奈良・ならまちの巡り方【オススメ観光コース】

専門家に聞く!奈良・ならまちの巡り方【おすすめ観光コース】

史跡やお寺、カフェに資料館と観光スポットが非常に多い歴史ある街、奈良。

有名な観光スポットが多く、どの順で回れば良いのか非常に悩ましいところ。

今回の記事ではそんな方に向けて奈良・ならまちのオススメの観光コースを紹介していきます!

プロのならまちコンシェルジュに奈良・ならまち観光の巡り方・モデルコースを聞いてきました!

今回の記事を作成するにあたり、実際に奈良の古民家ホテルで勤務しているプロのコンシェルジュの方におすすめの観光ルートを提案して頂きました。

奈良は歴史的建造物が沢山あるのは勿論のこと、ならまちエリアに進んでいくと「食」も非常に充実しています。

HISTRIP編集部員が実際に観光コースに沿って取材してきましたので、是非ご覧ください。

また、今回オススメのルートを紹介してくださったNIPPONIA HOTEL 奈良 ならまちについては記事後半で紹介させていただきます!

《日本酒発祥の地“奈良”でお酒と古都の魅力に酔いしれる「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」公式サイトはこちら》

NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまちはホテルとしてだけでなく、創業150年以上の歴史をもつ奈良の老舗「奈良豊澤酒造」のお酒や地元の食材を活かした料理を楽しめるレストランとしても人気です。

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ならまちを巡る際のオススメ観光コース

奈良を巡る上で欠かせないのが「ならまち」

近年、観光地として非常に人気になっており、観光客向けのお店も新規オープンしています。

元興寺旧境内を中心とした地域が「ならまち」と呼ばれており、江戸時代から明治時代にかけての町家が数多く立ち並んでいます。

まずは近鉄奈良駅~ならまちへのオススメ観光コースを案内します!記事で紹介している順番がコースになっています。

《もちいどのセンター街》

【もちいどのセンター街】

近鉄奈良駅を出て南へ進んで徒歩3分。

ならまちへ繋がる商店街が「もちいどのセンター街」です。

もちいどのセンター街は奈良で最も古い商店街と言われており、今なお活気溢れる商店街となっています。

ならまちエリアと同じく、老舗から新規店舗まで数多くのお店が軒を連ねています。奈良らしい町家のような外観のお店もあり、歩いているだけで非常に楽しい空間です。

【町家をモチーフにしたお店など老舗から新規店舗まで数多く立ち並ぶ】

お食事処も数多くあり、スイーツやB級グルメまであります。奈良でランチを食べるなら、もちいどのセンター街を歩いて気になるお店を見つけるのがオススメです。

土産物店もありますので、お土産はこちらで購入するのが良いかと思います。

【アーケードを抜けた先も素敵なお店が立ち並んでいます】

■もちいどのセンター街 直営駐車場アクセス

〒630-8222 奈良県奈良市餅飯殿町12

《奈良町資料館》

【奈良町資料館】

もちいどのセンター街を更に南に進み、東側への坂道を少し上った先にあるのが「奈良町資料館」です。

元々はこの場所に元興寺本堂がありました。1451年の戦火により焼失し、その跡地に人々が住みつき「奈良町」となりました。

【奈良町資料館のとげぬき観音さん】

ここ奈良町資料館では、その当時から明治に至るまでの人々の生活の用具類や商店の看板、仏像などが多数展示されています。

ならまちの歴史を感じたい方にオススメの場所です。

《奈良町資料館 公式サイト》

■奈良町資料館のアクセス

〒630-8334 奈良県奈良市西新屋町14

開館時間 10時~17時 年中無休

入館無料 (駐車場無)

電話 0742-22-5509

《奈良町にぎわいの家》

【奈良町にぎわいの家】

次に行くのは奈良町資料館から徒歩1分の場所にある「奈良町にぎわいの家」。

奈良町にぎわいの家は1917年に奈良でも有力な美術商が建築した町家(表屋造)です。二十四節気をテーマにした行事やしつらえ等、季節を感じることが出来る町家となっており、国の登録有形文化財に指定されています。

【暖かな陽の光が差し込む茶室】

座敷、茶室、通り庭、かまど、吹き抜けなど昔ながらの手間と工夫が残る空間です。仏間は遠くから見ただけでは気づけませんが、天井を見ると非常に美しい天上絵が描かれています。ぜひ細かな部分までご覧ください。

