飫肥の商人町「本町」 本町商人通りで食と歴史を思い存分に楽しむ旅
飫肥城下町の一番の商人町「本町」。
約400年前からの商人町で、明治時代以降は飫肥杉の取引や南宮崎の政治、経済の中心地として栄えてきました。
今回は、そんな本町のすぐ隣、本町商人通り沿いにある3つのおすすめスポットをご紹介します。
見て食べて歴史を堪能する旅に出かけてみませんか。
この記事の目次
近代的和風建築物 飫肥の「旧高橋源次郎家」で当時の暮らしを知る
飫肥駅から徒歩5分。
本町商人通りをまっすぐ進んだ先にに高橋家住宅(旧高橋源次郎家)があります。
飫肥の実業家で貴族院議員にもなった高橋源次郎が建築したそうです。
明治中期の近代的和風建造物で屋根がかやぶきから瓦ぶきに転換し始めたころの建築物として価値が高い高橋家。
2010年9月10日には、主屋や蔵等の5件が国の登録有形文化財となりました。
中に入ると、主屋内部の日本画がある場所には、お雛様が飾られていました。
赤が一面に広がり、綺麗ですよね。
昔ながらの浴室や座敷も見ることができました。
敷地の中に庭を囲むように主屋・離れ・納屋・蔵が並んでいますが、座敷から見える庭は屋根付きの堀で仕切られ、その奥の離れや納屋は見えなくなっていることから、接客本位の造りであることがうかがえます。
是非、近世和風建築を堪能してみてはいかがでしょうか。
高橋家住宅 所在地:宮崎県日南市飫肥5-2-12
まぼろしの味と食感「おびの茶屋」で飫肥の郷土料理「厚焼卵」を堪能
「高橋家住宅」を通り過ぎ、そのまままっすぐ進むこと1分。
ふわふわの厚焼卵で有名な「厚焼処 おびの茶屋」があります。
店内に入ると可愛らしい奥さんと優しい旦那さんの夫婦が迎え入れてくれました。
さっそくあゆみちゃんマップの引き換え券で、卵焼きを頂きました。
綺麗な黄色と分厚い卵焼きに、食欲が止まりません!!!
店内で頂くと、今まで味わったことがない風味と味覚が口の中に広がりました。
プリンのようなちゅるんとした食感に、甘さと茶碗蒸しのような味がまざったような不思議な味で本当にやめられないとめられない卵焼きでした。
この不思議な食感は、火加減に秘密があるそうです。
昔から伝わる飫肥の郷土料理で、江戸時代は献上品だったこともあり「お殿様スイーツ」と呼ばれているそうです。
店内には、数々の有名人がいらっしゃった際の写真が飾られていました。
実際に、お持ち帰り用の厚焼卵もいただきました。
綺麗な卵に見入ってしまいました。
飫肥を訪れた際には、是非「おびの茶屋」に立ち寄ってみてくださいね。
おびの茶屋 所在地:宮崎県日南市飫肥4-2-15
飫肥商人の暮らしを見てみよう「商家資料館」で当時の暮らしに迫る
飫肥商人の暮らしに触れる場所に出かけてみましょう。
本町商人通りをさらに奥に進んだ先に「商家資料館」があります。
江戸時代の山林王であった山本五兵衛が建てたものを資料館に改修し、当時の商人達が使用していた道具が展示されています。
建物は、木造一部二階建ての白漆壁の土蔵作りで、樹齢200年以上の飫肥杉を使用しているらしく、立派で豪壮な建物でした。
館内には、江戸時代以降の本町商人が使用していた道具、約250点が展示されており、商人の生活習慣を知る上で貴重な資料が沢山ありました。
ソロバンや枡、お酒の道具、銭などが展示されていました。
これは、民間消防用具の手押しポンプです。
昔の生活ぶりがよく分かりますよね。
飫肥商人の暮らしを巡る旅にでかけてみてはいかがでしょうか。
商家資料館 所在地:宮崎県日南市大字楠原4152−3
本町商人通りを堪能していただけたでしょうか。
飫肥が誇る、飫肥の歴史を「本町商人通り」では満喫することができます。
長い歴史に隠された、伝統的「食」と「暮らし」を肌で感じ、心とお腹を満たす旅にでかけてみてはいかがでしょうか。