日本国内のワクチン接種が進み、感染者数が少なくなったことでGo Toトラベル再開の機運が高まってきました。
本記事では一部変更され再開となるGo To 2.0(仮称なので名称変更の可能性があります)の解説を行います。
よろしければ最後までご覧ください。
※オミクロン株の感染拡大によって再開時期は未定となっております
【2020年に開催されていたGo Toトラベルの概要】
Go Toトラベルは新型コロナウィルスの影響を受けた観光産業復興のために開催された旅行需要喚起キャンペーンでした。
2020年7月22日より先行スタートし、感染拡大で一時中止となる2020年末まで実施されていました。
このGo Toトラベルは宿泊代金の35%が割引、15%分の地域共通クーポンが付与される形式でした。
【Go To 2.0と旧Go Toトラベルの変更点】
2020年にGo Toトラベルが開催された際は急な実施であったため、様々な課題が残る中での開催となっておりました。
再開してGo To 2.0となるにあたり、課題であった点が数多く議論されています。
本記事執筆現在(2021年11月17日)では、変更点は正式には決定されておりません。
ここから紹介するのは既に報道されている「変更について議論されている点」となります。
実際にGo To 2.0が開始する際には更に変更される可能性がありますのでご留意ください。
《ワクチン接種・陰性の証明(ワクチン・検査パッケージ)》
ワクチン証明(ワクチン・検査パッケージ)とは、ワクチン接種やPCRを元に「他者に二次感染させるリスクが低い」ことを証明する仕組みのことを指します。
令和3年9月3日に国の新型コロナウィルス感染症分科会が提示した資料に記載された内容となっております。
Go To 2.0にはこのワクチン・検査パッケージが導入される可能性が高いため、11月までにワクチン接種を完了しておくのがオススメです。
ワクチン・検査パッケージについてはこちらの記事でもう少し詳しく解説しておりますので、よろしければこちらもご覧ください。
《割引率の変更》
2020年のGo Toトラベルでは割引率は一律35%(上限割引額14000円)でした。
しかし、割引率を統一すると宿泊料金の高い人気宿に予約が集中することになり、単価の低い宿ではGo Toトラベルの恩恵が少ないという状態になってしまっていました。
そういった背景から割引率や上限割引額の変更が議論されております。
11月17日現在では、Go To2.0は割引率が30%(上限割引額10000円)に引き下げられる案が検討されております。
正式決定ではございませんので、変更になる可能性があることだけ留意しておきましょう。
《地域共通クーポンのデジタル化》
2020年のGo Toトラベルではクーポンは紙製のみでした。
旅行会社経由で予約した場合は旅行会社で渡され、宿泊予約サイト経由で予約した場合は宿で直接手渡される形式です。
この地域共通クーポンの開始はGo Toトラベル自体の開催より遅れた10月スタートであったため、準備に時間と工数がかかってしまっておりました。
Go To 2.0では非接触で使えるようにアプリなどを活用する案が議論されています。
より手軽に利用できるようになれば嬉しいところです。
こちらもまだ決定事項ではありませんので、正式発表を楽しみに待ちましょう。
《平日利用の優遇》
2020年に実施されたGo Toトラベルでは休日に予約が集中し、密を発生させやすくなっておりました。
その点を踏まえ、平日利用を優遇する案が検討されております。
具体的には地域共通クーポンを平日と休日で配布額を変える案です。
2020年は宿泊代金の15%でしたが、Go To2.0では平日3000円・休日1000円の定額制とする方向で進んでおります。
《Go To2.0の実施期間》
Go To2.0は1月中旬に開始・夏休み前に終了予定となっておりましたが、新型コロナウイルス第七波によって開催は延期となっております。
現状の開催予定日は未定です。
GWなど人が集中するタイミングが除外される予定となっており、2020年と比べて密が生まれにくい設計です。
