百選は一見にしかず 兵庫県赤穂で歴史に触れ 記憶に残る時間を
窓の外には、田んぼの緑色が一面に広がっています。
そんな中、JR赤穂線に乗って行きついたのが、「播州赤穂」。
赤穂に到着すると、町の至るところで忠臣蔵が出迎えてくれます。
ここでは、赤穂の町で感じられる文化や魅力についてお伝えします。
この記事の目次
赤穂浪士ゆかりの地 四十七士像は圧巻!一味違うおみくじはいかが?
播州赤穂駅を出てまっすぐ道を進むと、まず赤穂七不思議のひとつである「息継ぎ井戸」が見えてきます。
見学自由で実際に井戸を動かすことができ、この井戸の水を飲んで一息ついたと言われる赤穂藩士の気持ちが分かるような気がします。
そのまままっすぐ進むと、池に囲まれてそびえ立つ赤穂城跡が見えてきます。
石垣の上に美しい白壁、その外観はとても立派なものです。
城は国の史跡に、本丸庭園・二之丸庭園は国の名勝に指定されており、見応えのある風景を臨むことができます。
赤穂城の隣には、大石良雄ら四十七人の赤穂浪士を祀った大石神社があります。
神社の中には数種類のおみくじや、可愛らしい絵馬が置いてあります。
さて、今日の運勢はなんでしょうか?
これは、おみくじを水に浸すと文字が現れる「水みくじ」というものです。
おみくじが乾くとまた字が消えてしまう、神秘的なおみくじ。ぜひ試してみてください!
国史跡赤穂城跡を眺め、巴屋でしか味わえない塩味饅頭を、野点席にて
赤穂城跡の隣に、ぱっと目を引く赤い野点席が。
ここは、観光の際にぜひお立ち寄りいただきたいお店 「巴屋(ともえや)」です。
こちらでは、赤穂名物である塩味饅頭を1個からいただくことができます。
塩味饅頭には、2~3日ほどで皮が固くなってしまうといった特徴があるそうです。
そのため巴屋では、塩味饅頭を赤穂から出していない、つまり、赤穂に来ないと食べられないのです。
その他、巴屋では、和菓子や土産品を購入できたり、討ち入りそばをいただくこともできます。
無料で手荷物を預かってくれるサービスもあるので、観光の際は非常に便利ですね!
たった3分で登頂!兵庫県で一番低い唐船山からの景色は見逃せない
御崎の方まで少し足を伸ばすと、また違った赤穂の魅力に触れることができます。
海沿いの道を進んでいると、突如山の中に続く階段が….
これは、兵庫県で一番低い山 「唐船山(からせんやま)」です。
その標高は、なんと19メートル。
昔、唐船が沈没し、その上に土砂が堆積し次第に島になったという言い伝えから、この名前で呼ばれるようになりました。
沈没船の上にできた山ということから、頂上で足踏みをすると「ドン、ドン」と内部で音が響くと言い伝えられています。
頂上までは約2~3分で登ることができるので、登頂の際はぜひこの足踏みと、
頂上からの瀬戸内海の絶景をお楽しみください!
赤穂御崎でのランチはここで!SAKURAGUMIで本格ナポリを
瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めながら本格ナポリ料理をいただけるお店、「SAKURAGUMI」。
予約で店内の席が満席になるほど、客足が殺到しているのだとか。
予約ができなくても、運が良ければ外のテラス席でピザが食べられたり、テイクアウトも可能です。
ピザを目の前にすると、その大きさに驚くこと間違いなし!
食べきれなかった分は、持ち帰ることもできるという良心さも。
波の音と潮風を感じながら味わう本格ナポリ料理、これほど贅沢なものがほかにあるでしょうか?
きらきら坂で時を忘れて 御崎ガラス舎で世界にひとつの思い出づくり
ちょうど先ほど紹介したSAKURAGUMIのすぐ横から、「きらきら坂」という一本道が通っています。
ふらっと立ち寄ってみたくなる、そんな素敵なお店が並んでいます。
たくさんのガラス製品が並べられ、思わず目を引く 「御崎ガラス舎」。
こちらでは、ガラス製品を購入できる上に、自分の手で製作体験をすることもできます。
実際に海で石を拾い、その石で世界にたったひとつのアクセサリーを作ったりするのだそうです。
お土産、プレゼント、思い出作りにぴったりです!
お店の方におすすめしていただいたのが、「IMAISO CAFE」。
宿泊施設の1階にあるカフェが、12時~15時の間のみ、一般客も利用できるそうです。
営業時間は短いですが、非常に雰囲気の良いお店だそうです。
カフェのみでも、宿泊施設としても利用してみたいですね。
赤穂の町には、歴史や文化はもちろん、思わず引き寄せられるような魅力いっぱいの場所がたくさんあります。
赤穂でしか見られないもの、食べられないもの、体験できないこと。
詳しく知れば知るほど、その魅力にどんどん引き込まれます。
「いつかもう一度来たい」
きっと、そう思う瞬間がたくさん訪れるはずです。
ここでは紹介しきれませんでしたが、赤穂は「日本の夕陽百選」に選ばれていたり、
「恋人の聖地」プロジェクトが展開されているといった一面もあり、これらも見逃せない赤穂の魅力の一部です。
恋人の聖地として認定されている「一望の席」から眺める夕陽は一層美しく、
その日の疲れが飛んでしまうような、特別な時間を過ごすことができるでしょう。
行けばきっと好きになる。田舎過ぎず都会過ぎず、心地よい空気が流れる赤穂の地に
あなたの大切な人、心許せる人と一緒に来てみませんか?