倉敷美観地区にあるゲストハウス&カフェ「有鄰庵」
ゲストハウス&カフェ「有鄰庵」とは、築100年を越えた古民家をリノベーションしたゲストハウスです。
地元の美味しい料理、素敵なスタッフ、同じ時間に同じ場所を訪れた旅人。
旅先でしか出会えない人、ものがたくさん詰まった場所を探して見つけたゲストハウス&カフェ「有隣庵」
歴史旅を共有して、岡山県倉敷市美観地区の中心にあるこの場所で「えん」をひろげてみませんか。
この記事の目次
倉敷旅ならではの楽しさを感じる ゲストハウス&カフェ「有隣庵」
JR倉敷駅南口から倉敷中央通りを真っ直ぐ歩くこと約10分で美観地区の入口に着きます。
そこから倉敷川を右手に沿って歩き、お食事処カモ井と料理旅館鶴形の間の東への細い抜け道を進むこと約5分。
本町郵便局の左隣にあるゲストハウス&カフェ「有隣庵(ゆうりんあん)」に到着します。
昼はカフェとして、朝と夜はゲストハウスとしてそれぞれのお客様を迎える有隣庵。
今回はその両方の魅力に迫るため、カフェからゲストハウスへと変わる夕方から夜にかけてお伺いしました。
昼間はカフェとして利用する手前の建物は、築100年の古民家です。
地元の美味しいものを楽しみながら味わってほしい。その思いのもと、食材と味はもちろん接客にも心がこもっています。
年齢・性別問わず幅広い層の人達が訪れるそのわけは、手書きのメニューや可愛らしい料理や食器、スタッフの気さくな接客に癒される温かい空間にあると感じました。
カフェを出る時には「いってらっしゃい」と笑顔で送り出してもらえ、その後の旅が一段と楽しくなります。
「また来たいと思っていただける最高のおもてなし」
それが料理だけでなくカフェの空間そのものから感じ取れる時間でした。
カフェの営業時間は11:00~その日の商品がなくなるまで。
およそ16:00~17:30ごろに閉店となります。
日が落ち人影も少なくなるころ、閉店したカフェの後の有隣庵には、宿泊客を迎える温かい光がともします。
「えんをひろげる古民家」をコンセプトにもつゲストハウス有隣庵。
日本だけでなく世界中から旅人が訪れては旅立つまち、倉敷美観地区の中心にあるこのゲストハウスは、チェックイン時の自己紹介や有隣庵滞在記など独特なおもてなしのもと、ここでしかない出会いが生まれては、つながってゆく場所。
円をひろげ縁をひろげる。ひろがるでなくひろげる。素敵な出会いを探してここを訪れた人にしか味わえないものがあると感じました。
温かいおもてなし。ここでしかない出会い。
旅ならではの楽しみ方ができるこの場所で、素敵なスタッフと縁をひろげる素敵な時間が過ごせました。
思い出に残る美観地区倉敷 しあわせ香る古民家カフェ「有隣庵」
11時から17時半ごろまでカフェとしてお客様を迎える有隣庵。
スタッフの笑顔と気さくなおもてなしから生まれる温かい空間が癒しの古民家カフェ有隣庵では、そのメニューにも温かいおもてなしが詰まっていました。
メニューはすべてスタッフが手書きしたもの。
色鮮やかで本物そっくりなほどのイラストがすべての料理に添えられて、どれも食欲をそそり選ぶのがとても楽しかったです。
料理が出てくる前からワクワクしているなか、私は今回たまごかけごはん+しあわせプリンかパンナコッタ+選べるドリンクの「たまごかけごはんセット」を頼みました。
最初にたまごかけごはんが出てきました。
土地の生態系を生かした「自然栽培」で育った岡山県産のお米「朝日米」。
倉敷で150年を超える老舗のお醤油屋さんとコラボした黄ニラ醤油。
玉島から届く倉敷産のたまご。
使われている食材は全て産地のものにこだわっています。
黄ニラ醤油の香りとダシの風味が卵ご飯の味を引き立てとても美味しく、カフェで人気のメニューとなっています。
