千利休ゆかりの地「堺」をゆっくりと自転車で旅してみませんか?
みなさんは、大阪府の堺市と言えば何を思い浮かべますか?
お茶の先生の「千利休」が誕生した地と思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「千利休」のゆかりの地、大阪府の堺市の宿院町周辺を訪れましょう。
この記事の目次
堺に来たら千利休の暮らしていた屋敷の跡に利休を感じにいきませんか
南海高野線堺東駅から徒歩約5分ほどのところに、自転車が借りれるさかいコミュニティサイクルがあります。
そこで1日自転車を借り、大阪湾側にある南海本線堺駅に向かって15分程自転車を走らせると阪堺電車が走る大通りが見えてきます。
その大通り沿いにあるのが、今回訪れる「千利休屋敷跡」です。
屋敷跡に到着すると、堺市のNPO法人の方がボランティアで案内をしてくれました。
この千利休屋敷跡には、””椿の井戸””と利休ゆかりの大徳寺山門の古い部材で建てられた””井戸屋形””があります。
井戸屋形は、実際に触ることもできたので歴史を感じることもでき、さらに千利休と距離が近づいた気がしました。
また敷地内に入ると、タイムスリップしたような気持になり、不思議な気持ちになります。
千利休が住んでいた屋敷跡に、千利休を感じにきてみませんか?
所在地:大阪府堺市堺区宿院町西1-17-1
公式HP:千利休屋敷跡
堺伝統産業会館で千利休を家で感じることのできる土産を買いに行こう
さて、次に訪れたのは、阪堺電車花田口駅降りてすぐ、先ほど訪れた千利休屋敷跡からは徒歩15分ほどのところにある、「堺伝統産業会館」です。
大きな包丁が目印のこの「堺伝統産業会館」では、堺の伝統ある産業について感じることができるほか、堺の有名なお茶菓子、けし餅や大福なども購入することができるのはいいですね。
今回私が選んだのは、千利休にちなんだ抹茶のカステラと、ペットボトルでキャップを開封するだけで簡単に抹茶を楽しむことのできるお茶と千利休がお茶を楽しむときに楽しんだとされているお香です。
カステラは、千利休が好んでいた茶菓子とされていて、実際に一緒に買った抹茶と楽しむことができました。
また、お香は抹茶の香りがほのかにし、心を落ち着かせるものになっていました。
千利休のゆかりの地を楽しんだ後に、千利休を自宅でも感じることができるのはいいですね。
ゆっくりと自宅で楽しめるお土産を買いにぜひ、「堺伝統産業会館」に訪れてみてはいかがでしょうか。
所在地:大阪府堺市堺区材木町西1-1-30
公式HP:堺伝統産業会館
千利休が修行をしていた堺にある風情あるお寺「南宗寺」に足を運ぼう
最後に訪れたのは、阪堺電車御陵前駅から徒歩約5分のところにあり、先ほどの「堺伝統産業会館」から自転車で約10分のところにある「南宗寺」です。
南宗寺は、信長よりも20数年前に堺を拠点に畿内など13ヵ国を治め天下統一をした三好一族の三好長慶が建立したお寺として有名です。
また、千利休が修行したお寺であり、お寺の中には千利休の師匠武野紹鴎のお墓と千利休のお墓があります。
お寺の中に入ると、「千利休屋敷跡」と同様NPO法人の方がいらっしゃり、ボランティアで南宗寺の歴史を40分程かけてゆっくりと境内の中を説明をしていただけました。
境内の中には千利休が好んでいた茶室「実相庵」があります。
その「実相庵」の茶室の前に不思議な形穴の開いたものがありました。
これは、千利休のおもてなし精神の詰まったものだそうで、この穴の中に塵ごみを入れておくことでお客様に「部屋の中には塵一つございませんよ。掃除してありますよ。」
とわかるようにわざと外にゴミ箱を作ってあるそうです。
このお話をお伺いしたとき、ユーモアあふれる利休のおもてなしに非常に驚きました。
また、こちらのお寺には千利休が遺愛した「向泉寺伝来袈裟形手水鉢」があったり、「キーン」と言う自然の音でこれだけきれいな音が出せるのかと感動するような澄んだ音を聞くことが出来る、「木琴窟」と呼ばれるがあったりと様々な名所があります。
千利休が修行した南宗寺に、様々な発見をしに訪れてみませんか。
所在地:大阪府堺市 堺区南旅篭町東3-1
いかがでしたでしょうか。
千利休が産声をあげた堺市には様々な歴史があります。
千利休を思いきり感じることのできる、堺市の町でわびさびを感じに訪れてみませんか。