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「松尾の丸」に隠された魅力と城跡内一の神秘的な場所「旧本丸跡」へ

  • 宮崎県日南市にある飫肥(おび)には飫肥城跡の大手門や城下町以外にも、歴史溢れる魅力がたくさんあります。

     

     

    今回は飫肥城跡内にある江戸時代初期の書院造の御殿として建設された「松尾の丸」を堪能し、「旧本丸跡(きゅうほんまるあと)」で心を癒す旅を紹介します。

     

     

    こんなに神秘的な場所はきっとここ飫肥でしか味わえません。

     

     

     

    樹齢100年以上の杉を用いた書院造りの御殿「松尾の丸」とは

     

     

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    大手門から歩いて約4分。

     

     

    飫肥城跡内にある「松尾の丸(まつおのまる)」飫肥城歴史資料館から徒歩1分のところにあります。

     

     

    飫肥城歴史資料館から砂利道を進んでいくと、2月にも関わらず、なんと桜が咲いていました。

     

     

    一足早い春の訪れです。

     

     

    今年は梅の開花が遅く、桜の開花が早かったようで、梅と桜の両方を楽しむことができました。

     

     

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    桜の景色や杉の香りに引き付けられながら長い階段を昇った先に「松尾の丸」があります。

     

     

    名前の由来は「松の木が繁栄していたため」と推測されているそうです。

     

     

    飫肥城は昔、周囲に9つの城を配した平城だったそうです。

     

     

    松尾の丸はその一つで、戦国時代は城主の跡取り息子の住まいでした。

     

     

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    江戸時代になると、飫肥藩の家老を務めた長倉家の屋敷だったそうです。

     

     

    そして1979年に、江戸時代初期の書院造の御殿として建設されました。

     

     

    建物内には、御座の間、御寝所、涼櫓(すずみやぐら)、茶室など20室以上の部屋があります。

     

     

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    なんと237坪もの大きさがあるようで、家の中は迷路のようでした。

     

     

    順路が示してありますが、もしなければ迷路になってしまうほど大きいです。

     

     

    お庭からもその大きさが実感できます。

     

     

    松尾の丸の魅力について、地元の方に尋ねると「殿様気分で当時の魅力を味わえることが松尾の丸の魅力」とのことでした。

     

     

    見る場所も多いので、当時の歴史をきっと楽しむことができます。

     

     

    松尾の丸 所在地: 宮崎県日南市飫肥10-1-1

     

     

     

    「松尾の丸」の魅力とは 見応えのあるトップ3に迫る

     

     

    そんな237坪もの広さを持つ「松尾の丸」には見どころがたくさんあります。

     

     

    今回はその中でも、魅力溢れる3つを訪ねました。

     

     

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    まず一つ目は「殿様の正月元旦の献立書(とのさまのしょうがつがんたんのこんだてしょ)」です。

     

     

    この献立書は、飫肥藩の倉方料理番「矢野家」に伝わった古文書を複写して展示したもので、飫肥藩主の献立書であったと思われます。

     

     

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    何十種類もの料理が書き写されていました。
    この地方がいかに、海の幸・山の幸に恵まれていたかが分かるとともに、飫肥の地から遠く離れた、東北地方などから仕入れていたと分かります。

     

     

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    飫肥城5代藩主伊藤祐実公の正月料理を再現した写真と当時の炊事処です。

     

     

    贅沢な食膳は、今の時代には誰もが食べられるものも、当時は藩主や上級武士しか食べれなかった貴重な食べ物だったことが分かります。

     

     

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    2つ目は「殿様の御座船(とのさまのござぶね)」です。

     

     

    藩主が使用した御座船の縮尺模型で「川御座船」(かわござぶね)と呼ばれています。

     

     

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    西日本の大名は大阪に川御座船を置いて、参勤交代で大阪と伏見の間を淀川の水運を利用して移動したそうです。

     

     

    見応えのある船は当時の時代を思い出させてくれます。

     

     

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    最後に3つ目は「蒸し風呂」です。

     

     

    この湯殿は、京都西本願寺にある非公開の重要文化財、飛雲閣の蒸し風呂を忠実に再現したものです。

     

     

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    残念ながら、飫肥城にどのような風呂があったのか史料が残っておらず分からないそうですが、この蒸し風呂を年間を通して目に出来るところは数か所です。

     

     

    特に九州では飫肥城だけのようです。

     

     

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    蒸し風呂の外はこのようになっていました。

     

     

    四角のところに水を入れ、下から息を吹き込み、お水をお湯に変えていたそうです。

     

     

     

    まるで夢の世界 立派な木々に圧巻される神秘的な場所「旧本丸跡」

     

     

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    松尾の丸から約3分歩くと飫肥城跡内の神秘的な場所「旧本丸跡」に到着します。

     

     

    緩やかな石段を上った先にあります。

     

     

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    真っすぐと伸びる立派な木は本当に迫力があり、神秘的です。

     

     

    空気も大変澄んでいて、風が優しく吹き、自然を存分に堪能することができます。

     

     

    城内の各曲輪は本丸、松尾、中ノ城、今城、西ノ丸、北ノ丸などの名称で呼ばれていました。

     

     

    このうち、1693年に現在の本丸(飫肥小学校グラウンド)が完成するまでは旧本丸が藩主の御殿だったそうです。

     

     

    旧本丸は3度の地震で地割れが発生し、移転することになりました。

     

     

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    旧本丸跡からは小学校のグラウンドを見渡すことができました。

     

     

    広大な敷地に当時の姿が思い浮かびます。

     

     

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    小学校側から旧本丸跡へ入ることもできます。

     

     

    風情ある門と大きい木が、非日常的な気持ちにさせてくれました。

     

     

    旧本丸跡 所在地: 宮崎県日南市飫肥4-2-28

     

     

     

    日南市の飫肥城跡の旅はいかがでしたか。

     

     

    「松尾の丸」からは城跡内を見渡すことができ、歴史を一番感じることができます。

     

     

    「旧本丸跡」では心を癒し、緑と青い空に包まれた夢の世界を独り占めして、神秘的な気持ちを味わってみてはいかがでしょうか。