出雲大社参拝の玄関口 旧大社駅 趣ある駅舎と蒸気機関車を見に行こう
出雲大社から歩いて約10分 そこにあるのは旧大社駅(きゅうたいしゃえき)。
レトロな雰囲気を醸し出しながらも、堂々とした面構えがあります。
当時の面影をそのまま残す旧大社駅は、「日本建築200選」 「重要文化財」 そして 「近代化産業遺産」にも選ばれています。
そんな貴重な旧大社駅を一目見に、旅へ出かけてみましょう。
この記事の目次
日本の建築200選 大正浪漫の建築美を残す出雲大社参拝の玄関口
JR出雲市駅から約25分。旧大社駅に着きました。
木造建築の駅舎は左右対称で、社風殿な造りは出雲大社を意識して作られています。
全く古びれた様子はなく、いまでも使われているのではないかと錯覚するくらい立派な建物です。
屋根には、玄関中央に国鉄マークである動輪の瓦が、瓦の上には亀の彫刻が6個乗っています。
亀の彫刻は全て形が異なり、「地域の発展を願う」という願いが込められています。
中へ進んでいくと、当時のまま残されている待合室や出札室、灯籠型の和風灯籠室、貴賓室、運賃表などがあります。
まるで大正時代にタイムスリップしたかのように感じます。
待合室は、一、二等待合室 三等待合室とわかれており、出札室は厨子風の建物となっています。
貴賓室は、出雲大社の例大祭に天皇陛下のご名代として、勅使が参拝される際に使われていたそうです。
特に大正風の灯籠型の和風シャンデリアは圧巻の存在感です。
このシャンデリアは30個も取り付けられています。
駅舎の中には、当時の切符や時計など数々の貴重な品々が展覧されています。
出雲大社参拝に行く前に、出雲大社参拝の玄関口だった旧大社駅を訪れ当時の様子を垣間見れることができます。
是非、出雲大社の参拝に行く際は旧大社駅から昔の人々が歩いた道をゆったりと巡ってみてはどうでしょう。
所在地 : 島根県出雲市大社町北荒木441-3
旧大社駅のホームに残る激動の時代を走り抜けたSL 「テゴイチ」
駅舎の中を通り抜け外に出てみると、目の前に広がるのは大正時代のままの姿を残すホームです。
石製の改札口、駅名標、精算所、線路、蒸気機関車などが見ることができます。
石製の改札口に入って、駅員さん気分を楽しまれてはいかがでしょうか?
こちらはホームにある精算所です。
「所算精」と書かれてありますね。
戦前に作られたため、右から左に書かれてあります。
こういった発見も旅の楽しみの一つですよね。
線路は3本残っており、線路に降りて写真も撮ることができます。
蒸気機関車は、手前から1番奥の3本目の線路に保存されてあります。
SLの通称「テゴイチ」 D51774号機を間近で見ることができ、運転席にも立ち入る事ができます。
運転席から見る眺めは、当時の運転手と同じ景色を見られるかも知れませんね。
ホームの中には、ウサギのマークが書かれていました。
是非訪れた際は、どこにあるか探してみてはいかがでしょうか?
所在地 : 島根県出雲市大社町北荒木441-3
出雲大社参拝の玄関口「旧大社駅」から「出雲大社」までの道のり
旧大社駅は、出雲大社参拝の玄関口として1912年(明治45年)から活躍していました。
当時の人々も歩いたであろう、旧大社駅から出雲大社に向かう道を歩いて行きます。
歩いて行くと、すぐに出雲阿国像がありました。
出雲阿国像を見て歩くと次に見えてくるのは、「未来を拓く」と名付けられた大きい壁像です。
この大きさは、圧巻なのでぜひみてください。
横幅は、電車の1車両くらいあります。
写真を撮って歩いて行くと、いよいよ出雲大社の鳥居が見えてきます。
鳥居のそばには、大黒さんの像があります
鳥居を抜けると、現在の出雲大社玄関口になってある出雲大社前駅があります。
旧大社駅は、これぞ日本というような木造建築の建物ですが、出雲大社前駅は旧大社駅とは真逆の、洋風な建物です。
出雲大社前駅には電車が展覧されており写真を撮ったり、中に入って見学することが出来ます。
出雲大社前駅は、国の登録文化財になっています。
出雲大社駅前を通り過ぎると、いよいよ出雲大社が見えてきます。
出雲大社へ参拝に行く際は、ぜひ旧大社駅と出雲大社駅を比較して歴史を味わってみてはいかがでしょうか。
旧大社駅
所在地 : 島根県出雲市大社町北荒木441-3
出雲大社前駅
所在地 : 島根県出雲市大社町杵築南1346-9
出雲大社参拝の玄関口として活気に満ちあふれていた、旧大社駅。
訪れれば、本当に電車が来るのではないかと錯覚していまうほどでした。
出雲大社への参拝は、趣のある旧大社駅から、かつての人々が歩いたであろう道を通ってみてはいかがでしょうか。