日本の古代史に触れる 明日香村でゆっくり時を過ごしてみませんか?
電車で緑溢れる山の中を走り、たどり着いた先は飛鳥時代の面影を残す地、明日香村。 電車から降りると同時に自然の香りに包まれます。そこは初めて訪れたはずなのになぜか懐かしい気持ちになり、安心感を覚える素敵な土地です。
明日香といえば何を思い浮かべますか? 石舞台古墳や高松塚古墳など聞き覚えのある場所はありますが、訪れたことがない人がほとんどではないでしょうか。 そこで今回は歴史ロマン溢れる明日香村の有名所はもちろん、隠れた名所やグルメもご紹介します。
この記事の目次
飛鳥時代の趣が残る風景の中で風に吹かれながら明日香村を散策!
飛鳥駅から出て少し右前方に進むとあすかレンタサイクルが見えてきます。ここでは1日1台800円から自転車を借りることができます。
緑鮮やかな景色を見ながら風を切り、明日香村をサイクリングするのはとても爽快感があり、気持ちをリフレッシュすることができます。
車では通れない細い畦道も自転車なら通ることができるので、明日香村の自然の豊かさや土地の暖かさをより身近に感じられます。
道中色々な所に案内の看板があるので道に迷う心配もありません。主な名所を巡るサイクリングコースも用意されているのでどこを巡るか悩んだ時には参考にしてみてはいかがでしょうか?
飛鳥時代の技術に感動!明日香村高松塚古墳の極彩色の壁画と装飾品たち
こんもりとした丘のようになっている高松塚古墳。1972年に極彩色の壁画が発見され、一躍有名になりました。
高松塚古墳の少し手前に高松塚壁画館があります。色彩鮮やかな女子群蔵の壁画は、テレビや新聞などで一度は見たことのある人が多いのではないでしょうか?出土された壁画は現在修復中で見ることができるのはレプリカですが、見やすいように加工してあるものもあるのでより鮮やかな壁画を拝むことができます。
また、墓の中に入っていた装飾品のレプリカも展示しており、その繊細な作りとデザインに感動することでしょう。
壁画館ではボランティアで案内して下さる方がいらっしゃることもあるので色々お話を聞いてみてるのもおすすめです。
大きさと迫力に驚愕! 蘇我馬子が眠る⁉︎明日香村の石舞台古墳
30数個の岩でで作られた総重量2300トンの石舞台古墳は明日香村を代表する名所です。
日本最大級の大きさを誇る方墳で、誰の為に作られたのかは今もまだはっきりはしていませんが、蘇我馬子の墓であろうと言われています。
実際に中に入ってみると外から見た時にはわからなかったその広さに驚かされます。
大きな岩を積み上げただけで作られたとは思えないしっかりとした作りをしており、当時の土木技術に感動を覚えます。
とても静かでひんやりとした古墳の中にいると時の流れを忘れ、まるでタイムスリップしたような気持ちになり胸が踊ることでしょう。
夢市茶屋で明日香村の食材を使った身体に優しいランチを召し上がれ
石舞台古墳のすぐそばにある農村レストラン「夢市茶屋」では明日香村の食材を使った身体に優しいランチが楽しめます。中でも「古代米御前」は旬の野菜や果物、古代米などここでしか味わえない優しい味わいのものが盛り沢山です。
ボリュームがしっかりとあるのにヘルシーなのも女性には嬉しいですね。
その中でも是非味わっていただきたいのが呉豆腐です。
豆乳と吉野葛(よしのくず)を使って作られた豆腐なのですが、胡麻豆腐のようななめらかな舌触りに、吉野葛のもちもちとした触感が合わさってなんとも言えない美味しさです。
店内は木を基調とした作りになっており落ち着いた雰囲気が味わえます。ゆっくり休憩するにはぴったりの場所です。
一階には明日香村の古代米や、ちょっとしたお土産処があり、そこで買い物できるのも嬉しいところですね。
明日香村の新たな名物⁉︎ 果肉がごろごろ絶品ソフトクリーム!
先ほど紹介した夢市茶屋のすぐ向かいにある「あすか野ログハウス」はテレビでも紹介されたことのある人気スポットです。
お店の名物は「果肉ソフトクリーム」。あすかルビー、マンゴー、無花果、トマト、ミカンなど沢山の種類の果物の中から好きなものを自分で選ぶことができます。注文するとその場で凍らせた果物をミキサーで砕き、それを専用の機械でソフトクリームと混ぜ合わせて作ってくださいます。
口に含むとシャリシャリとした果物の触感が味わえ、ソフトクリームのミルク感と果物の相性が抜群!
たくさん種類があって迷ってしまうという方は是非「あすかルビー」を選んでください。「あすかルビー」は奈良県で作られている苺の品種です。
ソフトクリームですがケーキを食べているぐらいの満足感が得られる新感覚のスイーツです。最近ではこれを目当てに明日香を訪れる方もいるのだとか!明日香に行ったらぜひ訪れて頂きたい場所です。
ロマンを感じる飛鳥時代からほとんど変わらない甘樫丘からの景色
飛鳥川西岸、標高148mの位置にあり、万葉集や日本書紀にも登場する「甘樫丘展望台」。 ここからは明日香の景色だけでなく、二上山、生駒山、葛城山、金剛山など奈良県全体が見渡せます。 畝傍山、耳成山、天香久山の「大和三山」の美しい山並みももちろんのこと、春には桜もきれいに見えるのでお花見にもおすすめです。
1300年ほど前からほとんど変わらないと言われている甘樫丘からの景色。 ゆったりとした時間の中で歴史のロマンを感じてみては?
地元の人もおすすめ!明日香村に来たら絶対に訪れるべき稲渕の棚田
石舞台古墳からさらに上へと登っていくと青々とした田園風景が広がっています。 青い空と眩しいほどの一面の緑に心を奪われることでしょう。
稲渕の棚田は奈良県で唯一「日本の棚田百選」に選ばれている隠れた名所です。
九月中旬には彼岸花も見ごろを迎え、それを目当てにいらっしゃる方も多いようです。
飛鳥に訪れることがあれば是非、その景色を目と写真に収めてください。
明日香村には大きな施設や目立つ建物はありませんが、それは昔からずっと同じ風景がのそこにあるということです。
地元の方々がこの土地を大切に思っている気持ちがあるからこそ、明日香村に訪れると懐かしいような温かい気持ちになれるのだと思います。
疲れた時、ゆっくりしたい時にふらっと明日香に訪れて気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?