大阪箕面の勝つお寺「勝尾寺」 そのパワーを感じてみませんか?
大阪府箕面市(みのおし)の、標高255mの山の上にある「勝尾寺」(かつおじ)。
大自然に囲まれたこの勝尾寺は、勝運の寺として約1300年前から信仰されています。
かつては、源氏や足利氏などの武将が勝運を祈りに参拝に訪れました。そのような強い力を持つお寺を巡ってみましょう。
この記事の目次
箕面の山中にある勝尾寺 入り口は住宅街に! そびえ立つ大鳥居
阪急電車箕面駅の横にバス停があります。
ここから「オレンジゆずるバス・赤ルート・東部中循環」に乗ること約30分、「新家駅」に着きます。
このバス停から約5分、徒歩で南へ下ると大鳥居が見えてきます。
山の上にある「勝尾寺」。
勝王寺から約4km離れたところにあるこの大鳥居が勝尾寺の入り口なのです。
この大鳥居は1245年に建てられ、ここから勝尾寺まで続く道が表参道です。
住宅地の中にそびえ立つ大鳥居は、そこだけ時代が異なるかのような雰囲気が漂っていました。
かつては表参道であった道も、現在では住宅が立ち並ぶエリアに変わっていて、時代の流れを感じました。
そのような住宅街でも、当時の歴史を感じることのできるものがあります。
それが「町石」です。町石とは道のりを表す石のことで、1町石は約109mです。
勝尾寺まで36町石あるので、大鳥居から勝尾寺まで約4kmだと分かります。
写真は「三十五町石」です。参道には、現在でも町石が残っているので、探してみてください。
奈良時代創建 約1300年の歴史ある箕面・勝尾寺 その名の由来は
大鳥居から北東へ約20分歩くと、「粟生団地」というバス停に着きます。
ここから「勝尾寺」へ行くバスに乗ります。
約20分で着きますが、平日には1日に3本しか出ていないので、お気を付けください。
周囲を山に囲まれた勝尾寺は、奈良時代末の727年に建てられました。
当初は、「勝王寺」という漢字を使われていました。
800年代にこの寺で清和天皇の安穏を祈ると、その効果が現れました。
「王に勝った寺」という意味から「勝王寺」という名を賜ったのです。
しかし、あまりにも恐れ多いので、漢字を「勝尾寺」に変え、現在でも勝運の寺として知られているのです。
勝尾寺の入り口を抜けると最初に目に入るのは、この山門です。
色鮮やかで、堂々とした迫力がありました。
山門から橋が出ています。
橋は「お浄め橋」と呼ばれ、勝尾寺の神聖な水を霧状にしたものをあびることができます。
橋の中央で立ち止まり、自分自身と神仏と大自然が一体となるよう念じ、感じてから、本堂へと歩みを進めるのです。
橋の上から見渡すと、改めてこの勝尾寺は大自然に囲まれているということを実感しました。
気晴らしにおすすめ 箕面勝尾寺本堂とパワースポット「知恵の環」
勝尾寺の本堂です。境内は庭園のようになっていて、草花が植えられ、どこを見ても美しかったです。
階段を上るとこの本堂に着きます。階段を上るので、訪れる際には靴などにご注意ください。
鮮やかな朱色が印象的で、どこからかお経や鐘の音が聞こえる心落ち着く空間でした。
「知恵の環」と呼ばれるパワースポットです。
入り口付近にあるのですが、先に本堂などをお参りします。
そして、安らかになった心の状態で、この知恵の環の周りをゆっくり歩きます。
すると、より穏やかな気持ちになると言われています。実際に歩いてみますと、抱えている心のモヤモヤが晴れた気分になりました。
勝王寺を訪れた際には、最後にこの知恵の環も歩いてみてください。
勝運の寺として知られている勝尾寺。
境内のいたることろから、その強い力を感じることができます。
そして、そのような力を持つお寺の鳥居は、約4kmも離れたところにあるです。
勝尾寺を訪れる際には、まずはその入り口となる鳥居拝み、その後に境内から強大な「勝運」を賜ってはいかがでしょうか。
「勝尾寺」 所在地:大阪府箕面市粟生間谷2914-1