横浜の夜景スポット「桜木町」に秘められた知れらざる歴史とは
横浜市桜木町には夜景スポットにもなっている象の鼻パークの他に「関東のお伊勢様」と呼ばれる伊勢山皇大神宮などがあります。
今回はそんな桜木町の歴史を巡る旅を紹介ます。横浜で今までにない歴史旅を体験してみませんか?
この記事の目次
始まりは大道芸の町からだった・・・地元に愛される町 野毛町の歴史
「桜木町」と聞くと、みなとみらい地区の玄関口という印象をお持ちの方が多いと思います。
かつては桜木町駅の南西側に広がる野毛町こそが横浜を代表する繁華街のひとつだったのです。
そもそも町名の「野毛」は、「ノツケ」(突端や崖を意味する言葉)から転じたと言われており、幕末横浜開港以前、野毛は野毛浦と呼ばれる半農半漁の村でした。
江戸時代末期に東海道と横浜港を結ぶ横浜道(よこはまみち)がひらかれ、野毛山の中腹に切り通しで道が作られたことでこの地区は交通の要所となりました。
その後明治時代の陸蒸気の開通により桜木町駅の開業、三菱重工業横浜造船所の開設などで繁華街として栄えてきました。
そんな野毛町にある飲食店街は非常に活気があり、下町のような雰囲気で温かさがあります。
所在地 : 231-0064 神奈川県横浜市中区野毛町
「関東のお伊勢様」と呼ばれる横浜の伊勢山皇大神宮で思いを馳せる
JR線・市営地下鉄線の桜木町駅から徒歩約10分にある「伊勢山皇大神宮」は、境内からは横浜ランドマークタワーを見わたすことができる横浜に密着した神社で、「関東のお伊勢さま」と言われています。
明治初年に国費で創建された神社であり、神奈川県の宗社、横浜の総鎮守とされています。
かつては、久良岐郡戸部村の丘陵に鎮座されていましたが、神社名、創建年代は不明です。
また、桜木町・みなとみらい地区のすぐそばにありながら、伊勢山皇大神宮はパワースポットとして評判の神社と言われています。
商売繁昌、交通安全、家内安全、厄除、安産などのご利益があるといわれています。
祭神が天照大御神であるということが、強力なパワースポットであることを期待させます。
伊勢山皇大神社は、本殿までまっすぐ伸びる横幅の広い階段は真っ白な階段であることから、高貴な空気感を纏っていて、階段を上っていると一段上がるごとに静寂な空気に包まれていくよう。
そんな広々とした階段を堂々と上っていく自分はまるで横浜の重鎮であるかのような気分になります。
所在地 : 220-0031 神奈川県横浜市西区宮崎町64番地
公式HP : 横浜総鎮守 伊勢山皇大神宮
横浜桜木町「象の鼻パーク」には横浜港開港と深い歴史が・・・?
みなとみらい線の日本大通り駅から徒歩約3分のところにある「象の鼻パーク」。
開港150周年を迎えた2009年6月2日に横浜に誕生した公園です。
象の鼻という可愛らしい名称ですが、命名については横浜開港の歴史と深い関係があります。
公園の歴史を遡ること150年、横浜開港にあたり2つの突堤(波止場)が造られました。
積荷を降ろす際に波の影響を受けないために、明治の初期に東側の突堤を弓なりに延長したのです。
この形から防波堤の形が由来の「象の鼻」と呼ばれるようになりました。
日が暮れると桜木町のきらびやかな照明と象の鼻パークのライトアップが海に反射し、なんとも言えないくらい幻想的な世界を創りだしています。
象の鼻パークから横浜の夜景を見に是非現地へ足を運んでみませんか?
所在地 : 231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目
現在は夜景をみにくることが目的となっている桜木町には華やかな面とは違った部分が、まだまだあります。
皆さんに知られることなく、でも確かに桜木町という街の土台を支えているような深い歴史を持った場所がさらにあるのです。
そんな場所を見つけて、「桜木町で自分だけの楽しみ方」をしてみませんか?