倉敷アイビースクエアで知る!倉敷紡績所が歩んだ歴史と岡山の文化
岡山県倉敷市。倉敷は、綿花や米の集散地として栄えた天領の町倉敷でしたが、明治維新にて一時衰退。明治になると紡績業で再興が図られ、倉敷紡績所が建設されました。現在、アイビースクエアとして紡績所はリノベーションされ多くの人が訪れます。倉敷美観地区が10倍楽しくなる!そんな歴史旅をご紹介します。
この記事の目次
倉敷紡績所の歴史や建てられた意図・想いを体感し雰囲気を味わう
アイビースクエアの前身、倉敷紡績所は1889年に、小松原慶太郎ら3人の若者が倉敷村の「村おこし」運動を計画し、近代的な紡績所を建設しようと大地主の大原孝四郎を説得し、初代頭取(社長)を迎えて設立されました。
その後、この倉敷紡績所の跡地を利用した倉敷アイビースクエアは、1974年に開業し、この年の日本建築学会場を受賞することになります。
蔦のからまる赤レンガ造りのアイビースクエアは、陶芸が体験できる工房やホテルなどもあり、複合施設となっています。さらに創業当時の原綿倉庫を利用した倉紡記念館は、当時の産業の歩みを感じることができますよ!
付属の文化施設として、原綿倉庫を改修し倉敷紡績所の創立から現在までの歴史を展示した倉敷紡績記念館。
西洋美術の流れや吉備地方の文化財を紹介する混綿室を改修したアイビー学館、オルゴールミュゼメタセコイアなどがあります。
倉敷アイビースクエアの名前の由来!なぜ赤れんがに蔦が覆うのか?
倉敷アイビースクエアの西側入口はかつて従業員が出入りした通用門だそうです。現在は美観地区側から入る入口になっており、沢山のお店が並ぶ通りはとても賑やかで活気に溢れていました。
倉敷アイビースクエアの中にある広場を囲むようにホテル、レストラン、多目的ホール、倉紡記念館などの各種施設が配置されていました。
また、アイビースクエアの由来となった赤レンガの外壁を覆う蔦は、工場であった頃に内部の温度調節のために植えられたものです。
施設内には、備前焼の体験が出来る店もあるので時間があればぜひそちらも訪れてみてはいかがでしょうか。
倉敷アイビースクエア 所在地 : 岡山県倉敷市本町7-2
倉敷アイビースクエアで知る!倉敷紡績所が歩んだ歴史を体感
倉敷アイビースクエアの中にある倉紡記念館に訪れてみました。倉敷紡績記念館は、1969年会社創立80周年の記念行事のひとつとして建設されました。
日本の紡績の歴史を背景に、倉敷紡績株式会社(クラボウ)を築き上げた方々の資料を展示しています。
当初は社員の教育向けでしたが、その後、地域の方を含めた一般の方々にも日本の主力産業だった紡績の歴史や、生活文化の向上を目指したクラボウ精神を知る、学びの場として活用してもらい、未来への発展に貢献していきたいという考えをもとに、倉紡記念館の一部を改修して1971年一般公開が始まりました。
倉紡記念館は、壁は白く瓦は黒といったように倉敷の街並みと調和した造りになっています。
倉紡記念館は5つの展示室で構成されています。
1室から第4室には年代順にクラボウの歩みと紡績産業を展示されており、第5室は明治時代から現在までの歴史を年表で紹介されています。
また、倉紡記念館は近代化産業遺産に登録されています。
いままでの倉敷の古き良き街並みとは一変し、洋風な赤レンガの建物に変わりますが、どこか落ち着いた雰囲気がありました。
倉敷アイビースクエアを巡る旅はいかがでしたか。倉敷紡績記念館やアイビー会館、オルゴールミュゼメタセコイアに備前焼の体験をできる店など楽しめる施設がたくさんあります!
倉敷アイビースクエアはお土産も充実しているので、ぜひ倉敷美観地区に訪れた際には立ち寄ってみてくださいね。