HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

HISTRIP MAGAZINE icon HISTRIP MAGAZINE

日々感じる喧騒から離れて…自然豊かな京都の観光地『鞍馬』へ!

  •  

     

    京都の中心地から電車に揺られること約1時間…
    中心地の喧騒や京都特有の蒸し暑さから離れ、たくさんの木々の中でそよぐ風や川のせせらぎを聞くことができる「鞍馬」。
    伝統ある歴史と少し他の観光名所と異なる雰囲気をお伝えします。

    緑あふれる「鞍馬寺」。
    門に続く階段を1段登っただけで、木々のそよ風を感じました。

     

    『よもぎ』は鞍馬の名物!『神山』と『多聞堂』で愛される料理とは?

    鞍馬駅に着いて、直進して左に曲がるとすぐのところにある『神山(かんざん)』
    うどん・そばを主に食べることができますが、麺によもぎを使ったよもぎうどん・よもぎそばを食べることができます。
    実際にいただきましたが、麺からよもぎの風味を感じ、もちもちとしていてとても美味しかったです。
    また湯葉を使ったよもぎ麺もあります!

     

    『神山』よもぎうどん

     

    また、目の前にある『多聞堂(たもんどう)』では、牛若丸こと平安時代末期の武将 源義経(みなもとのよしつね)が少年時代に過ごした地が鞍馬であったことから、牛若餅やよもぎ餅など様々な和菓子を気軽に食べることができます。
    よもぎの風味と甘さが絶妙でとても美味しかったです。鞍馬に行った際には『よもぎ』を麺・和菓子の両方でご賞味ください!

     

    『多聞堂』よもぎもち

    神山 所在地:京都府京都市左京区鞍馬本町236番地

     

     

    京都最大のご利益がある鞍馬寺の『尊天』とはどんな本尊なのか…?

    鞍馬寺

     

    鞍馬寺の自然

     

    鞍馬寺はパワースポットとして人気があります!京都最大のご利益があるとも言われています。鞍馬寺の創立は770年に鑑禎が草庵を結び、毘沙門天(びしゃもんてん)を安置したことから始まりました。
    本尊は『尊天』といわれるもので、毘沙門天・千手観音(せんじゅつかんのん)・護法魔王尊(ごほうまおうそん・別名:サナート・クマラ)が一体となり完成したものです。護法魔王尊は天狗の総帥(そうすい)であり、地球の悪魔を退治するために飛来したと言われているほど、魔を閉じ込める力があると言われています。魔除けを行うには最強の本尊です!
    また本殿金堂では三者の仏様が安置されており、金堂の前に広がる六芒星形が描かれていています。
    そして強い魔除けの効果があることから訪れた方の多くは、手を広げて前に出しパワーを吸収することで、魔除けをしてもらっている姿が伺えました。
    本殿金堂の前には尊天の像もあります。お顔を実際に見て、パワーをもらうことも一つの方法です!

     

    鞍馬寺 所在地:京都府京都市左京区鞍馬本町1074番地

     

     

    鞍馬寺から貴船までの長いハイキングコースにおける魅力と注意点

     

    ハイキングコース階段

     

    鞍馬寺から貴船までは電車の他にハイキングコース用の山道が設けられていて、鞍馬・貴船の両方向から向かうことが出来ます。
    しかし、鞍馬から貴船に向かう道は比較的上り坂が少ないので、気持ちが少し楽に感じるかもしれません。多くの方が叡電で貴船まで行った後に、
    ハイキングコースで鞍馬まで戻って来られる人が多いのです。

    が、上り坂が少し多くなるのでどちらからスタートするかを考えましょう。
    また山道ですので、始点の寺院でハイキング用のストックのようなものを借りると少し楽に歩けます。
    魅力としては山道は、自然がそのままむき出しになっています。
    木の立派な根や幹など今しか見れない自然を存分に満喫しましょう!鹿と遭遇できるかもしれません。

     

    木の根道

     

    途中遭遇した鹿

     

     

     

    鞍馬寺にある『鞍馬山鋼索鉄道』は日本一短い鉄道だった……!?

    鞍馬寺鋼索鉄道車体

     

    日本一短い鉄道として知られているのが、鞍馬山鋼索鉄道(くらまやまこうさくてつどう)です。
    始点から終点までの乗車時間は3分程で、路線距離は200メートル程です。
    また、宗教法人鞍馬寺が運営する鉄道のため営利性を求めるのではなくて、
    運賃は寄付金という形を取っています。寄付をすれば参拝記念の“花びら”がいただけるというユニークで
    日本でたった一つしかない形態の鉄道です。
    電車の車体も階段型になっており、線路の両端には赤いろうそくが立てられています。
    目的は、お年寄りの方・足の弱い方の手助けをすることではありますが、
    綺麗な風景が堪能できます。桜と紅葉の時期には線路の両側に満開に咲いているそうです。またその時期に行ってみたいです!

     

    鞍馬寺鋼索鉄道線路

     

     

     

    高級感あふれる貴船で雰囲気・価格が満点の『貴船倶楽部』

    貴船1

     

    向かって右側には川床で食べられる高級料亭がたくさん並んでいます。
    川床では高級な料理を提供してくれますが、ほとんどがコース料理となっています。
    お腹は空いていないけれど、川床を満喫したい!という方におすすめのお店を紹介します。

    貴船で唯一のカフェで、ちょっとした時に最適のお店『貴船倶楽部』です。
    甘味のものもたくさんあります!取材へ行った時は『わらばに』を食べました。
    わらびもち+バニラの組み合わせが絶妙で美味しかったです。
    高級料亭で川床を楽しみながらコース料理を楽しんでも良いですし、
    気軽にカフェでゆっくり過ごすのも良し…

    是非川床で普段感じられない自然を満喫してください!

     

     

    貴船2

     

    貴船3

     

     

     

    貴船神社(結社)は恋愛のパワースポット!磐長姫命の悲しい運命…
    貴船神社

     

    貴船神社は最近恋愛のパワースポットとして有名になっています。結社(ゆいのやしろ)は、水の神様がいらっしゃる本殿から貴船川沿いに約300m坂を上がったところにあります。
    恋を祈る神様とされている『磐長姫命(いわながひめのみこと)』が奉っているとされています。
    磐長姫命は妹である『木之花咲耶姫(このはなさくやひめ)』と天照大御神の孫である『邇邇藝命(ににぎのみこと)』のもとへ
    一緒に嫁入りいようと試みると、姉は失敗してしまいました。

    己を恥じ、貴船で自分のような失敗がもう二度と起こらないように
    他人の良縁成就に励んだと伝えられています。

    結社へ行くと『磐長姫命』が成就するため、パワースポットと呼ばれています。
    パワーを吸収して恋愛だけではなく、家族や身近な人と良縁でいられるように立ち寄ってみませんか?
    結社

     

    貴船倶楽部 所在地:京都府京都市左京区鞍馬貴船町74

     

     

    鞍馬・貴船は京都で有名な観光地ですが、他の観光地とは異なる“真の自然”を感じました。
    青々しい木々だけではなく、川・山・動物…

    全ての自然が揃っています。
    日々の喧騒から離れた非日常を楽しむことができます。

    鞍馬・貴船地区の観光地でありながらも、素晴らしい自然が守られていることは地域や関係者の方の
    努力があるからいつまでも愛され続けている場所であることを改めて実感しました。
    これからも永遠にあり続けられる場になるために、私たちが何かできることはないか…?
    私たちも主体となって、これから考えていく必要があります。