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<海南>世界遺産「熊野古道」と紀州漆器の「黒江」の町並みの魅力

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    和歌山といえば、みかん、梅、白浜、熊野古道、、、と連想されるでしょう。
    今回は中でも和歌山の古き良き名所が多くある海南(熊野古道)と黒江のまちを、前半で熊野古道周辺、後半で黒江についてご紹介いたします。
    海南駅から徒歩20分以内で行けるおすすめスポットを中心にご紹介します!

     

    熊野古道の入り口、文化財の藤白神社~全国の鈴木さんが集まる~

    藤白神社

     

    JR海南駅から線路に沿って南に徒歩約10分ほどの場所にあります。
    藤白神社は熊野参詣道(熊野古道)紀伊路の藤白王子跡として、熊野一の鳥居(熊野の入り口)と称されています。

    また、熊野古道沿いに在する神社のうち、主に12世紀から13世紀にかけて、皇族・貴人の熊野詣に際して先達をつとめた熊野修験の手で急速に組織された一群の神社を九十九王子(くじゅうくおうじ)と言うのですが、藤白神社は、その九十九王子の中でも、格式高い五体王子のひとつとして県からも文化財に指定されています。

     

    鈴木屋敷

     

    熊野古道の入り口にあるので、まずはここで旅の安全祈願するのがおすすめです!
    神社の近くには全国の鈴木姓のルーツになった鈴木屋敷があるので、鈴木さんならなおさら訪れるべき場所です!全国約200万人の鈴木さん大集合!

     

    熊野古道、道は道でも世界遺産~パワースポットとしても大注目~

    有間皇子遺跡

     

    藤白神社から南へすぐのところにあるのが、有間皇子遺跡。
    藤白坂で処刑された有間皇子(ありまのみこ)をしのんで建てられた墓として伝わっています。

    そのまま、有間皇子の墓を過ぎるといよいよ熊野古道の風情を色濃く残す「藤白坂」へとさしかかります。
    熊野古道1

     

    また、ミカン属の柑橘類の一種であるジャバラはこの地域でしか栽培されていないため有名です。
    ここからはジャバラを道の両脇に眺めながら歩くも良し、遠くの淡路島をみて引き返すも良し。
    熊野古道2

     

    パワースポットとしても注目されている、自然に囲まれた熊野古道をウォーキングしてリラックスするのもおすすめです。

     

     

     

     

    見のがして 通れるものか ずぼら焼き~海南にしかない名物品~

    ずぼら焼き店外

     

    JR海南駅から北西に徒歩約10分歩いた所にある味自慢海南名物のずぼら焼き。

    大判焼き、回転焼き、今川焼きなど、形状からの由来や販売店名を命名するなど、地域や店舗ごとに多数の別称があるそうで、和歌山県海南市では「ずぼら焼き」というのだそうです。

     

     

    ずぼら焼き

     

    この地が日方港として栄えていたころに船頭相手の焼饅頭屋があって、その店主がとてもずぼら者だった、というのが由来です。
    ずぼら焼き店内

     

    昔ながらの駄菓子屋さん的雰囲気の店内で、焼きたてのずぼら焼きで小腹をみたすのもいいですね!

     

     

    ~メディアも注目!黒江漆器と竹炭入りの黒江カレー~

    黒江ぬりもの館店外

     

     

    黒江の川端通りから一本東の筋にある、この辺りでも一番古い建物である黒江ぬりもの館。近年「古民家カフェ」としてリニューアルオープンし、様々なメディアにも取り上げられて注目を集めています。

    漆器製品の木の温もりを感じながら、古風で素朴な落ち着いた雰囲気の中で、漆器の街ならではの漆器の器で、食事やスイーツを頂いて、ひと休憩。

     

     

    黒江ぬりもの館店内

     

    黒江カレー

     

    おすすめは、竹炭の入った真っ黒な黒江カレーと水中花!!黒江カレーの見た目は文字通り、真っ黒で驚きましたが、山椒がスパイシーでおいしい!体も温まるし、また食べに来たいと思うカレーです!

     

     

     

    香り漂う黒牛茶屋~和歌山の地酒といったら名手酒造店「黒牛」~

    黒牛茶屋店外

     

    店内に入るとすぐに、ほのかな酒の香りで、一息リラックス。
    「1866年から変わらぬ、この空に思いを馳せて」のキャッチフレーズを掲げる名手酒造店の黒牛。

    和歌山で地酒といえば、黒牛!というほど今では名の通った銘酒です。店内には先代の社長さんの意向で、酒を製造する際に実際に当時使われていた道具をそのまま用いて、テーブルやイスが設けられています。

     

    黒牛茶屋店内

     

    10種類以上の、黒牛の地酒を利き酒することができるのが、
    酒好きにはたまらないのではないでしょうか。

     

    ジャバラ

     

    熊野古道の所で栽培されていたジャバラを使用したリキュールも新登場。

     

     

    万葉集ゆかりの中言神社~黒江の名前の由来となった黒牛岩の存在~

    中言神社

     

    黒江のまちの最も北側にあるのが、万葉集ゆかりの中言(なかごと)。神と人との「中」をとりもつ「こと(言)」より、この名がついて、人々に崇敬されている。

     

     

    黒牛岩

     

    万葉の時代、黒江一帯は黒牛潟(くろうしがた)と呼ばれ、
    神社周辺には、黒江の名前の由来となった黒い牛の形をした岩(黒牛岩)が埋まっていると言い伝えられている。

     

    黒牛の水

     

    境内には紀州名水のひとつ「黒牛の水」が湧いており、
    古くから茶道や書道などさまざまな伝統芸術の上達に効き目があるとされています。

     

     

    海南を取材して感じたことは、人の温かみでした。
    海南には、世界遺産の熊野古道や、黒江の町並み、歴史的な神社など海南にしかない独特の良さが多くあります。
    しかし、良さというものはあるだけでは何の意味も成しません。その良さを良さとして認識し、伝える人たちが必要です。
    ただ、海南には海南の良さを理解し、伝えようとする人が多くいます。取材中も現地の方々に、ただ目的地までの道筋を聞いただけでも、
    予想していた以上の情報や思いが返ってきました。また、道ですれ違う方々みんなが本当に挨拶や声かけをしてくれます。
    海南の歴史にももちろん価値がありますが、それを自分だけで楽しむのではなくて、
    実際海南に足を運んでみて感じてみることを私はおすすめします。