HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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橋立町に受け継がれる古き伝統を巡る歴史旅 現代に受け継ぐ思いとは

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    北陸の中心に位置する石川県の中でも伝統がたくさん詰まっている加賀市には

    伝統工芸品の九谷焼(くたにやき)をはじめ、昔からの漁師町、本場の海鮮料理を楽しめます。

    どれもこの地でしか体験できないものばかり!誰かにきっと話したくなる、そのような歴史旅を経験してみてはいかがでしょうか?

     

     

     

    橋立町の北前船主が航海前の安全祈願をしたという伝統ある出水神社

    石川県加賀市へは、東京駅から北陸新幹線を乗り継ぎ約4時間。
    大阪からは特急サンダーバードに乗り約2時間でアクセスができます。
    特急が停車する加賀温泉駅前から「加賀周遊バス・キャンバス」に乗車すれば便利です。

     

     

     

    橋立町の東にある出水(いずみ)神社に訪れました。
    北前船の里資料館へ続く道から、西へ少し入り、
    北前船主屋敷蔵六園へ向う道の途中に、境内入口に鳥居が北向きに立っています。

     

     

    <01_kaga出水神社入り口>

     

     

    ここは北前船の船首達が航海に行く前に
    安全祈願をし、無事に航海を終えたときには助かったお礼として船絵馬を奉公したという神社です。

     

     

     

    <02_kaga船絵馬>

     

     

     

    船絵馬を見るだけで分かることがいくつかあります。

    1つめは、船の種類や構造です。船にはザベイ船か西洋型の2種類があります。ザベイでも帆の数の多いものは新しく、船の横腹に青竹製の蛇腹がつくのは幕末以後のものです。
    2つめは、背景に住吉神社のあるものは古く、日の出は新しいものです。
    3つめは、海の色の群青色は明治以後に多く、古いものはうすい水色が多いということなどがわかります。

     

     

    <03_kaga船絵馬②>

     

     

    出水神社の入り口から本当に神秘的な雰囲気と竹林に満ち溢れていました。
    階段には藻が生い茂っていて、今では珍しいくらいに本当に昔からの神社ということがわかります。
    1番上まで上がると、本殿が見えてきました。昔はここで船首達がお参りしていた場所です。

     

     

    <04_kaga出水神社の周りの竹林>
    森が深く、人気がそれほどなく、また参道が階段で、とても神聖な場所のように感じました。
    北前船で栄えた橋立港の近く。多くの人はここで漁業や海運業神を願ったのでしょうか。

    所在地:石川県加賀市橋立町ホ1

     

     

     

    加賀市が誇る歴史深き工芸品 九谷焼の秘密に迫る「九谷焼美術館」

    石川県が誇る伝統工芸品「九谷焼」のことについて調べていきたいと思います。
    九谷焼には1655年~1710年に大聖寺藩で作られた古九谷というものと、1800年代から作られた九谷焼というものに分かれています。

     

     

     

    <05_kaga九谷焼美術館正面>

     

     

    磁器を英語ではチャイナとも表現されるように、古九谷と言うのは中国から伝わった磁器とされています。
    大聖寺藩で作られた山奥の窯で1300度程の炎で焼き上げられていました。

    当時1300度の炎にするのは本当に大変だったそうです。

     

     

    <06_kaga九谷焼美術館受付>

     

     

    一度九谷というのは焼かれなくなり、滅びかけていたそうです。焼かれなくなった理由ははっきりとは解明されていないそうです。

     

     

    <07_kaga九谷焼美術館外見>

     

     

     

    しかし、また九谷焼の技術を復活させたいという思いから、1800年代に再び焼かれ始めました。

     

     

     

    <08_kaga九谷焼美術館周りの公園>

     

     

    九谷焼の模様は中国の文化が強く描かれたもの、日本独自の模様などバラエティー豊かに描かれています。

    特徴は2つあります。
    ひとつには、「青手」と呼ばれる青を基調とし赤色を使わない模様。
    ふたつめに、「赤絵」といわれる赤色を中心とした模様の大きく2つの種類に分けることができます。

     

     

    <09_kaga九谷焼美術館周りの公園②>
    ネットで事前に調べていった内容と、実際に見ると力強い印象をうけました。
    多くの人の想いが紡がれて発展してきたことを感じることができる場所でした。
    九谷焼をぜひ見てみたいという方はぜひ足をお運び下さい。

    訪れた時の感想を記しましょう
    所在地:石川県加賀市大聖寺地方町1-10-1
    http://www.kutani-mus.jp/ja/

     

     

     

    石川県から「魚のうまい店認定」された橋立町の海鮮料理屋 しんとく

    橋立町の最後に“割鮮しんとく”にやってきました。

     

     

    <10_kaga割鮮しんとくお店の中>
    ここは石川県漁業協同組合から県産の水産物を取り扱うおすすめの飲食店のなかでも「魚のうまい店」として認定されたお店です。
    これは石川県の「おいしい魚」、「本物の魚」を味わえる間違いのないお店ということを意味しています。

     

     

    <11_kaga魚のうまい店認定の新聞>

     

     

    1階は魚屋さんで、2階が「割鮮しんとく」として営業しています。お店の中はとても広々としていて、雰囲気はとても落ち着いていました。
    窓の外には海が広がっており、橋立港も一望できます。

     

     

    <12_kaga割鮮しんとくからの橋立港>

     

     

    “しんとく”という名前の由来ですが、”しんとく”とはもともと漁師の弁当箱という意味でした。
    加賀橋立漁業の漁師達が、漁に出るとき持っていくのおひつ型になっている曲物(わがもの)製の弁当箱でした。
    これは水中に落しても1滴の水も入らず、遭難時の救命具にもなったそうです。

     

     

    <13_kaga割鮮しんとくお店の中③>

     

     

    メニューは海鮮丼と刺身定食が人気があるらしく、私は海鮮丼を注文しました。お通しの甘海老、イカの煮つけも素材本来の味が濃縮されていて幸せな気持ちになりました。
    魚はブリ、鯛、甘海老、マグロなど9種類がのっていて、全てがぷりぷりしてとても新鮮で美味しかったです。ひと切れがとても大きいのでボリュームもあり、お腹いっぱいになりました。

     

     

    <14_kaga海鮮丼②>

     

    橋立に訪れた時には必ず訪れてほしいお店です!

     

     

     

    <15_kaga割鮮しんとくの店の中②>

     

     

    所在地:石川県加賀市田尻町浜山2-11
    http://www.maruya-suisan.com/sintoku_html/sintoku2.html
    いかがでしょうか。
    加賀市には九谷焼をはじめ、とても新鮮で美味しいい海鮮が味わえる町として多くの伝統が受け継がれています。
    このような古き伝統を巡る旅というのも趣深くとても面白いのではないでしょうか?
    ぜひ石川県だけにしかない伝統に触れてみてください!