国宝にパワースポットも!創建1800年の大阪府住吉大社を巡る旅
大阪市住吉区にある「住吉大社」。
美しい境内を持ち、散歩するだけでも心落ち着くこの神社は、211年に建てられたと言われています。
今回は、そのような歴史の深い住吉大社の強い力を持つスポットを巡っていきましょう。
この記事の目次
住吉大社とは
住吉大社は、全国の住吉神社の総本社であり、日本を代表する神社の一つです。大阪をはじめ地域の方々からは親しみをこめて「すみよっさん」と呼ばれ親しまれています。
西暦211年にこの地に鎮座して以来、水都大阪の守り神として1800年もの間、大阪の歴史を見守ってきました。さらに住吉大社は、遣隋使や遣唐使の出航地であり、万葉集や住吉大社神代記にも名前が出てきます。
江戸時代には、海上安全の守護としての信仰が広まり、北前船をはじめとした運送船業の関係者から奉納された約600基の石灯籠が現存しています。
住吉大社にある4つの国宝 歴史ある「御本殿」で心を引き締める
南海電車「住吉大社駅」から東へ5分ほど歩くと住吉大社に到着します。
反橋を越え、住吉鳥居を抜けると、4つの御本殿のあるエリアに着きます。
まず最初に目に飛び込んでくるのは、横に並ぶ2つの御本殿です。
鳥居を抜け、2つの御本殿を目の前にすると、心が引き締まるかのような気持ちがしました。
その奥にはさらに2つの御本殿が並び、それら4つは1810年に建てられ、その建築様式は「住吉造」と言われる日本最古の1つです。
その特殊な様式から、4つの御本殿は国宝として指定されています。
堂々とした4つの御本殿の迫力は、息を飲むほどでした。
その「住吉造」の特徴は、柱は朱色の丹(に)塗り、板壁は白色の胡粉 (ごふん) 塗りであることです。
正面から見れば白と黒を基調とし、裏から見れば朱色が美しく、場所を変えることで異なる表情を見ることができます。
住吉大社を訪れる際には、そんな様々な表情を楽しむためにも正面だけでなく、その裏にも注目してみてください。
心願成就 五大力の小石を探そう! パワースポット「五所御前」
御本殿があるエリアから少し奥へ行くと、五所御前(ごしょごぜん)に着きます。
神様が降臨したと言われる、住吉大社の中でもとても神聖な場所です。
この玉垣の中には、多くの小石があります。
この小石の中には、「五・大・力」と書かれたものがあります。
この石を1つずつ全て集めると願いが叶うと言われています。
これがその五大力の石です。
実際に探してみると、なかなか見つからず、ほとんどが何も書かれていない石でした。
見つからなくても自分自身の手で探し出すことで、願いが叶うようです。
五大力全部を見つけた後は、五大力専用のお守り袋に願いをこめながら入れます。
そして願いが叶い、お礼参りをする時には、拾った石と一緒に新たに自分で五大力と書いた石を返すのです。
願いが叶うか尋ねてみよう 幸福の守護神「大歳社」と「おもかる石」
五所御前から東へ、石舞台のある橋と鳥居を抜けて、約5分歩くと「大歳社(おおとししゃ)」に着きます。
ここは幸福の守護神として知られていて、奥には「おもかる石」があります。
この「おもかる石」は、石を持った時に自分が思ったよりも軽ければ願いが叶い、重ければ好転に向けて努力すればよい、と信じられています。
重くても、それは決して叶わないという意味ではなく、さらなる努力が必要であるという意味なのです。
近くに占い方が書かれた看板が立っているので、一度目を通してから、おもかる石に挑戦してみてください。
この大歳社は、住吉大社の本殿から少し離れていることもあり、静かで厳粛な空気が漂っていました。
何か大切なお願い事がある時は、この「おもかる石」に、自分がどうするべきか尋ねてみてはいかがでしょうか。
住吉大社には、国宝である御本殿以外にも、心願成就のパワースポットやおもかる石など、たくさんの見所があります。
住吉大社を訪れた際には、その境内の美しさや、住吉大社全体に漂う強いお力を感じてみてください。