こちらも正式決定ではありませんので、変更となる可能性がございます。
【Go To 2.0はどうやって予約すれば良い?】
次に特に重要な予約方法についてとなります。
2020年のGo Toトラベルでは旅行会社の準備が整うまでは自身で還付の申請を送る必要がありました。
そのフローが非常にややこしく、それが原因でGo Toトラベル開始初期の旅行を敬遠した方もいらっしゃるかと思います。
地域共通クーポンがスタートする10月には仕組みも整い、還付申請の必要はなくなりました。
Go To 2.0でも同様に還付申請は必要なく、予約時に割引が適用されると思われます。
2020年のGo Toトラベルでは主に3つの予約方法がありましたので、順に解説していきます。
《大手宿泊予約サイトから予約》
一番お手軽なGo To適用方法が大手宿泊予約サイトから予約することです。
楽天トラベルやじゃらん、一休など大手宿泊予約サイトでは、宿泊予約をする際にGo Toトラベルの割引を適用するか選ぶことができます。
予約段階で割引が適用されるので非常にお手軽です。
サイトによってはポイント増額キャンペーンなど行っている場合もありますので、大手宿泊予約サイトはいくつか見てからお得な場所で予約するのがオススメです。
「楽天トラベル」や「日本旅行」ではGo To再開前に予約していても、旅行当日がGo To対象期間なら割引を適用できる「後から割引」の記載があります。
人気宿を早めに予約しておきたい場合は「後から割引」が可能なサイトで予約するのがオススメです。
総合旅行予約サイトの楽天トラベル 【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元! 一休限定プラン『タイムセール』随時実施中! セットでお得!日本旅行の「新幹線+宿泊」セットプラン《旅行会社の相談カウンターで予約》
ツアー旅行などを考えている方は旅行会社で予約するのがオススメです。
旅行会社で予約する場合でも同様にGo Toトラベルの割引を受けることができます。
ツアー旅行の場合は交通費がパッケージに含まれるかどうかでGo Toトラベルの対象範囲が変わってきますので、お得に予約するなら旅行会社の相談カウンターで直接プロに話を聞くのが一番です。
HISTRIPでも提携している旅行会社がございますので、ツアー旅行などお考えの方は下記フォームからご相談くださいませ。
《宿のホームページから直接予約》
宿泊したい宿が決まっている場合は宿のホームページから直接予約するのも可能です。
宿のホームページから直接予約する場合、Go Toトラベルの割引を適用するのに専用のサイトに諸々の情報を入力する必要があります。
こちらは予約の際に宿にご確認ください。
少し面倒になってしまうかもしれませんが、基本的に宿のホームページから直接予約するのが一番安いです。
どこから予約するのが安いか確認したうえで予約しましょう。
【コロナ禍の旅行でも安心のオススメ宿】
ここからはコロナ禍の旅行でも安心のオススメ宿を紹介していきます。
密になりにくい古民家を改修した分散型ホテルを中心に取り揃えてみました!
興味のある宿があれば是非実際に足を運んでみてください。
では北から順に紹介していきます。
《NIPPONIA HOTEL 函館 港町》
北海道函館市、重要伝統的建造物群保存地区の赤レンガ倉庫群の一角にあるホテルが「NIPPONIA HOTEL 函館 港町」です。
活用されていなかった赤レンガ倉庫の幾つかがリノベーションされ、宿泊施設へと生まれ変わったそうです。
目の前には函館運河が通っており、波音が聞こえるような港町でのリラックス旅が叶います。
南西側に函館山,北東側に函館港がある山と海に囲まれ、自然と一体となったこのまちは、北海道らしい新鮮なイカ、カニ、マグロといった海の幸をはじめとした美食に恵まれています。
併設するレストランでは函館の食材を活かしたお食事を頂けるため、宿泊する場合は朝食やディナーがセットのプランがオススメです。
函館の中心部からも近いため、函館旅行の拠点にしてみてはいかがでしょうか?
