有名歴史人物の足跡が残る自然豊かな「吉野」で大人旅をしませんか?
都会から電車に揺られ、景色もだんだんと緑豊かになって行き着いた先は「吉野」。
電車から降りると新鮮な空気とどこか懐かしい雰囲気が漂う吉野山の中・・・。
みなさんの「吉野」のイメージは、多くの方が、春に咲き誇る吉野の桜の景色ではないでしょうか?
実は、吉野は桜だけなく、世界遺産が多くあり、吉野ならではのグルメもあります。歴史好きの方はもちろん、老若男女が楽しめる吉野の魅力についてご紹介します。
この記事の目次
吉野に訪れたらまずは、世界遺産「金峯神社」から訪れて・・・!
竹林院(ちくりんいん)からバスに乗り、奥千本口で降りた目の前には「修行門」と書かれた大きな鳥居と、
世界遺産である「金峯(きんぷ)神社」へ続く長い坂が目に飛び込みます。
登山客も観光客も、この鳥居をくぐる前に一礼してから坂を上って行きます。
坂の中間地点で皆さんが足を止めて見つめるその先には、普段の生活では決して見る事のできない山々の美しい景色が広がっています。
実際にご覧になると、あまりの美しさに感動されるでしょう。
そこからまた数分坂を上って行くと、いよいよ「金峯神社」の鳥居と境内が現れます。
厳かな空気と周囲の静かな雰囲気に圧倒され、口を閉じ、静かに眺めてしまいます。
藤原道長も祈願したと言われ、昔から吉野杉や桜の木々に囲まれており、歴史の長さとロマンを感じる事ができます。
金峯神社 所在地:奈良県吉野郡吉野町大字吉野山
源義経が弁慶から逃れるために隠れた「義経の隠れ塔」で歴史を感じて
金峯神社の左奥にある、少し気づきにくい階段を下りて2分程で辿り着くのが「義経の隠れ塔」です。
この塔は義経が弁慶と追ってから逃れるために隠れた場所です。
また、屋根を蹴破り外へ逃げたことから「蹴破りの塔」という別名もあります。
この場所は木々で囲まれている為周囲からは気づきにくくなっています。
よって、義経の生きた平安時代末期は今よりも目立っておらず、
隠れるには最適の場所であったと当時の様子も想像できますね。
目の前に義経が出てきそうな静けさと独特の雰囲気があり少しドキドキと緊張してしまいます。
そんな歴史に残る出来事が起きたこの義経の隠れ塔は、歴史好きな方には必見です!
義経の隠れ塔 所在地:吉野山 吉野町 吉野郡 奈良県 639-3115
桃山時代の美しい建築にうっとりする世界遺産「吉野水分神社」
金峯神社と義経の隠れ塔に別れを告げ1時間程歩いて下った先に辿り着くのが、
赤い大きな鳥居が目印の2つ目の世界遺産「吉野水分神社」です。
吉野水分神社は子宝の神様として信仰されている、天之水分大神(あめのみくまりのかみ)が主神です。
また、大阪城を建てた事でも有名な武将、豊臣秀吉もこの神社を訪れ豊臣秀頼を授かったそうです。
その秀頼が再建した社殿が重要文化財となっています。
この社殿が「本殿」「拝殿」「幣殿」「楼門」「回廊(2つ)」からなる計6棟が本当に美しく、「これが桃山時代に作られたのか!」と驚きを隠せません。
また、境内に入った瞬間ここだけ時間が止まっているかの様な空気と静けさが流れており、神々しさを感じます。
豊臣秀吉が秀頼を授かり、その秀頼が再建し素晴らしい社殿と情景を残したこの吉野水分神社。
歴史であまり知られていない素敵なエピソードも残るこの地は歴史好きな方はもちろん、建築や芸術が好きな方にもぜひ訪れていただきたいスポットです。
吉野水分神社 所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山1612
お腹が空いたら、風情溢れる古民家で田舎ランチに舌鼓・・・!
吉野水分神社から吉野駅の方面を目指し1時間程歩いて山を下って行くと古民家カフェやご飯処が並びます。そのうちの一軒が、水本米穀店が経営してらっしゃるお店。
店主のお母様が作ってくださる田舎ランチを食べることができます。
野菜がたくさん使用されており、優しい味付けでヘルシーですがお腹いっぱいになれます。
また、お母様が吉野の事や、桜のシーズンのお話などをしてくださりました。美味しいご飯とお母様の優しさにほっこりします。
店内は昔ながらの日本家屋で、どこか懐かしさを感じます。
吉野の情報誌も置いてあり、観光客や登山客にはありがたいですね!
水本米穀店 所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山2295
歴史に名を残す武将や著名人の面影が残る奈良県の中部に位置する「吉野」。
今回ご紹介した世界遺産やグルメなどは吉野のほんの一部分。
吉野の方々はみなさん本当に親切で優しくしてくださいます。また、観光や登山をされる方、恋人同士やご夫婦、一人旅など旅の形は様々ですが、
みなさん挨拶を交わしたり、会話を楽しまれたりと、気持ちよく吉野を周遊されています。そんな、アットホームな空気に包まれる吉野で歴史やグルメを楽しみながら大人旅をしてみてはいかがですか?