レトロクラシカルな風情が残る街「四間道」をお散歩名古屋旅
愛知県名古屋市の保存地区にしてされた「四間道」(しけみち)には歴史的建造物が建ち並ぶ街並みが広がっています。
今回はそんな四間道をゆったり散歩しながら町屋をリノベーションしたカフェやガラス館や神社を巡ります。
この記事の目次
浅間神社から伸びる石畳の道~江戸時代に作られた四間道の歴史~
名古屋駅から徒歩15分でも行けますし、電車で名古屋駅から名古屋市営桜通線に乗り一駅の国際センター駅2番出口から徒歩約5分で「四間道」に到着します。
「四間道」とは、名古屋城下の流れる堀川沿いに位置し、江戸時代初期名古屋城築城とともに造られた商人の街です。
1700年に発生した大火の後、商業町屋の防火を目的とし、道幅を約7メートルに拡張した事から「四間道」とその名前が付いたと言われています。
石垣の上に建つ蔵や町屋が立ち並ぶ景観は1740年ごろに形成されたそうです。
白壁の土蔵が立ち並ぶレトロな雰囲気の街並みは、どこか懐かしく感じる方も多いと思います。
四間道の始点は「浅間神社」です。浅間神社は、地下鉄国際センター駅から徒歩10分ほどで、堀川近くの四間道の入り口にあります。
この神社は、木花開耶媛命を主祭神とする古社でありますが、創建は不祥であります。
尾張志によると、1647年にこの地に遷されたそうです。
境内には、樹齢300年を越すクスノキやケヤキ、イチョウが7本もあり、市の保存樹に指定されています。
大きな樹は、近くで見ると迫力があり手で触れてみるだけでパワーをいただけそうな力がありました。
静けさに包まれながらも、厳格な雰囲気のある浅間神社に足を運び、手を合わせてみてください。
きっと神聖な気持ちになれることでしょう。
名古屋で100年の歴史ある町屋 癒しある空間「カフェドSaRa」
今回は、歴史ある町屋をリノベーションしたレストランやカフェが立ち並ぶ四間道の中のお店「カフェドSaRa」さんを訪れました。
国際センター②番出口から徒歩5分で到着します。
黒を貴重とした外観の入り口を入ると、暖かなランプが出迎えてくれます。
寒い季節に取材をしたので、ランプを見るとほっこりしました。
店内は、クラシック音楽が流れていて落ち着いた空間です。
お友達と一緒でも、一人でのんびりとするのにも、ぴったりなカフェという印象を受けました。
100年以上の町屋を改装されていて、天井にはしっかりとお店を支えてきた立派な梁がありました。
この梁は、江戸時代よりも以前のもので非常に貴重な梁だそうです。
お店はオープンされて16年目で、2003年には、市の景観賞をいう名誉な賞を受賞されました。
11時までに来店すると、名古屋の名物でもあるモーニングサービスがいただけます。
珈琲を注文すると、2種類のトーストを選ぶことができます。
1種類目は、黒ごまと黒糖が練り込んであるトーストの2枚組に、自家製のジャムと、つぶし卵のマヨネーズあえです。
2種類目は、味付けされた卵がたくさん入った卵トーストと自家製ヨーグルトです。
歴史ある建造物で、炭火焙煎珈琲と優しい味付けのモーニングセットの贅沢な朝食はいかがでしょうか。
名古屋式?屋根の上に小さな社を祀る「屋根神様」パワースポット巡り
四間道にはレストランやカフェだけではなく、探してみると細い路地裏などに、神様が祀られています。
ぜひ四間道を訪れた際には、ゆったりと散歩を楽しみながら神様を発見してみてください。
四間道のちょうど中間あたりを左に曲がると「屋根神様」があります。
この神様は変わっていて、上の方にいらっしゃる神様です。
どういう意味なのかと言うと、町屋の屋根の上に小さな社を祀っている形態なのです。
これは、名古屋独特のものだそうです。
この屋根神様は、津島神社・秋葉神社・熱田神宮を祭神としています。
病気や火災などの恐怖から身を守るために、庶民の祈りを込めて創られました。
上を見て歩くと、面白い発見があるのも四間道の魅力ですね。
もう一つの神様は、屋根神様の細い小道を進んで行くと現れる、「子守地蔵尊」です。
こんな狭い路地裏にあるのか!と見つけた方は驚かれると思います。
150年ほど前の安政のころ、井戸を掘っていたところ、地中から約30センチのお地蔵様が出てきたのがこの子守地蔵尊の始まりです。
洪水の際に流れて埋もれていたのが、偶然にも井戸を掘った場所から出てきたのです。
お地蔵様の地上に出たいという強い思いがそうさせたのだと信じられていて、今も大切に祀られています。
歴史あるカフェで美味しい珈琲を飲んだり、四間道のパワースポットを巡ったりするのんびりした休日も素敵ですね。
みなさんが四間道の数多くのお店の中から、自分のお気に入りのお店と巡り合えることを願っております。