東京で過ごす大人の休日!上野公園周辺で味わう近代文化の世界
OLやサラリーマンが行き交う高層ビル群から離れ電車に揺られること数分。東京にいながらビルが立ち並ぶ風景とは少し違った雰囲気が出迎えてくれる東京上野。
老若男女問わず人気の上野動物園、観光客で賑わうアメ横…
日本で初めて公園に指定された上野恩賜公園や周辺には自然や歴史ある情緒が溢れ、上野を語る上では欠かせません。
上野にはたくさんの魅力が溢れています。
この記事の目次
東京・上野でしか味わえない大人贅沢な時間の過ごし方をご提案!
東京にいながらゆったりした時間の流れをここ上野であなたも感じてみませんか…?
国の重要文化財にも!上野にある豪華邸宅 旧岩崎邸庭園でのんびりと
木々に囲まれどこかゆったりとした時の流れを感じさせてくれる坂を越えると、出迎えたのは1896年に三菱第3代社長岩崎久彌の本邸として建てられた旧岩崎邸庭園。
洋館・和館・撞球室の一部が一般公開されています。洋館と撞球室は鹿鳴館の設計などで知られるジョサイア・コンドルが設計。
「旧岩崎家住宅」として、1999年に敷地全体と実測図が国の重要文化財に指定されました。
お客様を出迎える洋館はルネサンス様式やイスラム風モチーフなどが取り入れられ、内観のこだわりが伺えます。ポイントは各部屋に設置されている暖炉です。
すべてデザインが異なっているので、自分のお気に入りを見つけてみてください。
岩崎家が普段の生活をしていた和館ではお抹茶やデザートをいただけます。
岩崎家がどんな生活をしていたのか想像しながらお茶を頂けばより楽しむことができます。
お時間があれば毎日2回行われているボランティアガイドのツアーに参加するのがおススメです。気づかなかった新たな発見がありますよ!
上野で童心に帰ってみませんか?幼き日を思い出す 国際こども図書館
第二次世界大戦以前の日本における唯一の国立図書館として1906年に開館した帝国図書館。
先ほど紹介した旧岩崎邸庭園の設計を行ったジョサイア・コンドルに師事した久留正道、真水英夫らによって設計されました。
帝国図書館は当初収蔵可能120万冊、閲覧室730室、延床面積約20,000㎡として計画されました。
しかし、財政上の都合で当初計画の三分の一の設計に留まり、以後全体が完成することなく幻の計画となりました。
建物の原型保存に努めながら児童書専門の機能を果たすための改修を行い、2002年に国際こども図書館として全面開館しました。
館内には児童書がずらりと並びます。町の図書館とは違った雰囲気の中で、童心に帰って絵本を読んでいるとどこか穏やかな気持ちになります。
内部で明治期ならではのデザインの特徴を探してみるのも楽しみのひとつ。
レンガ棟のレトロな雰囲気の中で童心に帰ってみませんか…?
世界遺産を上野で! 国立西洋美術館で世界が認めた芸術作品を堪能!
2016年世界遺産に登録された「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」に含まれる国立西洋美術館。
ル・コルビュジエは「近代建築の5つの要点」を提唱した、近代建築の父のひとりです。
国立西洋美術館は歩いて感じる建築として、コレクションの増加に伴って増築できるように、巻貝をモチーフにぐるぐるとまわっていけるような「無限成長美術館」として設計されました。
実際に歩いてみると自分がどこにいるのかわからなくなる様な空間。
空間に区切りがないので、作品の展示も他の美術館とは一味違った見え方が…。
「美術館ってちょっと苦手」「絵画って難しい」そう思っている方にも世界遺産に登録されたことを機に、ぜひ足を運んでいただきたいです。
平日午前中から行けばゆっくり見られておススメです。絵や彫刻だけでなく、近代的な建築物自体を楽しんでみては?
上野でタイムスリップ体験!旧吉田屋酒店で懐かしさを感じて記念撮影
上野恩賜公園から離れて少し歩くと酒屋さんが…。
こちらの旧吉田屋酒店は明治43年に建てられた酒屋で、昭和61年まで営業していました。現在では下町風俗資料館付設展示場として無料で入場することができます。
館内は当時商いに使用されていた樽や秤、レトロなビールや清酒のポスター、看板が掲げられています。
普段生活しているなかで昔ながらの酒屋さんって今ではなかなか見られないですよね…。
中からは「いらっしゃい」と威勢のいい声が今にも聞こえそうな雰囲気…。懐かしさに溢れています。半纏を着て記念撮影も撮れるそうなので、思い出に訪ねてみてはいかがですか?
休日には行列も 上野にある昭和レトロな喫茶店、カヤバ珈琲で一休み
旧吉田屋酒店の向かいにあるこちらは「カヤバ珈琲」。
大正5年に建てられ、昭和13年に榧場伊之助がカヤバ珈琲店を創業。家族と共に70年近く店を切り盛りされたそうです。
一族の逝去後、店は閉められましたが、親族や町の人の強い声により平成21年に復活し今にいたります。
店内は昭和喫茶を思わせる看板やカウンターが。昭和初期にタイムスリップしたような空間が広がります。どこか懐かしい味がする「たまごサンド」が名物。
上野の様々な場所を紹介しましたが、これはあくまでもほんの一部です。
上野の町は歩けば歩くほどいろいろな発見があるのが魅力。ぜひ実際に足を運んでみてください。