【仏間の天上には美しい天上絵が描かれています】

また、にぎわいの家では茶会、落語、コンサート、手作り体験なども行っており、気軽に参加することが出来ます。

イベントの実施状況についてはにぎわいの家公式サイトのイベント情報をご確認ください。

《奈良町 にぎわいの家 公式サイト イベント情報》

■奈良町にぎわいの家のアクセス

〒630-8333 奈良市中新屋町5

開館時間 9:00~17:00

定休日 毎週水曜日(祝日の場合は開館・休館日が変わりますので、事前にお問い合わせください。)

入館料 無料

電話 0742-20-1917

《ならまちエリアでかき氷を楽しめるカフェに》

奈良町にぎわいの家に行った後はカフェで休憩がオススメです。同じ通りを進んでいくとならまち名物のかき氷を食べられるカフェが軒を連ねています。

かき氷はもちいどのセンター街のお店も有名ですが、ならまちエリアもかき氷激戦区。

それぞれのお店オリジナルのかき氷を楽しむことができます。

【喫茶工房まほろばのかき氷】

今回の取材の際は「喫茶工房まほろば」さんにお邪魔しました。こちらのお店は喫茶店ではありますが、同時に工房でもあり、店主であるご夫婦が作成した工芸品や地元の方々の作品が数多く展示されています。

【ご夫婦の作った工芸品や地元の方々の作品が数多く展示されています】

ここでも勿論かき氷を食べることが出来ますので、私も自家製あんこを使った豪華なかき氷を頂いてきました。

暑い夏、ならまちを歩き疲れたときは喫茶店で涼んでみてはいかがでしょうか?

■喫茶工房まほろばのアクセス

〒630-8333 奈良県奈良市中新屋町19

営業時間 11:00~17:00

電話番号 0742‐26‐2526

《元興寺》

ならまちエリアで最後にオススメするのは世界文化遺産でもある「真言律宗 元興寺」です。

にぎわいの家やカフェが軒を連ねる通りを東に行った先に元興寺はあります。

日本最初の本格的伽藍である法興寺(飛鳥寺)が平城遷都にともなって、蘇我氏寺から官大寺に性格を変え、新築移転されたのが、元興寺です。奈良の名所となっている「ならまち」は元々元興寺の境内でした。

1300年つづく奈良の国宝「元興寺」はぜひご自身の目でご確認ください。

《平城創建1300年 奈良の国宝 世界文化遺産 元興寺 公式サイト》

■元興寺のアクセス

〒630-8392 奈良市中院町11番地

営業時間 9:00~16:30

電話番号 0742-23-1377

奈良の有名観光スポットも巡りたい場合のオススメ観光コース

ここから先は「ならまち」を出て奈良公園周りの人気観光スポットを巡る観光ルートになります。先ほど紹介した元興寺から少し距離がありますので、夏場はタクシーなどを利用するのがオススメです。

どれも非常に有名な場所となっておりますので、ぜひ行ってみたいところです。ゆっくり見て回りたい場合はならまちエリアと別日に回ってみても良いかもしれません。

《新薬師寺》

【新薬師寺】

元興寺から通りに沿って東に歩いて20分(1.8km)。最後に少し南に進んだ先に新薬師寺があります。

新薬師寺は天平十九年(747)に聖武天皇の病気平癒を祈願して、お后の光明皇后によって創建されました。

本堂に入ると壇上には国宝である薬師如来坐像、十二神将立像が安置されています。薬師如来坐像の頭と胴体は一本のカヤの木から掘り出され、手足は同じカヤの木から寄木されて作られています。お薬師さまを護衛する十二神将立像と合わせて観ると圧巻です。

【新薬師寺境内の池】

新薬師寺は東大寺や春日大社などと比べて空いておりますので、今の時期でも安心して見に行くことが出来ます。観光ルートを提案してくださったならまちコンシェルジュの方もイチオシのスポットでした。

新薬師寺本堂内の撮影は不可ですので、ぜひご自身の目で確かめてください。

《新薬師寺 公式サイト》

■新薬師寺のアクセス

〒630-8301 奈良県奈良市高畑町1352

営業時間 9:00~17:00

電話番号 0742‐22‐3736

《春日大社》

【春日大社】

新薬師寺から北に進んで徒歩10分。山道を進んだ先に春日大社があります。スマートフォンのマップを見ると山道を使わず迂回するルートが表示されるので非常に遠く感じますが、山道を通るとすぐ着きますのでオススメです。

