高梁市の大自然と「難攻不落の名城」を眺める 備中松山城展望台へ
山々に囲まれている岡山県・高梁市。
岡山県としてだけでなく、日本としても歴史的に誇るべき景色・景観をめぐり、高梁市の発展に思いを馳せる旅をしませんか。
心洗われる美しい自然に楽しみ触れる旅が待っています。
高梁市の大自然を感じる。備中松山城展望台へ
備中松山駅を出発して山道を車で約20分。
そこからさらに徒歩で1分ほど階段を上るとたどり着く展望台、備中松山城展望台を訪れました。
ここでは備中松山城と、高梁市の町と自然が一望できます。
とても空気が澄んでおり、はっきりとしたとても美しい景色を楽しめました。
備中松山城は標高430mに建てられており、天守の現存する山城では最も高いところにあります。
広大な景色のなかにぽつんと存在する松山城をみていると「難攻不落の名城」と呼ばれた所以を感じました。
この展望台は三脚を立てることもできる広いデッキ、ゆっくり座ることのできる椅子も設置されているため、景色の写真をとることが好きな方はぜひ訪ねてみて欲しいです。
また、備中松山城の「天空の山城」としての姿もこの場所から眺めることができます。
9月下旬~4月上旬の早朝、具体的には明け方から午前8時までの時間で条件が揃えば雲海に浮かぶ松山城をみることができます。
雲海が出る条件は天候がよく、無風で、朝方と日中の気温の差が大きいことです。
特に10月下旬~12月上旬の早朝には濃い霧が期待できるそうなので、ぜひチャレンジしてみてください。
所在地 : 岡山県高梁市奥万田町
小堀遠州の作品、美の庭園「頼久寺庭園」
先ほどの展望台から車で15分ほど行くと、江戸時代前期の大名・茶人・建築家・作庭家として多方面で有名な小堀 遠州の作品に出会います。
頼久寺(らいきゅうじ)の庭園です。
階段をのぼり、門をくぐると小さなお地蔵様に出迎えられます。
拝観料300円(中高生は200円)を払い中へ入るとそこは枯山水庭園となっています。
小堀遠州の若いころの作庭として伝えられており、保存管理状態は良好でとても美しくすぐれた意匠を残しているため国の名勝に登録されています。
縁側に座り、リラックスした時間を過ごすことができます。
流れている説明に耳を傾けながら庭園を見渡してみると「鶴亀の庭」と呼ばれる名園の、その計算された美しさに気付きとても驚かされました。
ぜひゆっくりとした時間に身を任せて景色を楽しんでいただきたいです。
この庭園のおすすめ時期は4月末のツツジが咲く時期から6月初めのサツキの開花時です。
花が咲いていなくても十分に美しく、自然を感じることができましたが、ぜひ時期を合わせて訪ねてみてください。
所在地 : 岡山県高梁市頼久寺町18
日本の道100選の1つ、紺屋川筋の美観地区を歩く
また、高梁市の美しい景色をめぐるには美観地区である紺屋川筋はかかせません!
頼久寺から徒歩で約3分、最寄り駅である備中高梁駅からは徒歩約10分北へまっすぐ歩くとたどり着きます。
紺屋川はかつて備中松山城の外堀の役割を果たしていた場所です。
今でもその町屋の景観が残っており、川沿いを歩いていると江戸時代に歩いているような気分になります。
桜と柳の並木道が続き、県で最古の教会である水色の美しい教会・高梁キリスト教会堂なども楽しむことができるため、「日本の道100選」にも選ばれています。
また、美観地区を東に進むと大きな高梁川にあたります。
高梁川沿いを北へ少し進むと水色の方谷橋があります。
方谷橋から見る高梁川や、高梁市を囲む山々はとても美しく圧巻でした。
時間に余裕があればこちらも訪ねてみてくださいね。
高梁市の美しい景色はいかがでしたでしょうか。
季節によってもさまざまな顔があり、それぞれ1番美しいといわれる時期もありますので、1度だけ行くのではなく何度か訪ねてみてぜひ自分にとってお気に入りの季節の高梁市を見つけてみてくださいね。