築200年以上の建物が今も多く残る宗像の旧唐津街道を歴史旅!
宗像大社以外にも福岡県の歴史旅におすすめしたいのが~赤間宿~です。
まちの中には、古い建物を活かした様々なお店が軒を連ねており、築200年を越える建物もあります。
お気に入りの1軒を、是非見つけてみてください。
この記事の目次
筑前21宿のひとつとして栄えた宗像の赤間宿!歴史めぐりのスタート
JR鹿児島本線・教育大前駅下車すぐにある旧唐津街道の「赤間宿」(あかましゅく)を訪れました。
赤間宿は、江戸時代に整備され小倉から唐津までを結ぶ唐津街道にあります。
宿場を中心につくられた町を宿場町と呼び、もともとは駅逓事務を取り扱うため設定された町場だったそうです。
街道上には、「赤間宿」と書かれた辻行灯が並び、古い建物が多く残っています。
白壁や格子窓が残る町並みは、少し歩くだけでも、どこか懐かしい気分にさせてくれます。
歴史的な建物を使って、生活に密着したお店も多くあり、地域の人々にとっても欠かせない場所です。
いくつかお店を訪ねてみましょう。
宗像大社と深い関わりをもつ~勝屋酒造~登録有形文化財の酒蔵へ
JR鹿児島本線・教育大前駅より徒歩約7分の「勝屋酒造」を訪れました。
1790年創業、200年以上もお酒を作り続けてきた老舗です。
店舗兼主屋と煙突が、国の登録有形文化財にも登録されています。
今回は、酒蔵の中を見せてもらいました。
日本で古くからお酒づくりに使われてきた、蒸気でお米を蒸すための桶を甑(こしき)や貯蔵タンクが所狭しと並んでいます。
毎年11月から仕込みが始まり、2月下旬には地域の人々を招いて蔵開きが行われます。
時には、酒蔵でのコンサートが行われ沢山の人が訪れるそうです。
天井には、長い時を重ね続けている梁がたくさんあります。
代表銘柄の「楢の露」(ならのつゆ)は、宗像大社にある御神木・楢の木から名づけられ、宗像大社の御神酒となっています。
勝屋酒造8代目となる川嶋さんにお話を伺ったところ、「いつも地域の人に支えられています」と話してくださいました。
川嶋さんが勝屋酒造を受け継いだ頃に、お米をお酒づくりに使ってほしいと持ってきてくれた人もいらっしゃったそうです。
新酒が出来たことを知らせるために、軒下に飾る緑の杉玉もボランティアで手作りをしてくださっているそうです。
地域の人々との温かい交流を聞き、歴史は人の手で繋がれていくことを実感しました。
所在地 : 福岡県宗像市赤間4丁目1-10
昔ながらの手作りこんにゃくのお店 宗像でみつけた山下こんにゃく
最後に、赤間宿を散策しているとこんなお店を見つけました。
JR鹿児島本線・教育大前駅より徒歩約5分の場所にある「山下こんにゃく店」です。
こんにゃく専門店は珍しいと思い、中に入ってみました。
創業は1940年頃だそうで、現在は3代目のご主人が継いでいらっしゃいます。
毎日手ごねで作られるこんにゃくは、1種類を作るのに約2時間ほどかかるそうですが、店に並べられているこんにゃくの種類は様々です。
おすすめの食べ方も教えてもらうことができます。
壁には、ユニークな蒟蒻5不思議が貼られており、蒟蒻にかける愛情が伝わってきました。
体にも、美容にも良いとされるこんにゃく。
旅のお土産話とともに、自宅でのお料理に買い求めてみてはいかがでしょうか。
所在地 : 福岡県宗像市赤間3丁目4-10
今回は、旧唐津街道の町並みと、勝屋酒造・山下こんにゃく店を紹介しました。
宗像の歴史を感じながら、旅のお土産探しにもぴったりな赤間宿。
一人旅だけでなく、家族旅行でも是非訪れてみてください。