静岡県浜松で井伊直虎ゆかりの地を巡る~龍潭寺・井伊谷宮・妙雲寺~
東京駅から約1時間半のアクセス抜群な歴史の町 静岡県浜松市。
今回は浜松で女将軍として活躍した井伊直虎ゆかりの地を紹介します。
この記事の目次
井伊家歴代を祀る 天皇も観覧に国指定名勝「日本庭園」 ~龍潭寺~
浜松駅からバスで約50分揺られ、龍潭寺バス停で下車して約5分歩くと「龍潭寺」(りょうたんじ)に到着します。
なぜ井伊直虎は次郎法師になったかご存じですか?
一人娘であった井伊直虎は許嫁(直親)を家督として継がせる予定でしたが、直親は今川氏から命を狙われて身を隠したため、直親が亡くなってしまったと勘違いしてしまいます。
許嫁(直親)を失った直虎は、井伊家の存続のために次郎法師に出家するために龍潭寺に来たと言われています。
本堂内の廊下は左甚五郎作の「鴬張り」(うぐいすばり)の廊下があります。忍び足で歩くと「キュルキュル」と鶯が鳴いたような音がするため鶯張りといわれています。
また、本堂の西側では井伊直虎をはじめ井伊直盛や直親など、井伊家歴代が眠っています。直虎と直親は結ばれませんでしたが今は隣同士で眠っているのです。
龍潭寺には江戸初期に造られた国指定名勝「龍潭寺庭園」があります。
昭和天皇陛下から現在の天皇皇后陛下もこの龍潭寺庭園を拝見されています。
龍潭寺庭園は龍潭寺本堂の東側を正面に造られているため、訪れた際は是非東側から見てみましょう。
龍潭寺の次はご利益たくさん 願い事なら「井伊谷宮」にお任せあれ
続いて龍潭寺の裏側にある「井伊谷宮」(いいのやぐう)へ向かいます。
井伊谷宮は宗良親王(むねながしんちょう)を祀った神社です。
井伊家は、南北朝時代に南朝に味方し宗良親王を井伊谷城に迎えていました。
そのため直接的に井伊直虎との関係はありませんが、井伊家との関係がある井伊谷宮です。
また、井伊谷宮は天皇皇后陛下も参拝された格式高い神社です。
御祭神の後醍醐天皇第四王子宗良親王は、和歌が素晴らしかったことから「学業成就・合格祈願」としても有名で、その当時としては珍しく73歳と御長寿であったため、「長寿祈願・災難開運」で信仰されています。
そのため、学業成就・長寿祈願・交通安全・恋愛成就など、ご利益も幅広いです。
ご祭神の宗良親王と井伊直虎とは直接の関係はありませんが、通常の宗良親王の絵柄の絵馬以外に直虎の絵が描かれている絵馬もあります。
是非立ち寄って願い絵馬に託してみてはいかがでしょうか。
井伊家の苦難を支えた井伊直虎のゆかりの地 菩提寺 ~妙雲寺~
井伊谷宮から「じんぐうばし」を渡り、徒歩約15分で妙雲寺はに到着します。
住宅地にあるため少し分かり辛い場所ではありますが、井伊直虎の赤い旗が見えてくるのですぐに見つかります。
妙雲寺井伊直虎の菩提寺でもあり、晩年をここで過ごしたと言われています。
井伊家22代直盛が1560年に尾州桶狭間の戦いで戦死したので直盛の息女(次郎法師)が父の菩提のため剃髪し一字を建立自耕庵としました。
直虎の死後、法号にちなみ妙雲寺となったと言われています。
妙雲寺は元々一般公開されていませんでしたが、多くの井伊家の位牌が発見されているため2016年4月から、位牌を見てもらうために一般公開されています。(土曜日、日曜日、祝日のみの公開)
2016年5月からは発見された肖像画も一般公開しています。
静岡県浜松で巡る井伊直虎のゆかりの地はいかがでしたか。
そして、大河ドラマ館も完成していますので是非井伊直虎へ会いに行ってみてください。