鴨川を中心に古都京都を巡る~地、歴史、空気、ロマンを感じる~
言わずとしれた京都の鴨川。
夕方になるとより一層いい雰囲気になり、座って話すカップルも目立ちます。
そんな鴨川の知られざる魅力をご紹介!
この記事の目次
スタートは出町柳駅!老舗パン屋『ベーカリー柳月堂』
京都はパンの消費額 全国1位。
その京都で古くから愛されているのが京阪出町柳駅から徒歩1分、叡山電鉄改札からすぐの所にある『ベーカリー柳月堂』。
ここは創業1953年で、63年の歴史を誇る老舗パン屋さん。
お店から厨房の様子が見ることができ、オレンジ色の看板がどこか懐かしい雰囲気が漂います。
防腐剤は使用せず地下水を引いてパン作りに使用しているため素材にこだわりがみられます。
パンの種類はなんと約200種類!30分~1時間おきにパンが焼きあがるため、いつでも焼きたてのパンが楽しめます。
モーニングやランチ、またおやつとして旅のお供にオススメです!
何が違うの!?知っていますか?京都には鴨川と賀茂川があること。
皆さん、”かもがわ”と聞いてどの感じを思い浮かべますか?
ひとくくりに”かもがわ”といっても、「鴨川」と「賀茂川」が存在するのです。
出町柳駅から川の方へ歩いていくと、鴨川デルタといわれる三角州が現れます。
その鴨川デルタを中心に上流に「賀茂川」、下流に「鴨川」が広がっています。
鴨川デルタには、人気映画やアニメでも登場した亀や千鳥の形の飛び石があり、ファンたちの間では聖地としても知られています。
多くの人たちが鴨川でのゆったりとした時間を過ごしています。
賀茂川の方へ上っていくと比較的のどかな緑の景色が広がり、鴨川の方へ下っていくと河原町など京都の中心地、都会的な景色が広がっています。その日の気分や、雰囲気に合わせてどちらを散策するのか決めてみてはいかがですか。
賀茂川上流 上賀茂神社へ。あの紫式部も恋愛成就祈願していた!
まず、鴨川デルタから上流 賀茂川を上がって上賀茂神社へ。
上賀茂神社へは駅からバスが出ているためバスで行くもよし、川沿いをレンタル自転車でまったり行くのもよし、その日の気分や天気で選んでみるのも◎。
上賀茂神社へは出町柳駅からレンタサイクルで約20分。
上賀茂神社は京都で最も古い神社といわれており、賀茂別雷大神(かもわけいかづちじんじゃ)が祭られており厄除けの神社として知られています。
また境内には源氏物語の作者 紫式部が自らの恋愛成就を祈願したとされる『片岡社』があり、多くの絵馬が掛けられています。
歴史上の人物と時空を越えて同じ場所に立つことが出来るのは古都 京都ならではです。
春には桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪と四季で様々な景色が楽しめます。
また5月には葵祭が行われるため多くの観光客が訪れます。
やきもちやすぐきが有名で、参拝だけでなくグルメも楽しめます。
鴨川と賀茂川の合流地点、下鴨神社。鴨長明は神職の息子だった!
賀茂川から鴨川へと下っていくと、下鴨神社が現れます。下鴨神社、本社まで参道には「糺の森」(ただすのもり)が広がります。
森林の広さは、なんと東京ドーム約3個分の広さがあり、下鴨神社全体が世界文化遺産に指定されています。
葵祭で使用される”フタバアオイ”は上賀茂神社とこの糺の森に自生しています。
糺の森は多くの文学作品に登場し古くから愛されています。
その中には下鴨神社にゆかりのある人物には、方丈記を記した鴨長明がいます。鴨長明はなんと下鴨神社の神職の子なのです。
そのことがわかるように方丈記を記した場される”方丈庵”(ほうじょうあん)が現在も下鴨神社に存在します。
また鴨長明の歌や作品には下鴨神社が多く登場します。歴史的な建物や空気を近くで感じることができるのも、古都 京都ならではです。
歴史上の人物に着目し、観光する場所を決めても面白いかもしれません。
夏の京都の風物詩!鴨川を南下して京の夏の名所“納涼床”へと
京都の夏の風物詩といえば納涼床です。
川床は江戸時代初期にからと長い歴史を持ち、夏の京都を代表する光景です。
納涼床は、京阪三条駅から清水五条駅の鴨川沿いで、期間は5月頭から9月末まで。
納涼床と聞くと、高級な料亭やフレンチを連想される方も多いかもしれません。
しかし実際は、お手頃なランチやカフェでも納涼床があるので気軽に夏の京都を楽しむことが出来ます。
また昼と夜では全く違った雰囲気が漂っています。有名コーヒー店でも、予約なしで納涼床でコーヒーを楽しむことができるのでぜひ立ち寄ってみてください。
番外編!鴨川(賀茂川)に現れる生き物たち!
鴨川(賀茂川)には、たくさんの生き物が生息しているのをご存知ですか?
川沿いを散策してみるとたくさんの生き物を目にすることができます。
鴨川ではおなじみの鴨はもちろん、白く美しい野鳥コサギや灰色の羽をしたアオサギ。
他にも、カワウや鷲など数多くの野鳥を観察することが出来ます。透き通った川には多くの魚やカメ、カニも見ることが出来ます。
またヌートリアなども生息しています。
生き物たちだけでなく、鴨川には様々な四季の植物の観察にも適しています。様々な生き物が共存しています。まさに鴨川は自然の楽園なのです!
鴨川で生き物との素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
まずは雰囲気を楽しんで。肌で感じる古都 京都に流れる鴨川の風
皆さんもご存知のように京都には様々な観光地が存在します。
観光エリアを鴨川付近に絞ってもたくさんの寺社仏閣や名所を巡ることが出来ます。
旅先での観光はもちろんのこと、その地の雰囲気、空気を感じ取ってみてください。
観光客で賑わいをみせるスポットも少し入った路地にも京都ならではの空気が流れています。
京都ならではの言葉遣いや食べ物、また鴨川に座るカップル、
賑わう河原町、夏の納涼床などここでしか味わえない空気、
四季によって変わる空気を体感してください。