《佐原商家町ホテル NIPPONIA》
続いて紹介するのは、今なお江戸時代のような街並みが残る千葉県香取市佐原のホテル「佐原商家町ホテル NIPPONIA」です。
「佐原商家町ホテル NIPPONIA」は町全体をホテルと見立てており、歴史地区である佐原の町に複数の棟が点在する分散型ホテルとなっています。
時代の流れの中で東京は江戸の姿を失いましたが、佐原には今もその町並みや文化が残っています。江戸時代から続く佐原の大祭はユネスコ世界無形文化遺産に登録されています。
そんな佐原の町に溶け込むように泊まることが可能となっています。
「佐原商家町ホテル NIPPONIA」に併設されているレストランは、もとは地元酒造の所有する日本酒造りの蔵でした。最盛期の佐原の雰囲気を今に伝える趣あるレストランとなっています。
佐原ならではの旬の味覚や蔵元直送の日本酒とのペアリングなども楽しむことができます。
《HOTEL VMG RESORT KYOTO》
続いて紹介するのは、鴨川沿いの登録有形⽂化財や東⼭の重要伝統的建造物群保存地区の邸宅、岡崎の平安神宮名勝神苑など、京都の「碁盤の⽬」に分散する施設をセットで利用できるハイエンド向けホテル「HOTEL VMG RESORT KYOTO」です。
客室棟は東⼭の観光名所、古くからの家並が残る寧々の道にあり、元は料理旅館だった建物をリノベートした建物となります。
ランチやディナーは、重要伝統建造物群保存地区にある隠れ家的な元邸宅「アカガネリゾート京都東⼭1925」や鴨川と東⼭三⼗六峰のパノラマを眺める鴨川ダイニング「鮒鶴京都鴨川リゾート」で楽しむことができます。
京都の⾷材を⽣かし、伝統的なフレンチの技を使いながらもジャンルにとらわれないフュージョン料理を頂くことが可能です。
また、朝食は「平安神宮会館」で味わうことができます。
京都三⼤祭りの⼀つ、時代祭が執り⾏われる平安神宮。その敷地内に現代を代表する造園家、⼩川治兵衛によって作庭された名勝指定神苑。この作品と呼ぶにふさわしい⽇本庭園を眺めながらの朝⾷で⼀⽇をスタートできます。
京都を満喫し尽したい人は是非足を運んでみてください。
《竹田城 城下町ホテルEN》
続いて紹介するのは、竹田城跡の城下町にあった旧木村酒造(朝来市所有)をリノベートして作られたホテル「竹田城 城下町ホテルEN」です。
「竹田城 城下町 ホテルEN」の客室は、竹田のまちに点在する全6棟13室。明治時代に建てられた築100年以上の古民家をはじめとする6棟を、可能な限り“そのまま”にリノベートしたため、どこか昔なつかしい雰囲気です。
「竹田城 城下町 ホテルEN」は竹田城跡のふもとにありますが、その役目は観光スポットだけにとどまらない複合施設となっています。
例えば、家具や彫刻、陶芸などのマイスターのワークショップに参加したり、無農薬・有機農法に挑み続けている農家の方々と一緒に味噌や醤油を作ったりといった体験も可能です。
「次の休みに、また行こうか」と思いたくなる場所です。
《ホテルカルティア太宰府》
続いて紹介するのは、学問の神様・菅原道真を祀る太宰府天満宮のすぐとなりにあるホテル「ホテルカルティア太宰府」です。
大陸文化への玄関口として1300年以上の歴史が続く太宰府市は、かつて「遠朝廷(とおのみかど)」と呼ばれ栄華を極めました。新元号「令和」の名の由来となった「梅花の歌」が詠まれたのも、ここ大宰府政庁跡にある坂本八幡神社と言われています。
しかし、日帰りや通過型の旅行者がほとんどで、門前町の歴史ある建物には未使用のものも多く、まちの魅力が充分に伝わらないという課題がありました。
そこで民間各社が共同設立したまちづくり会社が事業主体となって、歴史的価値のある建物を再生し、旅行者がまちに溶け込むように楽しめるように作られた宿泊施設が「ホテルカルティア太宰府」です。
まち全体をホテルと見立てて、町の中で連携していくことで単に泊まるだけではなく、アクティビティやツアーを通して太宰府の文化、風習をより近く感じることができます。
太宰府の歴史・文化に興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
【HISTRIP編集部より】
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