HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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現地でしか手に入らない伊根の地図を頼りに伝統的街並みを探索しよう

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    大阪からは電車とバスを利用し、約3時間20分かけて辿り着く京都北部・丹後半島の北端にある「伊根」。

     

     

    天橋立よりも北に位置する伊根は、漁師の町として初めての「重要伝統的建造物群保存地区」に選ばれました。

     

     

    江戸時代から残る町並みをゆっくり歩くからこそ目に留まる、ネットやガイドブックには載っていない伊根を紹介します。

     

     

    着いたらチェック!ネットや観光マップに載っていない伊根の魅力

     

     

    <03-1_alt:alt地図全体>
    京都・福知山の駅からたんごリレーやはしだて9号などの特急に乗り、天橋立駅へ向かいます。

     

     

    さらに天橋立駅から丹後海陸バスで1時間走った京都北部に位置する町が「伊根」です。

     

     

    伊根の公共交通はバスのみで、車かバスでの移動となります。

     

     

    しかし、伊根で有名な舟屋はバスがなくても車がなくても、歩いて十分に楽しむことができます。

     

     

    歩いて伊根・舟屋街並みを楽しむために、到着したら初めにチェックしてほしい大きな地図があります。

     

     

    地図は1つだけでなく伊根には3つあり、それぞれの地区の地図を確認できます。

     

     

    1つ目は、遊覧船乗り場から高梨地区へ向かう途中の壁。

     

     

    2つ目は、西平田地区 伊根バス停を降りて徒歩約5分の旧役場跡付近。

     

     

    3つ目は、立石地区 伊根郵便局前バス停から北に徒歩約3分の伊根郵便局付近です。

     

     

    大きな伊根町の地図もあれば、伊根町を大きく2つに分け平田地区の地図、伊根亀岡3地区の地図が伊根町に均等に設置してあります。

     

     

    <03-21_alt:alt地図3地区>

    これらの地図は地元学生や観光協会の方が手作りで作成されたものです。

     

     

    手作りの看板だからこそ、にじみ出る伊根の人のぬくもりを感じることができます。

     

     

    地図では町の人、観光協会の方だからわかる伊根や舟屋の良さや観光ポイントが丁寧に記されています。

     

     

    探索しながら、「次はどこを見に行こうか」「何を探そうか」そんな会話を楽しみながら伊根の町の良さを知ることができます。

     

     

    ガイドブックにもネットにも出てこない、伊根の観光スポットであなただけの観光ルートを練ってみてはいかがでしょうか。

     

     

    見れるの地域はごくわずか 江戸時代から伝わるおまじないとは

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    根の舟屋をゆっくり歩いていくと、民家が続きます。

     

     

    海から見る舟屋を想像していると、どこを歩いているのかわからなくなってきます。

     

     

    しかし、伊根町の裏側の町並みを歩くと伊根の歴史や生活を感じることができます。

     

     

    目に入る景色に思いを馳せながら散策するからこそ、新しい発見や伊根の人々の生活を知ることができます。

     

     

    ぜひ海側だけではなく、ゆっくりと時間をかけて町を散策してほしいです。

     

     

    <03-3_alt:alt蔵マーク宝>
    町を歩いていると、舟屋の手前に大きな蔵を見る機会が増えてきます。

     

     

    舟屋同様、歴史感じる古き良き蔵が多く建っています。

     

     

    その中でもいくつかの蔵には「水」「宝」などどいった漢字やマークや家紋を多く見かけます。

     

     

    <03-4_alt:alt蔵マーク水>
    どんな意味が込められているのでしょうか。

     

     

    この漢字やマーク家紋は「懸魚」(げぎょ)の代わりとなっっているそうです。

     

     

    例えば「水」の文字は火災から建物を守る火伏せのおまじないとして火を消す「水」を書き、蔵を守っています。

     

     

    現在、残っている中で最も古い懸魚は、鎌倉時代のものと言われています。

     

     

    室町時代以降から様々な懸魚が作られ、時代とともにより華やかで繊細な懸魚に変化してきました。

     

     

