楠正成公ゆかりの地「金剛山」で自然を満喫しながら散策しませんか
大阪府下最高峰と言われる金剛山。南海電車「河内長野駅」からバスで40分程のこの山は、古事記や日本書紀などの古文書にも記載があったとされ、南北朝時代には楠正成公が山城を築き、幕府軍に応戦した有名な山です。今回はこの登山リピーターも多いとされる金剛山での歴史を感じながらのゆったりハイキング旅をご紹介します!
この記事の目次
目指すは山頂!千早赤阪村でも有名な金剛山をゆったり登りましょう
日々の喧騒を忘れて自然を楽しみたいと思っている方には最適なスポット、これこそが金剛山です。古文書によると、古代金剛・葛城の地は聖地として捉えられており、金剛山頂の転法輪寺を中心に金剛七坊と称される山岳寺院が配置され、修験道の行場として栄えていたそうです。
森林浴の森百選(林野庁)にも選定された金剛山は、癒しを求めて訪れる多くの登山客に愛されています!様々なルートが用意されているため、運動不足解消には多くの史跡を巡れるコースを選んでいただいたり、気軽に楽しみたい方にはこの後紹介するロープウェイを利用したお手軽コースを選んで頂いたりと、自分のペースにあった無理のないハイキングをすることができます。山上には宿泊施設も存在するため、日帰りでさくっと登るもよし、ゆったり自然を感じて宿泊するもよしのスポットです!登山中は山のマナーである、すれ違う方との挨拶をお忘れなく。
金剛山ロープウィに乗って、景色抜群の空の旅を存分に楽しもう!
金剛山ロープウェイ前バス停から坂道を歩くこと約10分。カラフルなトーテムポールをいくつか見つけていくうちに、千早赤阪村村営の金剛山ロープウェイの乗り場が見えてきます。
金剛山では歩いて山頂を目指すこともできますが、このロープウェイに乗れば手軽に山頂に行くことが出来るため、家族連れやハイキングに来た方には多く利用されています。乗車時間は6分と短いですが、季節によって移り変わる紅葉や雪景色などの山並みを楽しむことができるので、何回も来てみたいと思ってしまいますね。乗車中は金剛山についてのアナウンスや鳥のさえずりの音声が流れるため、ゆったりとした気分で終着の千早口まで向かうことができます。
ロープウェイ1台の乗車可能人数は40名とかなり広く大きいもので、運が良ければ貸切状態で贅沢に景色を楽しむことができます。
大阪平野の南部が見渡せるスポット!国見城跡での写真撮影は必須!
ロープウェイの終着である千早口から国見城址(くにみじょうし)まではひたすら歩いていくのみです!登山用に整備されてはいますが、山道ですので動きやすい服装で行くのがベターです!国見城はもともと、大楠公要塞総司令部(ようさいしれいぶ)の一角で、吉野と千早とを連絡した楠七郎(正季)(まさすゑ)の根拠地であったとされています。国見城址の立札がある広場には金剛山頂を示す看板が立っており、天気がいい日には大阪湾が一望でき、明石海峡大橋まで見えるほどの絶景スポットになっています。
摂河泉(せっかせん)をはじめとする八か国を見渡せるというところから「国見」と言われるようになったのが、ここに来ると納得できますね。ぜひ素晴らしい景色をバックに記念撮影をして思い出に残していってください!また看板の前にはライブカメラも設置されており、毎時0分に撮影が行われ、金剛山ホームページにアップされるので、写ってみるのもおもしろいですよ。
金剛山山頂でのちょっとした休憩には金剛山山頂売店を訪れるべし!
山頂での休憩にはぜひ金剛山山頂売店を訪れてみてください。一度登ってしまうと、下るまでに食事や休憩ができる場所がないので、ここは寄っておいて損なしです。どこか懐かしい雰囲気の売店の中では疲れた体を休めて、休憩がてら軽食をとることができます!おでん六種類やビールなども販売しているなか、名物は金剛山の湧水を使って作られるアイスコーヒーフロートです。遠方からこれを求めてくる方も多いんだそうです。金剛山に訪れた際は記念に飲んでおきたい逸品です。また売店の前にはレトロなカップ麺の自動販売機があり、ごく普通のカップ麺が販売されていますが、登山で疲れた体には温かいスープが沁み渡ります!
普段あまり目にすることがなく、またカラフルな色が目立つので、つい足を止めて近くで見てみたくなる機械です。ゆったりと売店でくつろいだ後は、無理することなく、安全に下山してくださいね!
いかがでしたか?ありきたりな、もくもくと山道を進んでいく山登りとは一味違った、歴史感じるゆったり金剛山ハイキングの旅!「大阪にもこんなに自然豊かで素敵なところがあったんだ」と思っていただけたら嬉しいです。どんな季節でも楽しめる千早赤坂村、金剛山、ぜひ一度訪れてみてはいかがですか?