富岡市の地形と歴史が生んだ珍しい神社〜一ノ宮貫前神社〜を巡る旅
群馬県富岡市に存在し、1500年の歴史のある一ノ宮貫前神社には数多くの珍しい行事や建造物などが存在しており、日本の神社の中ではとても珍しいことが揃っている場所である。
今回は一ノ宮貫前神社の歴史とその特異性について書いていきます。
この記事の目次
富岡長い歴史と地元に愛され紡がれた一ノ宮貫前神社に伝わる伝説
上州富岡駅から車で15分のところにある一ノ宮貫前神社について紹介します。
まず目に入ってくるのは正面大鳥居。
この先の景色に期待が膨らみます。
大鳥居を抜けると総門に出てきます。
重厚感がありました。
ここ総門をくぐると、よくネットなどで見るあの景色に出会えます!
一ノ宮貫前神社の一番の特徴は本殿に向かう道のりです。
一般的に本殿は天に神がいるのでできるだけ高い所にあるのが普通であるが、一ノ宮貫前神社は違いました。
一度は階段を登り鳥居を通るのだがその後階段を下ってから本殿に向かいます。
なぜこのような全国的に一般的な上り宮でなく下り宮なのでしょうか。
それはこの地形と伝説が関係しているそうです。
一ノ宮貫前神社のあるところは山のような地形で傾斜が大きく起伏が激しいです。
近くには谷がありそこには川があります。
一ノ宮貫前神社に祀られている神様はその川に現れたという伝説があります。
つまりこの谷に現れた神様を祀るため、そしてこの土地の特殊性がこの珍しい下り宮の誕生につながったと言えます。
日本書紀にも登場2体の神様が見守る場所 富岡市「一ノ宮貫前神社」
一ノ宮貫前神社には立地的特徴の特殊性だけでなく他にも特殊なことがあります。
それは一つの神社に1体の神様でなく一ノ宮貫前神社には2体の神様が祀られています。
男の神様と女の神様で、男の神様の名前は経津主神と呼ばれ日本書紀にも登場する神様であります。
女の神様は養蚕の神様として祀られています。
養蚕の神様が祀られていることからも富岡市が養蚕で近代の発展に大きく貢献したことがわかります。
また社殿は2階建てになっておりそこの2階部分に神様が祀られています。
社殿が2階建てになっていることもとても珍しい造りだそうです。
なぜこのように珍しい建物が建てられたのかは書物がないため謎だそうです。
日本で滅多に見られない珍しい行事とは!富岡一ノ宮貫前神社で体感
まだまだ珍しいことがあります。
それはとある行事であります。
その行事とは鹿の肩の骨を焼き割れ目を見て吉凶を見るという鹿占と呼ばれる占いです。
鹿占は全国でも3箇所でしか行なわれておらずとても珍しい行事です。
一ノ宮貫前神社は一年を通して数多くの行事を行うことでも有名であり、そのうちの一つで、12年に一度行われる式年遷宮祭はとても大きな行事です。
約三ヶ月の間神様の祀る場所を移し、三ヶ月後神様を本殿に戻すという行事で1000年以上の歴史を誇っている行事です。
その時は本殿も解放され中を見ることができるので是非一度は式年遷宮祭に参加して本での中を拝見してみたいです。
所在地 : 〒370-2452 群馬県富岡市一ノ宮1535
一ノ宮貫前神社には数多くの珍しい特徴や行事などが発見できる場所でした。こんなに珍しいことだらけの神社は全国にも数少ないです。一ノ宮貫前神社の歴史と特異性は、是非一度は訪れてみる価値ありだと思いました。