    社寺建築が多い地域を中心とした関西に多く分布し、寺院様式の影響を受けて江戸時代の末期から庶民にも浸透しました。

     

     

    今では京都の一部でしか懸魚を見ることができません。

     

     

    <03-5_alt:alt蔵マーク賓>
    家ごとに何を願うかは自由だったのでしょうか。

     

     

    蔵ごとに違う漢字やマーク、家紋を見ることができます。

     

     

    ゆっくり散歩しながら蔵に掲げてある模様を探し、どんなおまじないをかけているのか、考えながら歩くのも楽しいです。

     

     

    伊根の舟屋 所在地: 京都府与謝郡伊根町 伊根湾周辺

     

     

     

    【珍味】伊根の伝統料理 独特な味が癖になる一品で腹ごしらえ

     

     

    <03-7_alt:alt:兵士楼>
    丹後海陸バス「伊根」バス停で下車し、または舟屋の町並みの中央に位置する旧役場跡から北へ約2分坂を上がると見えてくるのは「兵士楼」(へいしろう)です。

     

     

    魚料理ののぼりが目印の料理旅館です。

     

     

    家族で経営されている兵士楼では、まるで家に帰ってきたような温かさを感じます。

     

     

    ここでぜひ食べていただきたい新鮮なサバを使った郷土料理があります。

     

     

    <03-6_alt:alt:へしこ>
    大量のネギの下にあるのは「へしこ寿司」です。

     

     

    主に日本海沿岸地方で生産されているへしことは、鯖を塩漬けにした後、さらに糖漬けにした伊根の特産品です。

     

     

    古くから保存食とされているへしこは、漁師が樽へ魚を漬け込む「へしこむ」が訛り、「へしこ」となったようです。

     

     

    しっかりと味が染み込んだ鯖は、鼻にツンと来る刺激と口に広がる甘さが何とも言えず、シャリに合う一品です。

     

     

    つい癖になり、止まらない美味しさがへしこ寿司にはあります。

     

     

    お昼ご飯に人気なのは、へしこ寿司と伊根の旬の魚をふんだんに使用した海鮮丼だそうです。

     

     

    海外の方にも海鮮丼は人気とか。

     

     

    伊根湾の近くにある兵士楼で新鮮な海鮮をご堪能ください。

     

     

    兵士楼 所在地:京都府与謝郡伊根町平田155−2

     

     

     

    どこにもある身近な存在を改めて気づく 伊根で出会う趣きある消火栓

     

    <03-8_alt:alt茶消火器>
    舟屋の裏の路地や伊根の道を歩いていると、普段の生活では気にならない、目にもつかない存在に心が奪われるでしょう。

     

     

    伊根の町には見慣れない赤い棒や錆びた茶色い物をいくつも見かけます。

     

     

    よく見てみると、「回転式 消火栓」の文字があります。

     

     

    最近の消火栓は壁の中に収納され、非常ベルが付いたものを多く見かけます。

     

     

    またマンホールのように地面の下に隠れている野外消火栓が多く、消火栓の存在に気付く人は少ないでしょう。

     

     

    そんな中、伊根をゆっくり歩けばいくつもの回転式消火栓を目にします。

     

     

    <03-9_alt:alt赤消火器>
    錆びついた消火栓や草原にぽつんと設置してある消火栓。

     

     

    火災の際、この消火栓にホースを取り付け、消火活動を行うのでしょう。

     

     

    伊根町で見かける回転式は接続部分の台座が360度回転するので、どの方向で火災が起きても消火活動ができる優れものです。

     

     

    町の歴史や重要伝統的建造物群保存地区を守り続ける消火栓にも古い歴史を感じます。

     

     

    「重要伝統的建造物群保存地区」に選ばれた京都府の伊根をゆっくり歩くと、ネットやガイドブックでは載っていない伊根の良さを発見します。

     

     

    時間を忘れ、目に映る景色を楽しむ旅はなんとも言えない贅沢な時間を過ごせます。

     

     

    日帰りで来れる距離にあるので、ゆっくり探索しに訪れてみませんか。