸時代には築城の名手といわれた武将・藤堂高虎らによって大規模修築。伊予大洲藩の政治と経済の中心地として栄えていきました。明治維新の後、廃城令により大部分の建造物は破却されましたが、地元住民の願いにより、2004年に19.15mの日本一の高さを誇る四層四階の木造天守が復元。
江戸時代から残る台所櫓・南隅櫓など4棟の櫓は国の重要文化財、城跡一帯が県指定史跡に指定されています。
また、この大洲城には天守閣で実際に宿泊することができます。大洲城の城泊については後の項目で紹介します。
大洲城のアクセス
【住所】愛媛県大洲市大洲903
【電話番号】0893241146
【営業時間】9:00~17:00
数寄屋建築 ~臥龍山荘~
「蓬莱山が龍の臥す姿に似ている」ことから、大洲藩第3代藩主・加藤泰恒がこの地を「臥龍」と命名しました。その臥龍の地に3000坪にも及ぶ敷地に別荘として建てられたのが「臥龍山荘」です。
臥龍院、不老庵、知止庵といった美しい建造物と借景庭園が広がり、冨士山(とみすやま)、肱川の光景はまさに絶景。母屋である壱是の間(いつしのま)は桂離宮様式が色濃く表れ、霞月の間(かげつのま)は縁に仙台松の一枚板が使われるなど、各所に創意工夫が施されています。
明治以降は補修されることもなく自然荒廃していましたが、明治時代の豪商、河内寅次郎が老後の余生をここで過ごしたいと1897年ごろから10余年の歳月を費やして築造しました。
臥龍山荘の不老庵では一服400円でお茶席を楽しむことが出来ますが、新型コロナウイルスの影響で8月末まで休止中とのことです。
営業自体は7月1日より再開しておりますので見学は可能です。
臥龍山荘のアクセス
【住所】愛媛県大洲市大洲411-2
【電話番号】0893243759
【営業時間】9:00~17:00 (札止16:30)
木造屋根付き橋 ~浪漫八橋~
大洲市河辺地区は、高知県との県境にも近い山深い渓谷。秘境ともいえるこの地には、8つの木造屋根付き橋があります。「浪漫八橋」と呼ばれており、最も古い「御幸の橋」は1773年、天神社の参道として河辺川に架けられました。クギを一切使わない工法で架設され、県指定有形民俗文化財に指定されています。
坂本龍馬が脱藩する際に渡ったとも伝えられており、周辺には龍馬にまつわる石碑や案内看板も多く見られます。三嶋橋は三嶋神社(中居部落)の参道にあたる場所に架かるため、神様への信仰心をあらわすために屋根を付けたともいわれています。
帯江橋は雨露による腐敗防止策として1952年に建設され、農産物や農機具の一時的な保管場所として、また住民の憩の場として親しまれています。
8つの橋それぞれの詳細は大洲市観光協会HPに記載されています。
浪漫八橋のアクセス
【住所】愛媛県大洲市河辺町三嶋1909
【電話番号】0893392878
史跡 ~少彦名神社~
全国に分布する少彦名(すくなひこな)神社。中でも愛媛・大洲地方は少彦名命の伝説やゆかりの地が数多く残されています。菅田町大竹地区にある少彦名神社は、少彦名命が終焉を迎えた地。埋葬された御陵が簗瀬山山頂付近にありますが、藩主の命により「入らずの山」として、境内(簗瀬山)が秘密にされていました。
そんな歴史的背景もあり、参籠殿は山の斜面にへばりつくように建てられています。「懸け造り」という寺社建築様式で1934年に棟上げされた際は、何と床面積の約9割が山崖にせり出していました。
少彦名命は大国主神(おおくにぬしかみ)と協力して国作りをした神として知られ、湯元・道後温泉は、この2人の神によって発見されたと伝えられています。道後温泉本館横の「玉の石」には少彦名命が残したと伝えられる「くぼみ」が今も残されています。
少彦名神社のアクセス
【住所】大洲市菅田町菅田甲2583
【電話番号】0893243683
大洲の名産品・グルメ
水産加工品(アユ・かじか・川ガニ・練り物・佃煮)
大洲では肱川でとれるアユ・かじか・川ガニに加え、瀬戸内海の新鮮な海産物をいただくことが出来ます。
林産(たけのこ・栗・しいたけ)
また水産品だけでなく、豊かな自然の中で取れるたけのこ・栗・しいたけ等も名産品となっています。
大洲のレストランや宿泊施設では地元の食材を活かした料理をいただくことができます。
郷土料理 大洲のいもたき
大洲では里芋をメインに、油揚げ、こんにゃく、椎茸、鶏肉などを煮込んだ『いもたき』が伝統の料理です。
大洲のいもたきを提供しているお店は大洲市観光情報サイトの下記ページに記載されています。予約が必要な場合がほとんどですので、大洲のいもたきを食べたい場合は予め予約の電話を入れておきましょう。
大洲のオススメの宿泊施設
暮らすように泊まる 分散型の古民家ホテル
大洲ではまちに点在する歴史的建造物を利活用した空間に宿泊することが可能です。
大洲城下町全体をホテルに見立てて作られた分散型ホテルでは予大洲の城下町を楽しみ尽くすことができます。
古くからある歴史的建造物をリノベーションした古民家は、あえて完全に新しくするのではなく、経年劣化や傷は残しつつリノベーションしたことで、当時の趣や風情を今でも感じることができるようになっています。
その土地らしさを感じられる宿に泊まりたい方には分散型ホテルである「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」がオススメです。
《NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町の公式サイトはこちら》
NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町のアクセス
【住所】愛媛県大洲市大洲888
【電話番号】0120-210-289(VMG HOTELS & UNIQUE VENUES総合窓口)
大洲の城泊(キャッスルステイ)
ヨーロッパでは古城を改装したホテルに宿泊できるホテルが数多くあります。大洲では、城そのものに宿泊が可能です。大洲城は老朽化が原因で明治時代に一部を残して、天守閣が廃城となりましたが、大洲の地元住民の保全活動や、市民の寄付により完全復元されました。
また、城泊(キャッスルステイ)では単なる宿泊だけでなく、1617年の城主、加藤貞泰の入城シーンを再現し、幟隊の歓迎から鉄砲隊による祝砲も体験することができます。
また、国の重要文化財「臥龍山荘」での殿様御膳を堪能するなど、城主になった気分を体験いただける特別な宿泊企画となっています。
Go To トラベルキャンペーンを活用して大洲に宿泊&観光がオススメ!
7月22日よりGo To トラベルキャンペーンがスタートしました。
旅行代金の35%が割引になる非常にお得なキャンペーンです。9月以降は旅行代金の15%分の地域共通クーポンの付与も始まりますので、更にお得になります!
大洲は宿だけでなく、まちを観光するのが非常に楽しいスポットですので、ぜひ地域共通クーポンがスタートしてからお得にご旅行ください。
HISTRIP編集部より
大洲の観光情報はいかがだったでしょうか?
HISTRIPでは今後もオススメの歴史旅やGo To トラベルキャンペーンの最新情報を発信していきます。
よろしければこちらからLINE公式アカウントを友達登録してみてください。
今後もHISTRIPをよろしくお願いいたします!