桐生の重要伝統的建造物群保存地区内にあるおすすめスポットをご紹介
群馬県桐生市の重要伝統的建造物群保存地区「桐生本町」には昔の歴史ある建物が多数現存しており、そのなかには有形文化財や市指定の重要文化財になっているものも多く存在します。今回は歴史感じる歴史的建造物を中心にご紹介します。
この記事の目次
玉上薬局や旧住善織物工場など 桐生を代表する伝統的な街並みを歩く
重要伝統的建造物群保存地区内にある建物の外壁に使用されている木材は、長年外に晒されることで生じた傷みや風貌が歴史を感じさせます 。
桐生には玉上薬局や旧住善織物工場など、明治・大正時代からの建物が多く残っていますが、その多くが以前店舗として利用されたものや、現在も利用されているようなものになっています。
そのなかにかには旧金谷レース工業㈱工場・事務所など国登録の有形文化財や市指定の重要文化財のものもあり、歴史的に価値の高いものも多くあります。
桐生市指定重要文化財の「矢野園」は大正時代の1916年に建てられました。
この時期に桐生が発展したこともあり、大正時代の建物が多いそうです。また桐生市にはノコギリ屋根の工場跡が多く存在します。
ノコギリ屋根は昔の工場では多く使われた建物の形ですが、ギザギザの屋根は現代では珍しく桐生でも目をひく建物になっています。
このように桐生には町中に多くの文化財が残されているので、ゆっくり散策したくなります。
所在地 : 376-0031 群馬県桐生市本町
桐生市指定重要文化財 大正時代の美しいレンガ蔵が目を引く有鄰館
かつて酒や醤油や味噌などの醸造を行っていた矢野家の蔵群です。
現在は酒の醸造は行われていないそうですが、醤油などの醸造は続いているそうです。
一部をイベントスペースとして開放していて、現在も使用されています。
保存地区内では有鄰館でバスの乗降ができるということもあり、活気のある建物です。
レンガ蔵の隣には、蔵も残っていて、和と洋の建築物を同時に楽しむことができます。
有鄰館に隣接する蔵では毎月第一土曜日に、こちらも明治から伝わる桐生名物のからくり人形の芝居も上演されているそうです。
「有鄰」という名前は孔子の「徳孤ならず必ず鄰あり」という、周囲を大切にするという教えからとったという素敵な由来だそうです。
所在地 : 桐生市本町二丁目6番32号
保存地区はここを中心として栄えた 県指定重要文化財「桐生天満宮」
天満宮は桐生新町の宿頭として、1591年に現在の場所に遷座したと言われています。
本殿や幣殿は外壁の前面に極彩色の精巧かつ華麗な彫刻があるとされていますが、社殿正面からだと少し確認しづらいかもしれません。
そういう場合は社殿を一度出て、壁に沿って側面まで進むと、彫刻をよく確認することができます。
このような建築様式は北関東の近世の神社に多いそうで、その特徴がよく示されている建築になっています。
天満宮は市街地鎮護の神、また全ての災いを鎮める方除災難除の守護神として厚く信仰されていたそうです。
御神体の四方には玄武の四神が配されており、東は学業、西は商業、南は良縁、北は健康など様々な御神徳があるそうです。
桐生天満宮を中心に地区が構成されたほど地元との関わりが深い神社で、今も多くの人が訪れ活気のある神社です。
所在地 : 376-0052 群馬県桐生市天神町1丁目3−4
公式HP : 桐生天満宮
このように大正・明治時代の建物であるからと言っても、民家であったり蔵であったり建築は多種多様です。
重要伝統的建造物群保存地区のなかだけでも様々な形の建物を見ることができます。
散策はもちろん、桐生駅では無料レンタルサイクルのサービスも行われているので、自転車に乗って色々な建物を巡ってみてはいかがでしょうか。