自由が丘に田園調布 世田谷の人気エリアで歴史を巡る旅おすすめ3選
東京世田谷区の歴史も知りたい。でもせっかくだからおしゃれな街にも行きたい。そんな方必見!世田谷区の歴史を語る上で欠かせない吉良氏が眠るお寺から、東京世田谷区の人気エリア 田園調布と自由が丘を巡る素敵な歴史旅をご紹介します。迫力ある大蛇と美しい龍に魅了されること間違いなしです!
この記事の目次
格式の高い寺院が美しい 竹林と吉良氏の眠る世田谷の「勝光院」
東急世田谷線宮の坂駅から南に進み、3本目の道を右斜めに直進して約5分歩くと「勝光院」(しょうこういん)に到着します。
階段が直線で本堂まで続くので、シンメトリーの美しい情景を目にします。
右手には「せたがや百景」に選ばれている竹林があり、ここが都内であることを忘れてしまいそうです。
勝光院は世田谷領主吉良氏の菩提寺で、入ってすぐ左手にある吉良家の墓所は世田谷区の指定史跡にもなっています。
勝光院は吉良家の領内でも最も格式の高い寺院でした。
徳川家康は関東に入国した後に有力な寺社に所領を寄進していましたが、実際には所領の所有権を認めているという意味合いが強かったのです。
よって、勝光院が吉良氏の領内で一番多くの所領を持っていたので、吉良武士団の中心的な寺院になったことから、吉良氏の有力な家臣のほとんどは勝光院を菩提寺としています。
所在地 : 156-0053 東京都世田谷区 桜1丁目26−35
大きな蛇がお出迎え 世田谷区自由が丘の「奥沢神社」の大蛇お練り
東急東横線の自由が丘駅南口から自由通りを南に進み、約10分歩くと右手に見えてくるのが「奥沢神社」です。
オシャレな街並みに突如として歴史を感じさせる風景が目に飛び込んできます。
奥沢神社は世田谷城主吉良氏ではなく、その家臣である大平氏が奥沢城を築く際に、世田谷郷東部の守護として八幡社を勧請しました。
神社の周りは東西南北の方面が下り坂だったことから神社でありながら、見張り台としても機能していたそうです。
なぜ鳥居に大きな蛇が絡まっているのでしょうか。
ひょうきんなお顔の大蛇は魔除けとして地元の方々に親しまれている「大蛇お練り」の主役です。
江戸時代の中頃に多くの村人が疫病で倒れた際に、名主が夢の中でお告げを得て、そのお告げ通りに村人に藁で大きな蛇をつくらせ村を練り歩いたところ、疫病が治まったことから魔除けの風習が根付いたと言われています。
大蛇お練りは毎年恒例の一大イベントで、東京都指定の無形民俗文化財にも登録されています。
迫力ある大蛇を見に是非訪れてみてください。
所在地 : 158-0083 東京都世田谷区奥沢5丁目22−1
龍に目を奪われる!世田谷区田園調布に有形文化財「東玉川神社」
続いて田園調布駅から東口からまっすぐ東へ向かい約10分歩くと世田谷区の有形文化財に登録されている「東玉川神社」に着きます。
閑静な住宅街の先の高台にあり、周囲の景色とは異なる雰囲気が漂っています。
東玉川神社の社殿はもともと渋谷氷川神社にあったものを移築したのですが、建物自体はおよそ400年前のものだそうです。
お賽銭の上を見上げた天井には、立派な龍の水墨画があります。
これは845年に描かれた「火焔龍神像」(かえんりゅうじんぞう)です。
龍が邪悪を祓っている様子が描かれており、力強くも美しい姿に目を奪われます。
見るだけでも邪悪を祓って心を浄化してくれそうです。
所在地 : 158-0084 東京都世田谷区東玉川1丁目32
いかがでしたか?世田谷区の有名な吉良氏は、格式の高い勝光院に眠っていました。
お寺の美しい造りと、生茂る竹林に風情を感るはずです。
そして都会のオシャレな街に迫力大の大蛇と龍がいたなんて驚きですね!
世田谷に訪れた際には、今回ご紹介した3つのスポットで歴史感じるひと時を過ごしませんか?