3000年の歴史を誇る日本最古の道後温泉 必ず訪れたい松山の名所
愛媛県松山市といえば、まず思い浮かぶのが日本最古ともいわれる道後温泉ではないでしょうか。
夏目漱石も愛した古き良き道後温泉には、多くの人を引き付ける魅力に溢れています。
湯めぐり・食べ歩き・お土産探し!お好きなコースでめぐってみましょう。
この記事の目次
坊っちゃん列車が走るレトロな道後温泉駅 ここから始まる温もりの旅
松山駅から路面電車で約20分、道後温泉駅に到着です。
今の駅舎は、1911年に建てられた明治の洋風建築であった旧駅舎がそのまま復元されています。
レトロかつモダンな駅舎の道後温泉駅。
普段あまり目にすることのないおしゃれな駅舎に、旅気分も高まりました。
改札はなく、電車賃は降りるときに車内で支払います。
伊予電鉄は、四国最初の鉄道として1888年に開通し、現存する私鉄としては、南海電気鉄道に次いで2番目に開業しました。
道後温泉駅の西側には引き上げ線があります。
1927年に廃止された旧道後鉄道城北線の名残で、現在は折り返し・夜間停泊に活用されています。
しばらくの間駅にいると、折り返しの様子も見ることができました。
ホームを出て、左には坊っちゃん列車の展示があり、右には坊っちゃん列車グッズのお店もありました。
ホームもよく見てみると、アーケードの縁が並並のデザインになっていたり、赤れんがも風情があります。
旅先でレトロな駅を楽しめるのも、旅の醍醐味の一つですね。
天下の名湯 現存する公衆浴場として唯一の重要文化財 道後温泉本館へ
道後温泉駅から徒歩約4分の「道後温泉本館」を訪れました。
現在の道後温泉本館は1894年に改築されたもので、1994年には公衆浴場として初めての重要文化財となりました。
その重厚な佇まいから、温かい温泉を想像するだけで足早に中へと、誘われているようでした。
一歩足を踏み入れると、初めて訪れたとは思えず、懐かしい感じに親しみを覚えました。
有名なジブリ映画に描かれた湯屋のモデルの一つといわれる道後温泉本館。
今回は3階の個室を利用しました。
にこやかなスタッフさんが気持ちの良い連携プレーで案内してくれました。
窓から外を見ると、もくもくと湯煙が空に上がっていていました!
温泉は「霊の湯」と、「神の湯」の2つです。
「霊の湯」は、こじんまりとした広さでしたが、深さはしっかりとあり、熱めのお湯に馴染むと身も心も解けていく気持ち良さでした。
一方「神の湯」は広々としていて、中央の湯釜が古き良き雰囲気を醸し出しています。
温泉で体の芯から温まったあとは、お部屋で熱いお茶と坊っちゃん団子をいただきました。
1899年に建てられた「又新殿」(ゆうしんでん)も見学しました。
日本で唯一の皇室専用の浴室だった又新殿。
日が昇る東に入口が設けられており、中はまさに豪華絢爛。
随所に金箔があしらわれ、扉に使われた銀は経年により、描かれたシラサギが美しく映えていました。
煌びやかで重厚感溢れるお部屋に圧倒されてしまいました。
道後温泉めぐりには欠かせない!~道後ハイカラ通り~を散策しよう
温泉であたたまった後は、道後温泉駅下車すぐ、道後温泉本館の目の前までつながる「道後商店街」を訪れました。
約250メートル、L字型のアーケードの中にお土産屋・カフェ・飲食店など約60軒の商店が所狭しと立ち並んでいます。
明治時代に改築された道後商店街は「ハイカラ通り」の通称で、地域住民や多くの旅人に親しまれています。
こちらは、愛媛銘菓の「一六タルト」専門店です。
ふんわりとしたスポンジ生地に、上品な甘さの餡が包まれている一六タルトはお土産にぴったりです。
湯上りには、蔵元直営の「道後地ビール」を楽しめるお店もありました。
湯めぐりをしながら、浴衣で商店街を歩いている人も多く、風情があるハイカラ通り。
ゆったりとした時間が流れている商店街は、どこか懐かしくとても居心地が良かったです。
道後温泉本館で体の芯から温まり、お腹もたっぷり満たされる道後商店街をめぐる旅はいかがでしたか。
心安らぐ温泉旅は日本人ならではの楽しみですね。
道後温泉駅から少し足を延ばせば、まだまだ魅力的な名所が多く残るこの地を是非訪れてみてください。