【新薬師寺から真っすぐ進んだ先の山道を通ると春日大社までショートカットできます】

春日大社は奈良時代の神護景雲2年(768)に造営されました。神山を含む約30万坪の春日大社は世界遺産にも指定され、全国およそ3000社の春日神社の総本社でもあります。

春日山、御蓋山は神山のため、春日大神様の御神域を守るため平安時代に狩猟伐木禁止の太政官符が朝廷より出され、現在でも原生林として環境が保たれています。

【春日大社へ取材に行った際に出会った鹿】

奈良時代に神様が常陸国から御蓋山へお越しになる時、白鹿にお乗りになって来られたことから、奈良の鹿は神様の使いとして大切に扱われてきました。

【春日大社の灯篭。室町時代の灯篭の7割は春日大社にあると言われています】

《春日大社 公式サイト》

■春日大社のアクセス

〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160

営業時間 6:00~18:00

電話番号 0742-22-7788

《春日野園地》

【春日野園地の鹿の親子】

春日大社から西へ進んだ先、東大寺南大門の目の前に春日野園地はあります。

ここ春日野園地は奈良公園の中で最も広い多目的広場となります。東に若草山、北西に東大寺大仏殿、西に東大寺南大門を望むぜいたくな空間で、鹿の多くもここにいます。

すぐ近くで鹿せんべいが販売されていることもあり、奈良の鹿と触れ合いたい方は春日野園地を訪れるのがオススメです。

ちなみに鹿せんべいを持ち歩いていると大量の鹿がやってきますので、心の準備をしてから鹿せんべいを購入しましょう。筆者は幼少期に大量に鹿に囲まれて泣いた思い出があります。

■春日野園地のアクセス

〒630-8211 奈良県奈良市雑司町

《東大寺》

次に回るのは東大寺です。春日野園地は東大寺南大門の目の前ですので、そのまま南大門を越えて東大寺に向かうことができます。

東大寺は金光明四天王護国之寺ともいい、奈良時代に聖武天皇が国力を尽くして建立した寺です。1998年、ユネスコによって世界遺産に登録されています。

【東大寺南大門】

国宝である南大門は平安時代の応和2年(962年)8月に台風で倒壊した後、鎌倉時代の正治元年(1199年)に復興されたものとなっています。

【東大寺南大門の木像金剛力士像】

南大門には木造金剛力士像が安置されており、間近で巨大な木像を見ることが出来ます。多くの観光客が訪れる非常に人気のスポットです。

東大寺大仏殿は二度の戦火にわたって焼失し、現在の建物は1709年(宝永6年)に落慶したものとなります。大仏も度々修復を受けており、台座など一部当時のものが残っていますが、現存する大仏は大仏殿と同時期に再建されたもので、現在は国宝に指定されています。

大仏は是非ご自身の目でお確かめください。

《東大寺 公式サイト》

■東大寺のアクセス

〒630-8211 奈良県奈良市雑司町406−1

営業時間 7:30~17:30

電話番号 7422-25-511

《興福寺》

最後に紹介するのは興福寺です。東大寺から西へ進んだ先にあります。ここまで奈良公園の周りをぐるっと一周するルートで案内してきました。

興福寺は近鉄奈良駅のすぐ近くです。今回は奈良公園周りを一周した最後の地点にしましたが、逆に興福寺スタートで奈良を巡っても良いかもしれません。

興福寺は法相宗の大本山です。その前身である「山階寺(やましなでら)」は、天智8年(669)に藤原鎌足が重い病気を患った際に、夫人である鏡女王が夫の回復を祈願して、釈迦三尊や四天王などの諸仏を安置するために造営したものと伝えられています。興福寺という名称は和銅3年(710)、平城遷都の際に名づけられました。

三重塔、五重塔、北円堂、東金堂など国宝である建造物が多数現存し、国宝館には国宝である立像が展示されています。

ぜひご自身で興福寺に訪れてご覧ください。

《法相宗大本山 興福寺 公式サイト》

■興福寺のアクセス

〒630-8213 奈良県奈良市登大路町48

営業時間 9:00~17:00

電話番号 7422-27-755

以上が奈良・ならまちのオススメ観光コースになります。

この記事に書き切れないほど奈良は観光名所がありますので、ぜひご自身の足で巡って頂ければと思います!

