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日本近代建築の始まり!東京都上野の新たな魅力を発見してみましょう

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    東京の観光スポットの中でも屈指の人気を誇る、上野。
    いつも観光客でにぎわうこの町には、たくさんの見どころがあります。
    特に、動物園や美術館が数多く集まる上野恩賜公園は必見です。

     

    上野動物園入り口

     

    今回は、そんな有名な観光地である上野に秘められた魅力をお届けします。

     

     

     

     

    あの財閥企業の邸宅!今なお上野に広大な敷地を誇る、旧岩崎邸庭園

    旧岩崎邸庭園の正面玄関

     

    明治29年(1896年)に三菱財閥岩崎家本邸として建てられ、洋館・和館・ビリヤード場が現存しています。
    洋館は鹿鳴館の建築家として有名な英国人ジョサイア・コンドルの設計で近代日本住宅を代表する西洋木造建築であり、国指定重要文化財に指定されました。

     

    旧岩崎邸庭園の洋館ベランダ

     

    お時間に余裕がある方は、ぜひ毎日行われている庭園ガイドに参加してみてください。当時の岩崎家の生活が目に浮かぶほど、この庭園に秘められた意匠や歴史を感じることができるはずです。

     

    旧岩崎邸庭園入り口にある家紋が刻まれた門

     

    また、お帰りの際には入り口付近の塀の前で一度足を止めてみてください。あの三菱の社章の由来となった、岩崎家の家紋がご覧いただけますよ。

     

     

     

    見どころは美術作品だけじゃない!?上野・国立西洋美術館を満喫!

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    国立西洋美術館では、その名の通り西洋美術全般が広く紹介されています。
    しかし今回は美術作品ではなく、それらを収めている建物に目を向けてみませんか?

     

    国立西洋美術館の2階外壁

     

    フランスで活躍した近代建築の巨匠であるル・コルビュジエによって設計され1959年に完成した本館は、2016年に世界文化遺産に登録されました。
    館内で配布されている建築探検マップを手に取って、ぜひ本館の至る所にみられる「近代建築の5つの要点」を探してみてくださいね。

     

     

     

    近代建築の伝統!上野・国際子ども図書館で、大人ならではの楽しみを

    国際子ども図書館のレンガ棟正面入り口

     

    国際子ども図書館は国立の児童書専門図書館であり、その建物はレンガ棟とアーチ棟で構成されています。
    なかでもレンガ棟は先ほどご紹介したジョサイア・コンドルに師事した久米正道・真水英夫らによって設計され、
    明治39年(1906年)に帝国図書館として建設された建物を再利用しています。
    100年以上の歴史を誇るレンガ棟の建物は、明治時代のルネサンス様式の洋館であり、東京都選定歴史的建造物に選ばれています。
    石と煉瓦の技術が成熟した明治後期から昭和初期の日本近代建築の歩みを、きっと各所で感じられるでしょう。

     

     

     

     

    明治時代のエスプリを感じる上野の老舗レストランで、ほっとひと息。

    上野精養軒外観

     

    「上野精養軒」は、明治9年(1876年)に上野公園開設に伴い不忍池畔に「上野精養軒」は誕生しました。
    そんな明治の古きよき面影を感じる店内で、伝統の味を守り続ける本格西洋料理をお召し上がりいただけます。

     

    上野精養軒のメニューのひとつであるパンダプレート

     

    こちらは、精養軒のオープンな雰囲気のカフェレストランでいただけるパンダプレートです。
    上野動物園のパンダをイメージしたかわいらしいこちらのお料理は、見た目も楽しめるだけでなく伝統のドミグラスソースを使ったハヤシライスが味わえます。

     

    上野精養軒の店内

     

    大きな窓から光が差し込むお店の雰囲気はとても明るく、不忍池や上野の森の自然を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。
    上野公園での散策に歩き疲れた際は、ぜひお立ち寄りください。

     

     

     

    偉大な明治の文豪が誕生した場所、上野・森鴎外旧居跡で思いを馳せて

    森鴎外旧居跡の碑

     

    上野公園から歩いてすぐの場所に、水月ホテル鴎外荘があります。
    今も読み継がれる「舞姫」など数多くの名作を生み出した明治時代の文豪である、森鴎外。ドイツ留学から帰国後、この鴎外荘の地に住み、数々の作品を執筆されました。

     

    また、先ほどご紹介した「上野精養軒」は森鴎外の作品に登場するほど当時から有名な本格西洋料理のお店だったそうです。
    森鴎外の文学作品がお好きな方は、ぜひ明治の雰囲気漂うこちらの鴎外荘で当時の暮らしをしのんでみてくださいね。

     

     

    今回は、「日本近代建築」の歩みを主なテーマにお勧めの名所をご紹介しました。しかし、ご紹介しきれないほど上野にはまだまだ芸術・文化・歴史が詰まった場所があります。
    このように上野では、その時の気分や関心に合わせて様々な芸術・文化に触れることができます。
    皆さん一人一人が考えた、オリジナルの上野散策ツアーに出発してみませんか?