江ノ電江ノ島駅から瑞心門まで 奥深い歴史の旅はいかがですか?
神奈川県藤沢市の江ノ島観光といえば、江島神社、江の島サムエル・コッキング苑、そしてその中の江の島シーキャンドルなどが有名ですよ。
今回は江ノ電江ノ島駅から江島神社の入口の歴史を掘り下げてご紹介します。
この記事の目次
パンフレットに載ってない情報を手に入れるだけで、江ノ島の魅力が倍増することでしょう!
江の島「すばな通り」 のどかな商店街の中には深い歴史がありました。江ノ電江ノ島駅に降り立ちました。
この日は11月で寒いからでしょうか?前には服を着ているすずめたちがいます。江ノ島の方へと続く道、これがすばな通りです。
両並びには、名物シラス丼のある食堂や、雑貨屋、カフェ、お店のご主人が直接買い付けてくるという有名なアンティークショップまで、様々なお店が立ち並びます。
いい匂いもしてくるし、かわいい雑貨もたくさんあります。思わず写真を撮りたくなってしまいます。
ずばな通りの「すばな」という言葉は、漢字にすると「洲鼻」と書くことができます。
「洲鼻」は、川が運んで来た土砂が堆積してできた洲の先端という意味。(『地理用語集』山川出版社より)そばを流れる片瀬川は、昔から氾濫が多く大変な川だったそうです。
その川が流してきた土砂が堆積してできたのが、あの一帯なのです。
すばな通りからは川が見えないので意外な気もしますが、先人たちは自然と闘い、今の街並みを作り上げてきた想いがこの石碑には詰まっています。
そんなことを思いながら歩くすばな通りは、より深い魅力を感じることができます。
江ノ島の入口 指定文化財「青銅の鳥居」は江戸時代からの信仰の証
すばな通りを抜けると、いよいよ江ノ島が見えてきます。
今では有名な名所となっている橋ですが、昔の人びとは、干潮を見計らって細い道をぎゅうぎゅうになって歩いていました。
そんな橋を渡り、江ノ島に上陸すると迎えてくれるのがこの青銅の鳥居。
江の島弁財天信仰の象徴とされていて、現在のこの鳥居は1821年に再建されたものです。約200年、雨や潮風に負けずに、長い間その姿を見せ続けてくれています。
この鳥居、実は遠くから写真を撮るだけではもったいないのです。
ぜひ鳥居自体にご注目ください。鳥居の両端には、寄進した人の名前がびっしりと書かれております。
潮風で傷んでいるせいか、文字ははっきりわかりませんが、江ノ島が昔から厚い信仰を集めていた何よりの証拠です。
様々な想いで鳥居をくぐっている人々をしっかりと守っていてくれているように思いました。
江島神社参道一つ目のゴール「瑞心門」 細部にまでこだわる美に注目
たくさんの個性的なお店が軒を連ねる参道を抜けると、いよいよ瑞心門が見えてきます。
この門は、唐獅子が守護する厄払いのスポットで、龍宮城を模していると言われており、赤い鳥居の前では、たくさんの人が写真を撮るために並んでいます。
しかし、奥の瑞心門こそ是非ご覧いただきたい江の島スポットです。
瑞心門には、両側に迫力があり鮮やかな唐獅子画(からじし)描かれていますが、通る際はぜひ天井もご覧ください。
細かいところまで、このように装飾してあるのです。
中津宮拝殿の天井には、四季折々の花鳥画が、奥津宮(おくつのみや)の拝殿の天井には「八方睨みの亀」が描かれていることで有名ですが、瑞心門の天井から、すでに優美な世界は始まっているのです。
参道から、江島神社への大事な入口となっている瑞心門。ぜひ、参拝前にはここで厄を払って清らかにお参りを始めてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?観光スポットがたくさんある江ノ島の中で、島の「入口」を中心にご紹介しました。
歴史を重ねた見どころはたくさんあります。ぜひ、自分の目で見て、確かめてみてみてください。
江ノ島の旅が、2回目、3回目という方も、また新しい旅の楽しみ方が見つかると思います。