亀山市の地名のルーツは伊勢亀山城?~城跡めぐりで歴史知る旅へ~
三重県の中北部に位置する亀山市。
「亀山」という地名の由来は諸説あります。
その一つが「伊勢亀山城」から取られたと伝えられています。
桜の時期や積雪の美しさで知られる伊勢亀山城跡。
そんな亀山の由来とも言われる伊勢亀山城跡をめぐる旅へ出かけましょう。
この記事の目次
「亀山」の地名の由来となった~ 伊勢 亀山城跡~の歴史をめぐる
JR京都駅から電車に揺られて約2時間。
JR亀山駅に到着です。
JR亀山駅から坂を上ること約11分。
桜の名所として知られる「伊勢亀山城跡」に着きました。
伊勢亀山城のはじまりは、1265年にさかのぼります。
関実忠が当時伊勢国の一部であった関谷二十四郷の地頭となり、亀山市若山町に築城しました。
それから関氏十六代の居城でした。
その間に現在の位置に移されたと伝えられています。
その後1590年に岡本宗憲が改めて築城したそうです。
石碑の前に立ち、当時の権威を現す象徴でもあった城の姿を浮かべながら、思いをはせました。
また伊勢亀山城はここ「亀山」の地名の由来となったという説もあります。
亀山を訪れた際には、ぜひ「亀山」の由来となった亀山城跡を訪れて見てください。
県下で唯一残る城郭建築 県史跡 有形文化財「旧亀山城多門櫓」とは
旧亀山城跡の石碑の隣にあるのが「旧亀山城多門櫓」です。
1590年に岡本宗憲が改めて築城したとき、伊勢亀山城には本丸・二之丸・三之丸・天守がありました。
しかし明治時代に出された廃城令でほとんど取り壊されてしまい、残念なことにいずれも現存していません。
ここ旧亀山城多門櫓は、明治時代に士族授産の木綿段通工場として使用されていたため、解体されなかったのです。
三重県で唯一現存する城郭建造物であることから、県史跡・県有形文化財に指定されています。
桜の名所でも知られる旧亀山城多門櫓からは、木々の生い茂る亀山の自然を感じることもできます。
積雪の頃も美しいとのことなので、季節とともに姿を変える旧亀山城多門櫓を楽しみましょう。
所在地 : 旧亀山城多門櫓 519-0152 三重県亀山市本丸町
東三之丸から二之丸へと通じていた「旧亀山城太鼓門・太鼓櫓」へ
亀山公園は、先ほどの旧亀山城多門櫓を中心に城跡公園として開設されました。
ちょうど旧亀山城多門櫓の向かいには、C58359という機関車も展示されています。
他にも、菖蒲園や歴史博物館などがあり、亀山の歴史と自然を体感できる公園になっていました。
そこから亀山市役所の方に約3分ほど歩くと、太鼓櫓跡があります。
現在は亀山西小学校になっており、説明書があるのみです。
かつては東三之丸から二之丸へと通じていた太鼓門と時を告げる太鼓が置かれていた太鼓櫓があったそうです。
昔は時計もスマホもありません。
日々無意識に「時間」を気にしてしまいます。
少しベンチに腰を下ろして、当時の鐘の音を想像してみましょう。
所在地 : 519-0126 三重県亀山市東丸町521-1
亀山の地名の由来と言われる伊勢亀山城の城跡をめぐる旅はいかがでしたか。
桜も青々とした緑も紅葉も積雪も。
季節ごとにまた違った城跡を楽しむことができます。
ぜひ城跡めぐりで、亀山のルーツを感じてください。