たまごかけごはんを食べ終わると、それぞれ顔が違ったしあわせプリンのなかからお気に入りのものを選びます。
選んだしあわせプリンと、素敵なグラスに入った桃ジュースが出てきました。
このグラスは桃尻グラスと呼ばれ、岡山県の女性ガラス作家さんが1つ1つ手作りで仕上げる吹きガラスで、形・色・大きさがそれぞれ違いとても味があります。
舌触りの楽しんでもらうためにストローなしでいただきます。
しあわせプリンが出されると、その楽しみ方をスタッフの方が教えてくれました。
「食べる前にフタをあけてカメラに収めます。2週間後にそのプリンの味と、今日倉敷や有隣庵であった楽しかったことを思い出すことができれば、幸せなことがあります。忘れていたら何もないので、覚えておいてくださいね。」
実際に幸せが訪れたという方もいるそうで、旅のあとまで楽しみが残る素敵なおもてなしです。
他にも海外の方が訪れることも多いため、英語、中国語、韓国語のメニューも用意されていて、どんな方にも料理を楽しんでいただける丁寧なおもてなしに心が温まりました。
心も体も満たされ癒される素敵なおもてなしが詰まったカフェ有隣庵。スタッフの方とお話をしながら旅の一息をついてみてはいかかでしょうか。
倉敷美観地区の中心「えんをひろげる古民家」で心の豊かさを感じる旅
日が沈むとともに、カフェが閉店しゲストハウスへと変わる有隣庵。
土間やキッチンがあり、ゲストが泊まる部屋がある手前の建物は築100年、チェックインまでゲストがくつろげる小さな待合部屋やスタッフの休憩室がある奥の建物は築500年と長い歴史を持つ大きな蔵を利用しています。
宿泊する3割ほどの方が海外の方で、世界各国から旅人が集まるそうです。
そんなゲストハウス有隣庵は「えんをひろげる古民家」をコンセプトに、訪れた人たち同士の出会いと交流をとても大切としていました。
その想いが感じられる光景が18時半からのチェックイン時で見れます。
チェックインすると、樹齢900年の栃ノ木のテーブルを囲んでスタッフも含めたお互いの自己紹介が始まります。
それぞれの旅の話を共有したり、共通の趣味を探したり、初対面なのにいつの間にか打ち解けてしまう柔らかな空間が生まれます。
私もたくさんお話しさせて頂きました!
その中で倉敷の朝の楽しみ方を1つ。宿泊した人の特権ともいえる朝早の倉敷川畔の散歩。耳を澄ますと、お店の中から仕込みの音が聞こえることがあるそう。豊かな生活を感じられ気持ちの良い朝を迎えられそうだなと感じました。
ゲストやスタッフのニックネームが書かれたボードもありました。
他にも、日曜日にちょこっと夜カフェを開き、地元の方もふらっと寄れる空間をつくったり、月曜日にみんなで岡山のB級グルメを作ってみたりと、交流を楽しんでもらえるようなおもてなしがたくさんされています。
初めて倉敷を訪れその魅力を知った私にとってとても良いなと感じたのは、宿泊したゲスト達が自由に滞在記として書いた有隣庵滞在記です。
中には長期間滞在していたゲストならではのものもあり、食事処それぞれで食べたメニューや訪れたスポットでの楽しみ方などが細かに書かれていて、この滞在記を通して出会える繋がりを素敵に思いました。
1日では回り切れないほど魅力ある建物がたくさんある倉敷。
宿泊するからこそ出会えるスタッフやゲスト達と、倉敷の歴史旅を共有し旅の楽しさを味わってみてはいかかでしょうか。
ゲストハウス有隣庵 所在地 : 岡山県倉敷市本町2番15号
公式HP : https://yuurin-an.jp/
取材をする私自身も、たまごかけごはんセットのおいしさに満たされ、丁寧で温かいスタッフの方のおもてなしに心が癒されました。
旅から2週間、倉敷での楽しい出来事を思い出し、友人を連れ再来することが決まるという楽しみでしあわせな出来事が起きました。
有隣庵で素敵な出会いを探しにぜひ訪れてみてください。