日本一高級なお茶である八女茶の歴史と伝統をじっくりと味わう旅
昔ながらの伝統本玉露の生産量が日本一であり、お茶の平均単価も日本一高いと言われる福岡県の八女茶。
そんな日本一高級な八女茶の産地には目でも鼻でも舌でも八女茶を味わうことの出来るスポットがたくさんあります。
今回はそんな八女茶を味わう旅をしてきました。
この記事の目次
日本でも有数の高級茶・八女茶の特徴と広大で美しい八女中央大茶園
京都や静岡など全国に有名な日本茶の生産地はありますが、福岡の「八女茶」もそれらに負けていないどころか、毎年行われる「全国茶品評会」において、農林水産大臣賞を連続16年受賞するなど、偉業を達成しています。
しかし、八女茶の生産量は全国の年間日本茶生産量の約2%に過ぎません。
量より質を重んじ、昔ながらの製法にこだわっていることが上記のような成果を出しているのです。
そんな八女には約70haもの広さを誇る「八女中央大茶園」という共同茶園があります。
福岡空港から電車で約1時間。八女市の中心部から車で約15分。
そこには今まで見たことがないほど壮大な景色が広がっていました。
1969年から1973年にかけて「県営パイロット事業」として、103haもの山林を開発して作られた茶畑。
新緑の時期には摘み取られるのを今か今かと待つ葉が風に揺れる光景がとても美しいそうです。
八女中央大茶園 所在地 :福岡県八女市大字本375-2
八女茶発祥の地であり日本三大奇岩の一つが堂々とそびえたつ霊巌寺
福岡空港から電車で約1時間。JR羽犬塚駅からバスで約80分。
八女茶の発祥地である「霊巌寺(れいがんじ)」に到着しました。
なかなかの山中にあるこちらのお寺は「霊巌寺の奇岩」も有名であり、県の天然記念物に指定されています。
日本三大奇岩の一つに数えられており、これを目当てにはるばる訪れる方もいるそうです。
少しきつい傾斜の坂を上っていくと、霊巌寺がありました。
1423年、栄林周瑞禅師がかつて学んだ蘇州霊巌寺の風景に似ていたことからこの地を選び、建立しました。
禅師は明から持ち帰った茶の種をまき、製法を伝授。
それが八女茶の始まりとされています。
そんな歴史ある霊巌寺からは棚田などの美しい山村風景も味わうことが出来ます。
霊巌寺 所在地 : 福岡県八女市黒木町笠原9731
日本でも有数の美しい村・星野村で八女茶を目で鼻で舌で味わう時間
福岡空港から電車で約1時間。八女市の中心部からバスで約1時間。
日本の美しい村連合にも登録されている星野村に到着しました。
星野村は八女茶の中でも玉露の一大生産地であり、急峻な山と清流、寒暖の差により、高品質なお茶が生産されています。
そんな星野村の茶を存分に味わうことが出来るのが「茶の文化館」です。
ここでは八女茶を使った美味しい食事や、八女茶作りを体験し、自分で作った茶を味わうことも出来ます。
その中の八女茶寮というお食事処で八女茶をふんだんに使ったお料理を頂きました。
茶そば、お茶の酢、茶葉が入ったポテトサラダなど、他では味わうことの出来ないお茶料理でした。
天ぷらも茶塩で頂きます。
茶葉そのものを使っている塩は一見塩には見えません。
その後、抹茶碾きと緑茶作りを体験しました。
自分で作ったお茶を自分で点てて頂くことも出来ます。
自分で作ったためか、それとも星野村で採れる茶が美味しいためか、今まで飲んだお抹茶よりも数段美味しく感じられました。
こんな八女ならではの商品も売っていました。
茶の文化館 所在地 : 福岡県八女市星野村10816-5
http://www.hoshinofurusato.com/tea/
毎年行われる全国茶品評会において、最高賞を16年連続で受賞するほどの品質を誇る八女茶。
量より質にこだわり、昔ながらの製法で作られている八女茶を実際に味わってみませんか?
自分で作ったお茶はさらに美味しいこと間違いなしです。