HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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大内宿が一つとなって守り続ける伝統という名の先祖との契約とは?

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    江戸時代の街並みが今も残り、多くの人が訪れる福島県下郷町大内宿。
    昔と今が繋がる場所、大内宿には村の人々の努力、そして江戸時代から続く「結」という共生共存の精神がありました。
    そんな大内宿に込められた思いをめぐる歴史旅があなたを待っています。

     

     

     

    長い歴史を誇る大内宿の古民家に宿泊してのんびり至福の時間を!

     

     

    <写真1_本家扇屋1>

     

     

    <写真2_本家扇屋2>
    大内宿のほぼ中央に位置する「本家扇屋」は、民宿として営業しています。
    本家扇屋には300年以上もの歴史があり、江戸時代は村をまとめる元締めでした。
    また、大内宿奥にある分家扇屋の「浅沼食堂」は、当時見張り番として活躍していました。

     

     

    <写真3_商店>

     
    外には「きい子おばやの店」というお土産屋があって、伝統工芸や洋服が売られています。

     

     

    <写真4_本家扇屋3>
    入り口は奥手にあります。

     

    <写真5_大広間>

     
    中に入ると大広間があり、囲炉裏が焚かれています。食事はここで食べることができます。
    古民家でのんびりとくつろぐには最高ですね。

     

    <写真6_部屋>

     
    畳が敷かれていて、とても落ち着くお部屋です。
    ここでお茶を飲みながらくつろぐのは至福の時間でした。

     

     

    <写真7_女将さん>

     
    本家扇屋といえば女将さん!
    本当に気さくで愛の溢れた優しい方で、たくさんの楽しいお話を聞かせていただきました。
    茅葺き屋根の古民家に泊まれる上に素敵な女将さん方と交流できるなんて贅沢な旅でした。

     

     

    <写真8_夜1>

     

     

     

    <写真9_夜2>
    大内宿の夜の風景は、昼間とはまた違ってとても魅力的でした。
    空いっぱいに広がる満点の星と妖艶な月には感動しました。
    江戸時代に生きた人もこの星と月を見ていたのでしょうか。どこか不思議な気持ちになります。
    そして何よりも癒されるのが、街路の両側に流れる小川の流れる音。
    夜になると騒音が一切ないので小川のせせらぎだけが聞こえてきます。
    部屋の中まで聞こえてくるほどなんです。
    大内宿の夜は本当に美しく、いつまでも見ていたい風景、そして聞いていたい音でした。
    標高が高いため夜の外気温は低いですが、茅葺き屋根の民家はとても暖かく快適に過ごすことができますよ。
    みなさんも大内宿に泊まったからこそ味わうことができる感動を体験してみませんか?

    所在地:福島県南会津軍下郷町大字大内宿字山本36

     

     

     

    約400年もの歳月を経て今なお残る大内宿の茅葺き屋根の秘密とは?

     

     

    <写真10_茅葺き屋根の古民家>

     
    大内宿の見所は何と言っても、立派な茅葺き屋根の古民家です。
    移築したものだと思っている方が多いようですが、実はこれは村の人々が自ら保存活動を行うことによって維持されています。
    茅葺き屋根の葺き替えには多くの費用と人手を要します。
    葺き替えに取り組む時には、専門技術を持つ茅手(かやて)と呼ばれる職人を中心に、ほとんどの村の人々が協力し合うのです。
    まるで江戸時代にあった「結」の伝統が続いているようですね。

     

     

    <写真11_茅葺き屋根>
    一度葺き替え作業をすると、約20年このまま維持できます。

     

    <写真12_ススキ>

     
    茅葺き屋根の材料のススキです。
    ススキは大内地区内で地域の人々によって共同管理しています。
    茅葺き屋根には欠かすことのできない重要な役割を果たしています。

     

     

    <写真13_屋根>

     
    茅葺き屋根から煙が出ているのが見てわかります。
    これは、かまどや囲炉裏から出る煙が天井から屋根を伝わって出てきているのです。
    よく見ると煙で燻されているところは黒い色をしてます。
    また棟の上に見える小さな屋根は煙だしと呼ばれ、煙を排気しています。

     

     

    <写真14_放水>

     
    夏は涼しく、冬は暖かい茅葺き屋根ですが、火災には弱く一度燃えるとすぐに広まってしまいます。
    そこで防災訓練として大内宿は9月1日に一斉放水を行っています。
    各民家この蓋の下にホースがあり、宿内には高く水が飛び交いいます。
    一年に一回しかみられないその様子は実に風情があり、見物に訪れる人も多いそうです。

    所在地:福島県南会津郡下郷町大字大内字山本

     

     

     

    村の伝統を重んじる精神とこれからの大内宿について探ってみよう

     

     

     

    <写真15_大内宿観光案内所>

     

     

    <写真16_大内宿観光案内所室内>
    大内宿の駐車場には大内宿観光案内所があります。
    ここではパンフレットや大内宿が描かれた記念のスタンプがもらうことができます。

     

     

    <写真17_大内宿入り口>

     
    駐車場正面にある大内宿の入り口には、興味深いものがあります。

     

     

    <写真18_住人憲章>

     

     
    それは、大内宿を守る憲章というものです。
    大内宿の美しい景観を守るために徹底して伝統を重んじていることが伝わっていますね。

     

     

    <写真19_以仁王の詩>

     
    入り口には高倉宮以仁王(たかくらのみやもちひとおう)が残した詩が刻まれています。

     

     

    <写真20_大内宿>
    大内宿の人々は、村の歴史が長いのは伝統的な「結」を守り、みんなが心を一つにして頑張って共生共存しているからだと語ります。
    そして大内宿の魅力をもっとたくさんの人に伝え、何回も足を運んでくれるような宿を目指しているそうです。
    そんなたくさんの人々の心がこもった大内宿を訪れ、自然と歴史を感じられる旅は本当に充実したものでした。

     

     

     

    所在地:福島県南会津郡下郷町大字大内字山本

     

     

     

    江戸時代の街並みを残し続ける大内宿には、たくさんの村の人々の努力と大切な思いが詰まっています。
    あなたもそんな大内宿を訪れて、村の人々の温かさと受け継がれた伝統を感じられる旅に出かけてみませんか?