長崎で辿る日本が動いた幕末の軌跡!絶景スポットと伝統工芸品を体感
異国文化と共存し、数々の歴史的出来事が起こった魅力溢れる町~長崎県・長崎市~!
今回は、坂本龍馬らによって創られた日本初の株式会社と言われる亀山社中記念館や龍馬のぶーつ像、4月に長崎の空を舞う~ハタ~をつくるお店を紹介します。
この記事の目次
日本初!の株式会社!長崎市亀山社中記念館で幕末の龍馬に出会う
長崎市内を走る路面電車に乗り「新大工町」駅下車、徒歩約15分の「長崎市亀山社中記念館」を訪れました。
亀山社中は、幕末を代表する歴史人・坂本龍馬らにより1865年に結成された日本初となる浪士結社・貿易結社(株式会社)でした。
現在の記念館は亀山社中の遺構を整備し、今に残されており、柱などは昔のまま使われています。
室内は、幕末当時龍に龍馬たちが使っていた様子を復元したそうで、坂本家の家紋が入った紋服や龍馬が履いていたブーツの再現品なども展示されています。
記念館室内にいると、坂本龍馬がここで過ごした様子を想像でき、少し身近な存在に感じることができました。
亀山社中設立の11年後には、長州藩のために薩摩藩名義での蒸気船や銃などの購入と運搬に成功し、これが後の薩長同盟締結へと繋がる功績を残しました。
「社中」とは、仲間や結社を意味します。
新しい時代に思いを馳せ、龍馬たちがここで仕事をしていたと考えるだけでも、ワクワクする気分になりました!
龍馬ファンならず、歴史旅に是非おすすめしたい名所です!
長崎市亀山社中記念館 所在地 : 長崎市伊良林2丁目7番24号
長崎市内の町並みを一望!龍馬の意志を感じる絶景のフォトスポット
つづいて長崎市亀山社中記念館より徒歩約1分で到着の「龍馬のぶーつ像」を訪れました。
このあたりには、坂本龍馬像や亀山社中跡など龍馬ゆかりのものが点在しており、ここから風頭公園へつづく石段の道は「龍馬通り」とも呼ばれているほどです。
龍馬のトレードマークと言っても過言でないブーツ。
ブーツ像は、女性であれば靴のまますっぽりとご自身の足を入れてみることができます。
実際にブーツを履いて立ってみると、長崎市内の町並みが目の前に広がります。
舵のオブジェを握りながら目の前の景色を眺めると、新しい時代を目指して力強く突き進む龍馬の意志を感じるような気分でした!
絶好のフォトスポットでもある龍馬のぶーつ像を訪れた際は、是非ブーツを履いてこれから叶えたい未来について思いを巡らせてみてください!
龍馬のぶーつ像 所在地 : 長崎県長崎市伊良林
長崎の伝統工芸品~ハタ~に込める想い 春の風物詩を間近で体感
最後に、JR長崎駅前から長崎バス(風頭山行き)利用約20分「風頭山」下車、徒歩約5分の「小川ハタ店(長崎ハタ資料館)」を訪れました。
先ほど訪れた亀山社中記念資料館からも徒歩約10分で到着することができます。
長崎では、凧(タコ)のことを昔から「凧(ハタ)」と呼びます。
小川ハタ店は、1993年に長崎県の伝統工芸品に指定された凧を、1907年の創業時より手作りしつづけている老舗です。
凧の歴史は1500年代半ばまでさかのぼり、凧に描かれる鮮やかで独特な文様は、異国船がもたらした外国旗に由来します。
高く揚げることを競うイメージが強い凧揚げですが、長崎では子どもより大人の遊びとして親しまれています。
麻糸には、ガラスの粉が塗りつけてあるそうで、他のハタと掛け合い相手のハタを切る真剣勝負です。
実際に、凧を手作りしているところを見せていただきました。
凧の横骨は、凧の命と言っても良いほど大切な部分で、左右対称に削るのはまさに職人技です。
削っては少し曲げ、そのときの強さで均等具合を確かめながら1本1本仕上げていく3代目店主の小川暁博さんの姿に、伝統を守り続けていくことへの覚悟を感じました。
色鮮やかな凧が大空を舞う姿は、想像するだけでもワクワクしました。
小川ハタ店(長崎ハタ資料館) 所在地 : 長崎県長崎市風頭町11-2
日本の歴史を大きく動かした幕末に生きた坂本龍馬の足跡を身近に感じていただけましたでしょうか。
長崎市亀山社中記念館と龍馬のぶーつ像へ向かう道中では、龍馬の写真を撮影した上野撮影局跡を訪れることもできます!
毎年4月に行われる長崎ハタ合戦での迫力あるハタ揚げも、是非観戦してみてください!