山々に囲まれたパワースポット 日光最古の日光ニ荒山神社で歴史旅
奈良時代に建てられてた栃木県日光市の中でも最も古い神社で、世界文化遺産の構成資産に登録されている日光ニ荒山神社(ふたらさんじんじゃ)。
日光ニ荒山神社は日本有数のパワースポットとしても縁結びのスポットとしても有名です。
この記事の目次
日光最古1200年以上の歴史 日光山岳信仰の始まり日光二荒山神社
霊峰・男体山の中腹にあり、男体山のパワーが直に降り注がれていると言われる二荒山神社は、パワースポットとして話題になっています。
二荒山神社は、もとは784年に勝道上人が日光を開山した際に立てた祠で日光山信仰の始まりとなった古社です。
二荒山(男体山)をご神体としてまつり、古くから下野国の一の宮としてうやまわれ、信仰を集めていたのです。
1200年以上もの歴史がある、日光では最古の建築物になります。平安時代には空海や円仁といった高僧が本社を訪れ、建物の修理や改築を行いました。
また鎌倉時代では源頼朝が戦勝祈願のため参拝にやって来たともいわれています。
江戸時代に入ると隣の日光東照宮同に日光ニ荒山神社も徳川家の手厚い保護を受けました。
1615年に2代目将軍徳川秀忠によって修繕、改築をされています。現在でも縁結びの神様を祭っていることから多くの若者の旅人で賑わっています。
日光ニ荒山神社は日本と日光の歴史を見つめてきた神社なのです。
東京駅から電車で約2時間、東武鉄道日光線の東武日光駅からでている日光の社寺間が乗り放題の「世界遺産めぐりバス」に乗り、西参道で下車しアクセスが可能です。
バスを降りて歩くこと約9分、日光ニ荒山神社が見えてきました。鳥居をくぐった先の石畳は杉林に囲まれ、神秘的な空気が漂います。
神門をくぐると、二荒山神社境内に着きます。日光ニ荒山神社は縁結びの神様を祀っており、参拝すると男女の縁だけでなくお金との縁、仕事の縁など、あらゆる「縁」に関してご利益があるとされています。
この日は「良い縁祭り」という祭事が開催されており、縁結びの笹が特別に設けられていました。
笹の輪を決められた順にしたがってくぐると良い縁が結ばれる言われています。この祭りは9月から11月に行なわれているので、縁を結びたい方はぜひお訪ねください。
境内に入って目の前に見えるのが国の重要文化財に指定されている拝殿です。
拝殿の先にある同じく重要文化財の本殿は現在修復工事中で、工事が完了するのは2018年11月を予定しています。
日光ニ荒山神社の拝殿は歴史ある神社だけに、凛とした佇まいを感じました。
また拝殿の近くには平成に入ってら寄贈された獅子の像があり、長い歴史のつながりを見ることができました。
縁結びをお願いするため、日光の世界文化遺産を今後も守っていくためにもこの場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
山岳信仰の日光ニ荒山神社と「縁結び」の関係とは?秘密を紐解く旅
杉林に囲まれている日光ニ荒山神社にはたくさんの御神木があります。御神木からパワーをもらいに行ってみましょう。
西参道バス停から約9分のところにある大きな石鳥居をくぐり、境内へ向かう階段の脇にあるのが「縁結びの御神木」です。
この御神木の前の祠に男女で尋ねるとその縁が深まるとされ、日光ニ荒山神社が縁結びの神様を祀るようになった理由の神木だと言われています。
神門をくぐって右手にあるのが夫婦杉です。杉の幹が根本近くで2つに分かれているのが特長です。
樹齢は700年程度。この神木からは夫婦の縁を結ぶパワーを得ることができます。
神門から見て西にあるのが「親子杉」です。親子杉はよく見ると幹が3つに分かれおり、名前の通り親子のように寄り添って伸びています。
親子杉の神木を拝むと家庭円満が続くとされています。日光ニ荒山神社に参拝に来た際は、数ある御神木に手を合わせてみてください。
素敵なご利益を頂けるかもしれません。
日光の社寺は杉林に囲まれていて、中でも二荒山神社は神木とされる巨木が多く、それらの杉が神社を守っているような印象を受けました。
日光に豊かな自然があり、また日光の人々が自然を大切に保護してきた証拠なのではないでしょうか。
非日常的な空間を実感しに、日光ニ荒山神社の神木をひ訪ねてみてください。良い縁が結ばれるはずです。
二荒山神社 所在地:栃木県日光市山内2307
日光の季節を味わう絶景スポット 自然と調和する美しい橋 神橋
神社の境内を出て、輪王寺の前の砂利道を下り、勝道上人の像の前を右に曲がってさらに下っていくと、神橋に到着します。
神橋は大谷川にかかる国の重要文化財に指定されている橋で、こちらも奈良時代の末期に日光を開山するため勝道上人が川を自ら渡ろうとした際に激しい流れで通れず、かけられた橋だと言われています。
そのためこの場所は日光山の入り口にあたります。
明治時代の洪水で流されてしまし、現在の形は明治37年に再建されたもので、その後老朽化や洪水によって何度も修復を繰り返しています。
昔からこの橋は神が渡るための橋なので基本天皇以外は渡ることを許されていませんでした。しかし最近は入場料300円を払うと渡れるようになっています。
ただし16時までの公開なので気を付けましょう。
神橋の魅力はなんといっても自然と一体になった美しさです。日光の美しい春夏秋冬と独特の美しい朱色がどの季節、どの時間帯にも違った景色を生み出します。
神橋は日光の有名な絶景スポットで、多くの観光客で賑わっていました。美しいアーチ型の神橋はもちろん、澄んだ青い川の水とそのあたりに生い茂る緑も魅力の一つです。
春には桜、夏には緑、秋には紅葉、冬には雪と日本の四季を楽しむには非常に適した観光スポットでしょう。日光へ来た際はぜひ訪ねてみてください。
神橋 所在地 :栃木県日光市上鉢石町
世界遺産の構成資産の一つ、日光ニ荒山神社と新橋を巡る旅はいかがでしたか。
日光ニ荒山神社はパワースポットとしても多くの旅人を魅了しています。
御縁を結びたい方や新しいスタートを切りたい方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。