神の住むまち 自然豊かな鹿嶋でパワーチャージをしてみませんか?
鹿島臨海鉄道に乗ること約一時間。
車窓から見えてくる景色はやがて木々が生い茂る森の中へと続いていきます。
いくつものトンネルを抜けるとそこはもう神の住むまち、「鹿島(鹿嶋)」です。
電車の揺れに身を任せ肩に入った力を抜いてみてください。
日常を忘れるにはちょうどいい時間と景色です。それでは、鹿島のまちを歩いて全身で神様を、パワーを感じてみましょう。
この記事の目次
開運力アップ!関東で最も古く大きな名社、勝負の神を祀る鹿島神宮
創建は紀元前660年と伝わる鹿島神宮。
御祭神は武の神として古くから厚い信仰を得ていた武甕槌神(たけみかづちのかみ)です。
鹿島神宮駅を出ると案内が出ており、それに沿って歩いていくと大鳥居が私たちを迎えてくれます。
この大鳥居、東日本大震災により倒壊した御影石の大鳥居に代わり、
神宮の森で5,600年育まれた天然杉4本を用いて平成26年6月に再建されたものなのです。
決して派手に塗装されてるわけではありませんが、素朴で雄大に堂々と立っているこの鳥居は、遠くから見ても目を引きます。
「日本三大楼門」のひとつである朱塗りの鮮やかなこの門、
晴れの日だけでなく雨が降っていても霞むことなく緑の中でより輝きを放っています。
本殿の拝殿で参拝して終わるのではなく、奥参道を進んでいくと現れる奥宮も合わせて参拝することで初めて意味があるそうです。ぜひ、鹿島神宮では2度参拝してみてくださいね。
自然の力を目の前で感じる!鹿島神宮で国歌に出てくる「さざれ石」を
突然ですが国歌「君が代」に出てくる「さざれ石」、直接目にしたことはありますか?
ここ鹿島神宮では、立派なさざれ石を間近で見ることができるのです。
国歌を歌う際には今までとは一味違った気分になるかもしれませんね。また、このさざれ石のすぐ隣には鹿園があります。
鹿島神宮の神の使いは「鹿」とされており、神鹿と呼ばれています。三十数頭柵の中で飼育されており、触れることはできませんがじっくりと観察することができます。
鹿島神宮の七不思議!自然の恵みそのもの、長寿の湧き水「御手洗池」
鹿島神宮内でも端にある御手洗池。ここに辿り着くまでに奥参道という巨木が連なる神秘的な道を歩きます。
晴れた日には森林浴を楽しみながら清々しい空気をたくさん吸って歩くことができます。ついつい足元ばかり見てしまう、そんな雨の日にはいっそ立ち止まって上を見上げてみてください。パワーに満ち溢れた鹿島神宮なら、雨が身を清めてくれるように感じられます。
「大人が入っても、子どもが入っても水面が胸の高さを越えない」と伝えられてきた御手洗池。
ここでは古くから禊が行われていました。現在でも1月の大寒には一般参加による禊が執り行われており、神聖な場所とされています。
見る位置によって感じ方も変わってくると思いますので、ぜひ、一周ぐるっと回ってみてください。
そして、鳥居の向こう側、奥に行くと澄んだ水が絶えず流れています。この「長命の湧き水」は1日400kl以上の清水が湧き出しており、持ち帰ることもできます。この日も、地元の方々が慣れたように水を持ち帰っていました。内側から身を清めてみるのもいいかもしれませんね。
名物は焼きだんご!森の奥で歩き疲れたら、「一休み」しませんか?
御手洗池まで来ると、少し疲れも出てきます。そんなときに御手洗池を眺めながら一休みできる食事処があります。
名前もぴったりな「一休(ひとやすみ)」。
こちらのお店では提供する品々すべてに御手洗池の奥より湧き上がる名水「長命の湧き水」を使用しています。
名物は元祖みたらし焼きだんごや手打ちそばですが、今回は冷やし甘酒をいただきました。
しっかりお米の粒も入っていて自然の甘みを感じられ、ほっと一息できました。
おそば以外にも甘味の種類も充実しており、ふらっと気軽に立ち寄れます。店員さんがとても笑顔が素敵な方で話すだけでこちらも笑顔になり、元気も分けてもらえたような気がします。
戦国時代、平和のための剣を教えた鹿嶋市の偉人、剣聖「塚原ト伝」
鹿島神宮と駅の間にあるのがこの塚原ト伝(つかはらぼくでん)の像です。
今から約500年前、鹿嶋市出身の塚原ト伝は戦国時代の剣の達人で「生涯敗れることなし」と云われていました。卜伝の剣は「国平の剣」といわれ、全国を回りながら平和のための剣を教えました。
「剣は人を殺める道具にあらず、人を活かす道なり」と平和を願う剣豪でありました。鹿島神宮の周辺を歩いていると卜伝を紹介する広場もありますので、立ち寄ってみてください。
鹿嶋市の誇りとして、鹿島神宮へ向かう坂の途中に生誕500年を記念して建てられた卜伝は、まっすぐ前を見て何を思うのでしょうか。
鹿島の名物!ミネラルたっぷりの鹿島灘はまぐりの網焼きを目の前で
鹿島の名物といえば、鹿島灘はまぐりです。紹介するのは「浜茶屋やましょう」。
鹿島神宮駅から一駅、荒野台駅から歩くこと20分。少し離れていますがこのお店目当てに途中下車してもいいかもしれません。地元の人たちで賑わう店内。
名物「焼きはまぐり定食」をいただきました。
目の前で網焼きにするので、はまぐりの口が開くのを今か今かと楽しみに待つことができます。身の大きいはまぐりはミネラルたっぷりで食べごたえがあります。さらに、ごはんは昔ながらのかまど炊きでそのままでも十分おいしく、お代わりし放題なのでついつい食べ過ぎてしまいそうになります。
海鮮丼などのメニューも充実しており、アットホームなお店でした。
神の住むまち、鹿島。鹿島神宮は「すべての始まりの地」としても知られています。自分の中の勝負時や人生の岐路に立ったとき、ぜひここ鹿島を訪れてみてください。自然に囲まれてゆったりとした時間を過ごすことのできる鹿島。町を歩きながらいつの間にかリフレッシュもでき、一度訪れたらまた来たくなる、旅行にぴったりな場所です。