歴史跡を辿りながら楽しめる!のんびり町歩きで唐津の魅力を感じる旅
歴史好きには堪らない、数多くの時の足跡を今も辿ることができる佐賀県・唐津市。
唐津駅から徒歩約20分圏内の至るところでその歴史に出会うことができます。
年代順に辿るも良し、気になるところから足を運んでみるのも良し、お好きな順番で唐津の歴史を楽しんでみてください。
この記事の目次
唐津城ニの門堀沿いで歴史を刻む~時の太鼓~から始まる唐津町歩き
まずJR唐津駅から徒歩約15分の唐津城二の門堀沿いに佇む「時の太鼓櫓」を訪れました。
唐津藩は、初代寺沢広高が1595年に藩主となってから6代270年あまりの間、江戸幕府の譜代大名として唐津藩を統治してきた歴史があります。
この時の太鼓櫓は、唐津藩絵図に基づいて、4代目城主・土井公時代に同じ場所につくられた時鐘を1991年に再現したものです。
時鐘はのちに「金附堂(かなつきどう)」「時太鼓堂」「撞鐘堂(かねつきどう)」となり、5代藩主水野公時代には「時之太鼓」と記され、6代藩主小笠原公時代に「時打櫓」として城内の別の場所に記されていたそうです。
現在は時の太鼓の名の通り、からくり仕掛けの時計として毎正時に太鼓の音とともに町に時を告げています。
当時は時間を知らせるための太鼓だったようですが、時代を越えても変わらない役割を担い、町の人々を見守っているように感じました。
時の太鼓 所在地:佐賀県唐津市北城内
今に残る旧唐津藩時代の貴重な重要文化財 ~旧唐津藩藩校中門~
つづいて、JR唐津駅から徒歩約12分の南城内児童公園にある「旧唐津藩藩校中門」を訪れました。
唐津市指定の重要文化財となっているこの門は、1801年に5代水野藩の藩校だった「経誼館」(けいぎかん)の中門としてつくられました。
現在、旧唐津藩時代の建造物で現存するものはほとんどなく、この旧唐津藩藩校中門はとても貴重なものとなっています。
6代小笠原藩の「志道館」(しどうかん)に引き継がれた経緯もあり、表側には小笠原候の紋が入った鬼瓦、裏側には水野候の紋も入っています。
かつて数々の藩士が大志を抱いて、この門をくぐり勉学や武芸に励んだことでしょう。
そんな歴史を想像すると、門一つとっても、時代の流れと歴史の重みを感じることができました。
旧唐津藩藩校中門 所在地:佐賀県唐津市南城内147-1
至るところに歴史の足跡~唐津城址西の丸門跡~唐津藩主の旧住居
最後に、先ほど訪れた旧唐津藩藩校中門から北西に進むこと徒歩約5分の「唐津城址西の丸門跡」を訪れました。
この場所は元々唐津城三の丸にあたり、ほとんどの唐津藩士が住んでいたそうです。
三の丸の北西端に西の門が開き、藩主交代の際に旧藩士たちの出口にもなりました。
西の門の北東石垣にそって五間丁馬場(ごけんちょうばば)と呼ばれる場所があり、当時は多くの藩士が乗馬の訓練に励んでいたそうです。
ぐるっとまわりを歩いてみるとその広さも分かります。
少し町を歩くだけで唐津城をめぐる様々な歴史の跡が残っており、藩主の生活に溶け込むように歴史をより身近に感じることができました。
唐津の歴史町あるきの旅はいかがでしたか。
唐津で出会った地域の人々は、歴史好きな方も多く、気さくに様々なお話もしてくださいました。
少し歩いてみるだけで、もっと知ってみたくなる魅力的な唐津市を是非訪れてみてください。