渦の国 鳴門で大迫力の自然を体感 進化する大鳴門橋を渡って徳島へ
徳島県・鳴門市といえば、まず渦潮を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
車で神戸から約80分、大阪から約120分で到着する四国の玄関口・鳴門市の魅力に迫ります。
運が良ければ世界最大級の感動に出会えるはずです。
この記事の目次
いつの日か進化する橋?! 淡路島と徳島の架け橋 ~大鳴門橋~
兵庫県南あわじ市から車で約30分で到着する「大鳴門橋」(おおなるときょう)は、1985年に開通しました。
南あわじ市福良丙 (淡路島門崎)と鳴門市鳴門町土佐泊浦(大毛島孫崎)間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊り橋です。
本州と四国を結ぶ三つの本四架橋ルートの1つとして、近畿地方と四国地方の交通の要になっています。
橋長は1,629メートル、幅は25メートル、主塔の高さは144.3メートルです。
架橋の際は、鳴門海峡の渦潮に影響を及ぼさないように、多柱基礎工法とよばれる特殊な工法が採用されているそうです。
車を降りて橋を見てみると、その構造にも特徴があることが分かります。
橋の上部には6車線の自動車専用道路、下部は鉄道車線を追加できる2階建て構造となっています。
現在は道路4車線が使用されており、将来は道路2車線と四国新幹線が追加される予定だそうです。
何十年先の未来を見越して、建設されていることに今まで知らなかった驚きがありました。
大鳴門橋 所在地:徳島県鳴門市
渦潮の上を歩ける驚きの海上散歩 大鳴門橋遊歩道でダイナミック体験
つづいて、大鳴門橋を渡り350メートルほど歩き「渦の道」を訪れました。
「渦の道」は海上遊歩道となっており、鳴門海峡に架かる大鳴門橋の車道の下に造られています。
海上45メートルの高さにある遊歩道を450メートルに渡って、歩き進めるスリル満点の道です!
渦の道は、ところどころガラス床になっており、真下に広がる海に少し足がすくみました!
遊歩道には途中で休憩所も設けられているので、無理のないペースで散歩ができます。
訪れた日は、小潮だったため大きな渦潮は見れませんでしたが、ダイナミックな遊歩道散歩で潮風を感じながら鳴門海峡の自然を楽しむことができました。
先端の展望室からは太平洋・瀬戸内海の最高の景色が目の前に広がります。
渦は1か月に2回、満月と新月に大潮のときに見ることができます。
鳴門海峡では、春と秋の大潮の頃に、潮の流れが時速20キロメートルにもなり、最も大きな渦潮が見られます。
1年のなかでも、3月下旬から4月下旬が観測に最良の時季といわれています。
その他の季節でも、日によって大きな渦潮を楽しめるので、是非自然の不思議を体感しに訪れてみてください。
渦の道 所在地: 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65
パノラマの鳴門海峡を一望 鳴門公園千畳敷展望台に行ってみよう
最後に、渦の道から徒歩すぐの「鳴門公園千畳敷展望台」を訪れました。
瀬戸内海国立公園内にある千畳敷展望台からは、目の前に大鳴門橋が迫り、パノラマの景色を楽しむことができます。
日によっては、ここから鳴門大橋と渦潮も楽しむことができる絶好のポイントです。
鳴門海峡は国の名勝にも指定されています。
潮風が心地よく、すがすがしい気分になりました。
鳴門市は1947年当初、鳴門海峡の南側に位置することから鳴南市(めいなんし)と呼ばれていましたが、後に鳴門市に改称されました。
鳴門海峡は瀬戸内海と太平洋を結ぶ戸に見立てられ、海峡に発生する渦潮の音の大きさから「鳴門」と呼ばれるようになったそうです。
千畳敷展望台の近くには、お土産店が立ち並び、名産のワカメや鳴門金時などの食材を買うこともできます。
雄大な景色に心癒されたあとは、旅のお土産もお忘れなく。
鳴門公園千畳敷展望台 所在地:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦 鳴門公園内
鳴門海峡の大自然を堪能していただけましたでしょうか。
自然の美しさには、老若男女問わず、四季折々の表情で人々の心を掴んで離さない魅力があります。
自然だけでない、鳴門市の魅力を発見しに、是非訪れてみてください。