動物にも愛された!?太宰府天満宮で天神菅原道真縁の動物を巡る
福岡県太宰府市にある太宰府天満宮は全国各地から観光客や受験生が参拝に足を運びます。
この太宰府天満宮の主祭神であり学問の神様として信仰されてきた菅原道真ですが、実は様々な動物と縁があることをご存知でしょうか?
この記事の目次
太宰府天満宮の所在地を決めた天満宮のシンボル 御神牛を探せ!
西鉄太宰府駅から徒歩約10分の太宰府天満宮の一つ目の鳥居をくぐると目の前に座り込んだ牛の像が現れます。
実はこの「臥牛」(がぎゅう)と言われるこの牛が天満宮において非常に重要な動物なのです。
道真が亡くなった折、その棺を年老いた牛の背中にのせて運んでいたところ途中で座り込み動かなくなってしまいました。
そこでその地に道真のお墓をたて、後にその上に太宰府天満宮をつくったと言われています。
太宰府天満宮が現在この地に在る、その由来となったため道真縁の動物として「臥牛」は全国の天満宮の一つのシンボルともなっています。
こちらは天満宮内で一番古い御神牛。
この御神牛は撫でた身体の箇所が良くなるという言い伝えもあり、学問の神様である道真にちなんで「頭がよくなるように」と角や頭を撫でる方が多いそうです。
ところで、この御神牛ですが数体だけなのかと思いきや、境内の至るところに横たわっています。
太宰府天満宮の公式ホームページによればその数10体とのことですが、数え方により11~13体とも言われています。
一つ一つ表情が違い、わくわくしながら探してしまいます。
こんなところにも!?と驚く場所にも潜んでいるので、ぜひ御神牛を探してみてください。
所在地 : 福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号 太宰府天満宮内各所
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/sanpai/map#type=8&zoom=1
その視線の先には?道真のお墓太宰府天満宮の参道をにらむ麒麟像
さて次に登場する動物は参道を辿り、手水舎の手前に立っています。
こちらも先ほどの御神牛と同じく写真スポットになっている中国の空想上の動物である麒麟の像です。
徳をもって世を治める王者の象徴とされ、善政や誠心を貫いた道真の生涯と重ね合わせて1852年に奉納されました。
狛犬などと同様に神域を守る番人としての役割もあり、参道をじっとにらんでいます。
通常は雄の麒、雌の麟と雌雄で一対とされるのですが、ここ太宰府天満宮には雄の麒一体のみが現存しています。
雌の麟の方は残念ながら第二次大戦に際し失われてしまったそうです。
そう考えると参道をにらむその表情も相方である麟がいたはずの場所を寂しげに見つめているようにも思えてきますね。
所在地 : 福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号 太宰府天満宮 手水舎前
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/sanpai/map#type=0&zoom=1
うそだらけの太宰府天満宮でかくれんぼ 隠れた「うそ」を発見しよう
続いて麒麟像の後ろにも何やら動物がいます。
この鳥は「うそ」といい幸運を運ぶ太宰府天満宮の守り鳥とされています。
その由来は道真が蜂に襲われていた際うその群れが助けてくれたとも、太宰府天満宮設営の際に蜂が出ましたがうその群れが追い払ってくれたとも言われています。
1月7日に行われる鷽替神事(うそがえしんじ)ゆかりの鳥でもあり、この神事では一年中の嘘を天神様の誠心と取り替えてもらうという意味があります。
そんなうそですが、実はこちらも様々なところに隠れています。
こちらは太宰府天満宮宝物殿の入口です。
確かによく見ればうそが三羽隠れていますね。
また、太宰府天満宮だけでなく太宰府駅前のロータリーにもうそたちが隠れています。
郵便ポストの上で翼を広げているものや…
横にちょこんと座っているいるうそ。
ベンチの下にこっそり隠れているものもいます!
隠れ上手なうそたちをぜひ見つけてあげてください!!
所在地 : 福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号 太宰府天満宮各所
福岡県太宰府市宰府2-5-1 太宰府駅駅前ロータリー
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/sanpai/map#type=0&zoom=1
上記三つの動物たちの他にも太宰府天満宮には様々な動物が潜んでいます。
一番古い御神牛に向か合う形で顔を出している二頭の鹿は親子でしょうか。
手水舎の水底には除災延齢を意味する神亀が悠々と泳いでいます。
こちらも合わせて探してみてくださいね。
太宰府天満宮の中を歩いていると様々な動物たちがあちらこちらから顔をのぞかせています。
ちょっと視線を変えると「あれ?ここにもいる!!」という発見があること間違いなしです。
参拝だけではなくもっと太宰府天満宮を楽しみたいという方へ、動物探しはいかがでしょう。