おしゃれでレトロな「神戸旧居留地」でのんびり気ままなひとときを
にぎやかな神戸三ノ宮駅から南に少し歩いていくと出てくるのが神戸旧居留地です。おしゃれなイメージのある神戸ですが、その理由のひとつが外国を思わせる建物や街並みで、その一つがこの神戸旧居留地です。神戸は国際貿易港として栄えており、その中心地だった居留地は外国のおしゃれな雰囲気が漂っています。
居留地の名所と言えば、みなさん何を思い浮かべるでしょうか。
ショッピングやランチなど、おしゃれがたくさん詰まっている所です。そんな知られざる神戸旧居留地の魅力をたっぷりとお伝えします。
この記事の目次
まずはのんびりと神戸旧居留地の東端 フラワーロードを通ってみよう
待合せ場所に最適な神戸の花時計の前を過ぎるとフラワーロードが見えてきます。名前の通り花がたくさん植えてあります。広々とした空間が広がりベンチもたくさんあり、自然と人が集います。本を読んでいる方、お昼寝をしている方...少し腰を下ろすといつまでも座っていられそうです。三ノ宮駅に続く大道りの横とは思えないほど、ゆったりとした時間が流れています。
とにかく神戸居留地は思うままにぶらぶら散策してほしいです。車道よりも歩道が広く自然豊かでほどよく落ち着いています。神戸の居留地は、イギリス人土木技師のJ.W.ハートの居留地計画図に基ずき126区画に敷地割りされました。その番号は今でも用いられ、いたるところにサインとして残っています。
また、通り名も「江戸町」「浪花町」など地名にちなむもの、初代兵庫県知事の伊藤博文に由来する「伊藤町」などのユニークな、当時つけられた名前が今でも用いられています。洋風でレトロな建物を横目におしゃれな雰囲気を味わいながら気ままに散歩を楽しんでください。
また、おしゃれな神戸は細部までご覧ください。目を落とすとかわいらしい消火栓の蓋があります。様々なデザインがありますので注目してみてください。
道のわきには素敵なデザインの花壇もあります。とても神戸らしいです。
ランチは「イーエイチバンク」で 昔のイギリスにタイムスリップ
居留地内を南に進んでいくと海の香りがしてきます。浪花町筋を南に抜けたところの角にあるのがかつての英国銀行を改装して作られたというカフェレストラン「イーエイチバンク」少し重い回転扉を押して進むとレトロな外国の雰囲気が漂っています。昔のイギリスにタイムスリップしたような気分に。お食事からスイーツまで揃っています。ランチ、3時のおやつ、ディナーすべてに対応しています。不動の人気はシェフ特性「牛筋煮込みカレー」です。夜はフレンチやイタリアンが楽しめます。
食後は少し足を延ばしてオーシャンビューを楽しむのもいいですね。
モダンな有形文化財「日本真珠会館」の博物館で真珠の魅力に触れる
意外と知られていませんが真珠の町ともいわれる神戸。パールストリートという名付けられた通りがあり、地場産業の一つになります。全国数か所で養殖された真珠の8割が神戸に集められ、神戸から出荷しています。神戸が真珠の街と呼ばれるようになったのはその加工技術が理由と言われています。ある高知県の名士が神戸に移り住み、そこでシミ付き真珠の加工方法をあみ出しました。そして全国からこの加工技術を求めて養殖業者が神戸へ来たのが始まりだったと言われています。
神戸に来たなら東町筋にある日本真珠会館を訪れてみてください。会館は建てられてから半世紀を超えていますが、幸いにも震災による大きな被害はなく、現存している貴重な建物です。現在有形文化財に登録されています。今は館内を改装し、1階では無料のパールミュージアムが設けられています。真珠の歴史や製造法などその知られざる魅力をを少し学んでみましょう。
カジュアルにさりげなく 日常の中に神戸のパールはいかがですか
パールミュージアムのすぐ横に併設しているのが「KOBE PEARL SOUQ(神戸パールスーク)」。SOUQはアラビア語で市場という意味。館内に入ると真珠をイメージした店内にはカジュアルからラグジュアリーなものまで、さまざまな種類のパールアクセサリーが陳列されています。価格もお手軽なものから効果なものまで。店員さんもとても気さくで、真珠のことならなんでも話してくださり、もっと気軽に多くの方に身に付けてほしいとおっしゃっていました。
真珠の町神戸であなたに合うパールを見つけてみませんか。
定番メニューの「café rest8番館」で腹ごしらえしましょう
神港ビルの中にある、知る人ぞ知る地元の定食屋さんです。お店の中に入ってみるとレンガや石でデザインされたおしゃれな店内です。
お昼は常連さんが多くわいわいしていますが、お昼のピークの後は静かでゆっくりとした時間が流れています。ちょっと休憩…と思ったら是非よってみてください。値段もお手頃で、安心の定番メニューがそろっています。神港ビルのレトロな回転扉は映画のロケ地としても使われたことがあるそうです。
夜はいっきにおしゃれな大人の雰囲気を醸し出す「神戸旧居留地」
夜は伝統ある建物や街全体がライトアップされます。道端のガス灯を復元した外灯が点灯し、灯がともされおしゃれな雰囲気が漂います。ガスが照明や燃料として神戸市内に広く普及されたのは明治31年に神戸瓦斯株式会社が設立されてからです。かつては夕暮れ近くになるとガス灯下の横棒にはしごをかけ、火をつけて回ったそうです。居留地の中に多く点在するガス灯はLEDになっているものもあります。是非昼も夜も体感してみてください。
最後は神戸市役所1号館の展望台で神戸の夜景を一望しましょう
帰りは是非市役所1号館に立ち寄って24階展望台を訪れてみてください。およそ100mの高さから神戸の眺望を楽しむことができます。無料で22時まで開放されています。ライトでいっぱいの神戸の街は一望する価値ありです。一日見てきた建物を見下ろすと新しい発見があるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。神戸旧居留地は、もちろんおしゃれでショッピングもできますが、のんびりと散歩をするのにもってこいの雰囲気があります。是非おしゃれでかわいらしい雰囲気を味わいに一度訪れてみてください。