Go To トラベルキャンペーンを使って奈良・ならまちを旅行するなら

7月22日より旅行をお得に叶えることができるGo To トラベルキャンペーンがスタートしました。

奈良・ならまちに旅行する際にGo To トラベルキャンペーンを活用するには「宿泊旅行」をオススメしています。

Go To トラベルキャンペーンでは1泊につき旅行料金の35%(上限2万円)が割引となります。日帰り旅行ではアクティビティ付きのセットプランなど一部でGo To キャンペーン対象になるものもありますが、自由に奈良を巡るのには向いていません。また、基本的に交通費はセットプラン以外では対象外となります。

宿泊旅行が最もGo To トラベルキャンペーンの恩恵が大きいため、奈良・ならまち旅行をご検討の際は宿泊旅行がオススメです。

奈良で宿泊旅行をするならならまちがオススメ

この記事を読んでいる皆様は奈良に宿泊旅行のイメージはございますか?

一昔前は奈良は日帰り旅行や修学旅行のイメージが強く、一般の方が泊まるホテルはあまり多くはありませんでした。

ですが、昨今ならまちが非常に人気の観光地となったことで、ならまちの町家を活かした宿泊施設やお食事処がオープンしています。

今回の記事で奈良・ならまちの観光コースをご提案いただいた「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」も町家・酒蔵をリノベーションした宿泊施設となっています。

《日本酒発祥の地“奈良”でお酒と古都の魅力に酔いしれる「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」公式サイトはこちら》

元興寺の旧境内、今もなお江戸から大正にかけての街並みが残るならまちには、 春日大社から流れる水脈が通っており、この水脈に沿って蔵元が並んでいました。

その蔵元の家屋のひとつを、日本酒と奈良の歴史を愉しみ、その魅力を新たに発見する宿として蘇らせたのが「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」となります。

ゆったりと流れる時に身を委ね、日本酒と奈良の奥深い魅力を五感で味わう。

ほかでは決して体験できない、特別な旅が叶います。

伝統的な古民家の趣を色濃く残しつつ、現代的な快適さを巧みに取り入れてリノベーションされており、ゆったりと古民家滞在を楽しむことが出来ます。

また、NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまちでは、かつてこの地で酒造りをおこなっていた奈良豊澤酒造と協力し、酒粕風呂や酒蔵見学をはじめ、併設するレストランではここでしか飲むことができない限定酒もご提供しています。さまざまな体験を通して、日本酒をより深く堪能することが可能です。

伝統ある大和野菜、大和牛、そして奈良豊澤酒造の酒粕…。豊かな奈良の食材をふんだんに使用し、日本酒とのマリアージュを追求した料理は、ここでしか味わえない美食体験です。レストランとしても利用可能ですので、公式サイトからご予約ください。

《日本酒発祥の地“奈良”でお酒と古都の魅力に酔いしれる「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」公式サイトはこちら》

■NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまちのアクセス

〒630-8345 奈良県奈良市西城戸町4

《NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまちのホテル予約はこちら》

《NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまちのレストラン予約はこちら》

電話番号 0120‐210‐289

奈良・ならまち観光で知っておきたいこと

ここまで奈良・ならまちの観光コース、宿泊施設の紹介を行ってきました。奈良旅行のイメージはつきましたでしょうか?

奈良は観光スポットに恵まれ、今では宿泊施設や食も素晴らしいもので満ちています。ぜひ奈良で素敵な旅行を叶えてください!

また、奈良・ならまちを観光する上で一部注意点もございますので、こちらの項目で記載しておきます。注意事項に気を付けて旅行を楽しく叶えましょう。

《夏場は暑さ対策が必須》

奈良は盆地で気温が高いことに加え、遮蔽物が非常に少ないです。

夏場は移動の際に直射日光を浴びてしまいますので、帽子や日傘、十分な水分を持ち歩くことを推奨しています。

ならまちエリアだけでなく、奈良全体を巡る際は歩く距離も長くなりますので、必ず暑さへの対策をするようにしましょう。

《鹿について》

奈良と言えば鹿。奈良公園中に多くの鹿がいます。

人慣れしているので非常に可愛らしいですが、あくまでも野生動物です。特に子連れの鹿は子を守るために気性が荒くなります。

鹿の嫌がる行為は危険ですので、鹿とは良き隣人として接しましょう。

また、鹿が沢山いますので、注意すべきなのは「鹿のフン」です。

鹿のフンを踏んで足を滑らせてしまっては目も当てられない状態になってしまいますので、足元には注意しながら観光しましょう。

HISTRIP編集部より

奈良・ならまちの巡り方はいかがだったでしょうか?

皆様の奈良の旅が最高の一日になることをHISTRIP編集部一同願っております。

HISTRIPでは今後もオススメ旅やGo To トラベルキャンペーンの最新情報を発信予定です。

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