歴史・自然・食を贅沢に体感!五感で楽しめる唐津の魅力に迫ります
佐賀県の北西部にあり、玄界灘に面する唐津市。
数々の歴史的名所だけでなく美しい自然の情景や昔ながらの町には、魅力がいっぱいあります。
旅に欠かせない、その土地ならではのグルメも一緒に堪能しにでかけましょう。
この記事の目次
不老長寿のご利益あり?唐津の海岸に強く生きる虹の松原で自然を満喫
日本三大松原として名高い佐賀県・唐津市の名勝「虹の松原」。
JR筑肥線・虹の松原駅より車で約15分の鏡山から、もしくは唐津駅下車、徒歩約20分の唐津城からも虹の松原を楽しむことができます。
虹の松原は、約400年程前に初代唐津城藩主の寺沢広高が防風・防潮のためにクロマツを海岸線の砂丘に植林したのが始まりといわれています。
水分の少ないところで育ち、潮風に強いクロマツ。
長さ約4,5キロメートルにも及んで、100万本ものクロマツがなんと東京ドーム約46個分の広さで生い茂っており、とても美しく自然に力強さを感じました。
日本の白砂青松100選、渚百選、かおり風景100選、日本の道100選に選ばれるなど虹の松原やその周辺には、数々の自然名所が名を連ねています。
マツは長命であることから「不老長寿」が花言葉とされています。
遠景から眺めれば虹の松原の圧倒的なスケールを感じることができ、立ち並ぶ松林の中を歩けば、そのパワーをより強く感じることもできます。
是非、虹の松原を訪れてお気に入りのスポットを探してみてください。
虹の松原 所在地:佐賀県唐津市鏡
リヤカー行商の青空市場は屋根の下の産栄市場へ 唐津の台所を見学!
JR唐津駅より徒歩約5分の唐津市中町通りを訪れました。
多くの飲食店などが立ち並ぶ中町通りには、産栄市場が開かれ唐津の台所として地域の人々の食を支えています。
一つ屋根の下に、鮮魚店・精肉店・青果店が軒を並べています。
元々このあたりの通りは1960年代まで、リヤカーと言う手押し移動式の車で食材などを販売する行商の青空市場だったそうです。
車が普及するにつれ、道路上での営業が規制されるようになり、建物の中に集団で移転し開店したそうです。
唐津魚市場の競りで水揚げされた新鮮な魚介類は、朝7時頃からお店に並べられており、活き活きとしていました。
10時頃までは旅館やプロの調理人が食材を求めて訪れ、お昼頃になると徐々に家庭用食材を買い求める主婦の姿が見えてきます。
唐津湾の先には玄界灘があります。
そこで暖流と寒流がぶつかり合うため、プランクトンや小魚が豊富になり、その小魚を追って中型・大型の魚が育つという好条件の環境が、唐津の自慢である美味しい魚を生み出しています。
産栄市場 所在地:佐賀県唐津市中町1879-1
つづいてその土地ならではの新鮮な食材を楽しめるお店を探しに、さらに町を歩いてみましょう!
唐津の海の恵みを余すことなく堪能できる いか活け造りで満腹に
唐津ならではのグルメを求めて、JR唐津駅より徒歩約15分のお店「玄洋(げんよう)」を訪れました。
唐津の名産物といえば、呼子(よぶこ)のイカがまず思い浮かぶのではないでしょうか。
約40年前にとあるお店がお客のリクエストに応えてイカの活き造りを出したことから、呼子のイカは全国に広まったそうです。
ここ玄洋でも、海の恵みに育まれた新鮮なイカなどのお料理をいただくことができます。
小上がりの座敷で食事をいただける落ち着いた店内には生け簀もあります。
新鮮なイカをたっぷり楽しめる、いか活き造り御膳をいただきました。
まずはこの「いか活き造り」です!
綺麗に透き通ったいかの活け造りは、噛めば噛むほど甘みが増して、ほど良い歯ごたえがありつつもサッと口の中で溶けるように柔らかく絶品です。
いかの身をお刺身でいただいたあとは、お店の方にお願いすると下足などの残った部分を天ぷらにしてくださいます!
ぷりっとした歯ごたえはそのままのいかの天ぷらは、どんどん箸が進む美味しさでした。
あっさりとした、いかしゅうまいもいただき、獲れたてのイカを様々な調理法で存分に楽しむことができお腹も心も大満足です。
唐津を訪れた際は、現地でしか味わえない新鮮なグルメを是非楽しんでみてください。
玄洋 所在地:佐賀県唐津市北城内1-16
虹の松原が生み出す美しい景観と、唐津の海の幸グルメを楽しんでいただけましたか。
唐津駅付近からの徒歩圏内には様々な見どころがあります。
何気ないところにも思わぬ歴史が隠れていたりするのも旅の醍醐味ではないでしょうか。