埼玉県越谷市の受け継がれる歴史と芸術を感じるスポット厳選5選!
観光地を巡るのに、移動だけで歩き疲れてしまうこと、よくありますよね。そこでは足を休めて、目で・耳で・心で良さを感じてもらいたい。そんな思いで紹介するのは、埼玉県越谷市。
この記事の目次
ギャップに仰天!ニュータウンにある最古の家「旧東方村 中村家」
にぎわいをみせる越谷レイクタウンから歩いて約15分。新築の住宅街ではひときわ目立つ古民家こそ、越谷市内で最も古い住宅「旧東方村 中村屋住宅」。
縁側に腰掛けて感じる風には、そこに人が住んでいた頃の匂いがします。しかし周りを見渡すと、新しい家が建ち並びます。
ここ中村家住宅は、その造形を守るために度重なる増改築を施され、今の場所にいたります。屋根は防火のために金属性のものに変わりましたが、
この家のシンボルである5つの棟(むね)は今もしっかりと屋根を支えています。この家を大事に守ってきたからこそ生まれた周りの風景とは違った雰囲気を、ぜひ体感あれ。
それまるで美しい絵画。「日本庭園花田苑」で清らかな時を過ごす
バスを降りて目に飛び込んできたのは、「越谷市日本庭園花田苑」。
中へ入ると、木々や小池が出迎えます。
奥へ進むと、そこには美しい庭園が青々と広がっていました。
流れる滝の音や、小鳥のさえずりにどうか耳をすませてください。
また、細かいとこるに目を向けると、草や木の枝がきれいに整えられているのがわかります。端正な美を追求するこの絵画のような風景に感動します。
石のベンチに腰かけて、ゆったりとひとやすみ。いつまでも見ていられるこの「作品」に、心も美しくなることでしょう。
庭園から直結!オープンな空間で伝統芸能を堪能「こしがや能楽堂」
“花田苑をさらに奥へ進むと、隣接する「こしがや能楽堂」へそ:のまま行くことができます。建物のなかへ入ると、ピカピカの床にこれまた嬉しい多くの椅子でひとやすみ。窓の奥に見えるのは、そう、能の舞台です。
これほどまでに開放感に満ちた能の舞台があるでしょうか。晴れていれば目の前で能を見ることもできます。堂内ではそのほかにも、能について学べる展示室があったり、和室ではさまざまな教室が開かれたりしています。また、違った顔の花田苑庭園を一望することもできます。夜には庭園がライトアップされることも。
「能と庭園」ふたつの芸術を堪能すべく、ぜひイベントをチェックしてみてください。
▼こしがや能楽堂
http://nohgakudou.kosi-kanri.com/index.htm
越谷といえばコレ!全国的にも有名な搭から見渡す「田んぼアート」
さて、先ほどの厳粛な芸術とはうって変わって、次はユーモア溢れる現代のアートへ。
増林地区センター前でバスを降りると、そこには白く大きな巨塔が。
展望台を、いや搭を上がって見えるのは、今では全国的にも有名な「田んぼアート」
7月から9月の見頃には多くの人が押し寄せ、毎年趣向を凝らしたデザインで見る人を楽しませます。
田んぼの田舎風景と建物が密集する都会風景が隣り合うこの広大な景色にもご注目!
受付でもらったコインを入れて望遠鏡を覗くと、晴れた日には富士山やスカイツリーが見えます。
この田んぼアート、毎年5月下旬に市の子供たちが田植えをすることで生まれます。
こうして未来を生きる子供たちに、文化と芸術が受け継がれてゆくのです。
毎年どんな作品が見られるのか楽しみにし、ぜひ見ることのできる時期にお越しください。
三ノ宮うのすけの大石が眠る「久伊豆神社」にパワーと癒しを求めて
越谷の旅の終わりには、また木陰のベンチでゆったりとお休みしましょう。
ここ久伊豆神社がほかの神社と違うのは、その広い敷地に大きな池があること。
池をのぞいてみると、鯉や亀が元気に泳いでいます。
涼しい風に癒されて疲れがとれましたら、境内を散策してみましょう。
この奥にかかげられている丸い石は、その昔三ノ宮にいたうのすけさんが投げとばしたとされる大石です。まるで金太郎のような話ですが、こちらのうのすけさん、小さい頃は小柄で体が弱かったというから驚き。
実はうのすけが持ち上げたとされる力石はここ久伊豆神社以外にも各地にあり、中にはより大きくて重たいものもあるというからさらに驚き!
さあ、安らぎと歴史に別れをつげ、この地を後にしましょう。
越谷の歴史を感じられる地、訪れてみたくなりましたか?
歩き回って疲れたあなたを、越谷は癒してくれます。どうか、各地を観光スポットではなく、「休憩所」ととらえてください。それぞれの場所に腰かけがあり、座りながらに歴史・芸術・趣きが感じられ、極上の憩いをあたえてくれます。現地に着いたらひとやすみ。それが、このまちの楽しみ方なのです。