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遺跡と自然が共存する修験道の聖地 太宰府を見守り続ける霊峰宝満山

  • 福岡県太宰府にある霊峰宝満山(ほうまんざん)は、山岳信仰のあり方を考える上で重要な山として、国の史跡に指定されています。

    その他にも九州で最も登山者の多い山としても有名です。

    多くの人を魅了する宝満山の魅力を解き明かしていきましょう。

     

     

    太宰府の鬼門除け遣唐使を守り修験道で栄えた宝満山の歴史を紐解く

     

    古来宝満山は、竈門山(かまどやま)とも呼ばれていました。

    大宰府政庁が構築された際鬼門除けのために、八百万の神を祀ったのがこの山の信仰の始まりであると言われています。
    竈門という名前は山の形がかまどの形に見え、いつも山の上に霧や雲がかかっているのが立ち昇る湯気に見えていたからだそうです。

    また、山中にあるかまど岩の伝承に由来するともされています。

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    天台宗を開いた最澄をはじめ、遣唐使として中国に渡った人々が宝満山山頂で航海の安全を祈願したそうです。
    中世には、山自体を宝満大菩薩として信仰する神仏習合の思想が広がり宝満山という名前が定着しました。

    宝満山では、山岳信仰である修験道が盛んになりました。

    山中で厳しい修業をすることにより、人々を救う存在になることを目指しました。

    しかし、明治維新の神仏分離に伴い、修験道は廃止され、その修業場所である山中の建物も多くが壊されてしまいました。

     

     

     

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    その1つに中宮跡があります。ここには現在は建物が残っていません。

     

    静かに佇む遺構や祭祀場跡から当時の繁栄の様子を伺い知ることができます。

     

    壊されずに済んだ当時のお地蔵様も残っています。当時の修験者たちも拝んでいたのでしょう。
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    宝満山 所在地 : 福岡県太宰府市北谷

     

     

     

    登ることによって見えてくる遺跡と自然を内包した山 宝満山の魅力

     

    そんな歴史がある、宝満山に今回は登らせていただきました。
    太宰府駅からコミュニティバスの「まほろば号」に乗り、約10分で着く竈門神社の左の道を抜けていくと正面登山道の入り口があります。

     

    山道は夏だというのに木々に遮られ厳しい日差しを感じさせません。緑豊かな自然と木漏れ日を楽しみながら登ることができます。

     

     

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    6合目のあたりまで登ってくると百段ガンギが見えてきます。

    百段ガンギは100段あると言われる石段で、これも修験道が栄えていた頃の遺跡です。

    似たような階段は山中でいくつかありましたが、立て看板があるので間違えることはないでしょう。

    ぜひ登りながら段を数えて本当に100段あるか確かめてみましょう。

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    百段ガンギを登り終えるとすぐに、閼伽の井(あかのい)が見えてきます。

    これは五井七窟(ごいななくつ)と呼ばれ、修験道の山伏たちが修行したとされる場所の1つです。

     

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    山頂に近づくと、馬蹄石があります。

    この石は竈門神社に祀られている玉依姫命(たまよりひめのみこと)が降り立ち、去り際に乗っていた龍馬(りゅうめ)が蹄の跡をつけたとされています。
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    太宰府を見守ってきた霊峰宝満山と同じ目線になれるビュースポット

     

    宝満山は標高829.6mの標高で低山の類ではありますが、山頂からの視界は博多湾まで望むことができ360度の遠望を楽しむことができます。
    山頂に登ると開けた視界が得られることから、太宰府きってのビュースポットとなっています。

    長きにわたり太宰府を見守り続けてきた宝満山から見える景色を見てみましょう。

    福岡市方面の景色は天気が良い日は博多湾まで見えるそうですが、今回は天候が悪く残念でした。

     

     

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    上宮裏手の岩場からは、筑紫野方面の景色を見ることができます。
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    ちょうど日が暮れる時間まで山頂にいたので夕焼けを見ることができました。
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    神秘的な景色を見ることができました。

    これは宝満山からの贈り物かと思うほどの美しさでした。
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    ちなみに夕焼けが見える時間に山頂に居ると、帰り道が完全に真っ暗になってしまいます。

    この山は分かれ道が多いので遭難しないよう時間に気をつけてください。
    宝満山は登山をしながら歴史を感じ、緑の豊かさを感じ、抜群の眺望を見ることのできる魅力いっぱいの山です。

    今回は正面登山道から登りましたが他にも多くの登山道があります。

    それぞれの登山道ごとに今回紹介することができなかった魅力がたくさんあります。

    太宰府へお越しの際はぜひ宝満山登ってみてはいかがでしょうか。

     

     

     

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