藤沢駅から行く!地元に愛されるのどかなパワースポットまとめ3選
神奈川県藤沢市といえば江ノ島、江ノ島といえば江の島神社…?
いえいえ、藤沢市はそれだけではありません!駅の周りには、地元に根付いたのどかで素敵なスポットがたくさんあります。
今回は、徒歩とバスで行ける、ほっと一息つけるお寺を3つご紹介します。
この記事の目次
珍しい混成樹の大樹が2本 住宅街に潜むパワースポット「慈眼寺」
藤沢駅北口からバスに乗ること約10分、「藤ヶ丘中学校前」で降ります。
車がたくさん通る道を約5分ほど歩き、一本、住宅街の方へと曲がります。
住宅街の中にお寺などあるのだろうか…などと考えていると、すぐに慈眼寺(じげんじ)が見えてきます。慈眼寺の入り口では2本の大樹が出迎えてくれました。
どちらも珍しい混成樹です。
一際大きい混成樹は、モチノキ、タブノキ、スダジイの3種8株が根元で結合し、一部融合しています。
樹齢は300年以上とも言われ、木の高さは約10メートル、根元の周りはなんと7.5メートルもあります。
藤沢の歴史とともに成長し続けてきた大樹はパワースポットのように、エネルギーが溢れています。
もうひとつの混成樹は、サクラとケヤキの混成樹で木の大きさはやや小ぶりになりますが、それでも存在感は引けを取らず、エネルギーが溢れています。
大樹2本は、お寺を守っているように枝を延ばし、緑を茂らせています。その強大なエネルギーを、ぜひ現地に行き体感してみてください。
慈眼寺から徒歩圏内 国道沿いにたたずむ不思議なお寺「彌勒寺」
慈眼寺から国道に出て、まっすぐ歩いていきます。途中、天獄院というお寺を横目に見たり、不思議な井戸跡地を横目に、ひたすら歩くこと約20分。
創建当初は禅寺で、現在は日蓮宗、という珍しい経歴を持つ彌勒寺(みろくじ)が姿を現します。こちらもまた、見事に住宅街に溶け込んでいます。
このお寺を創建したのは、日本で初めての法令である「御成敗式目(ごせいばいしきもく)」を作った、鎌倉幕府第3代執権の北条泰時と言われています。
創建当時は「宝泉寺」と名乗り、禅寺でした。その後、戦火で全山焼失したなか、本尊である弥勒如来だけが残ったそうです。
何度か再建を重ね、江戸時代になり、日裕という僧により、再興されました。そのときに、宝泉寺は彌勒寺に、つまり禅宗から日蓮宗に改宗したとされています。
敷地は広くないものの、とても立派な彌勒地。植わっている木は他のお寺ではあまり見かけないものもありました。
ひっそりと、しかしずっしりと。人々を見守る彌勒寺で、あなたもひと時をぜひ過ごしてみてはいかがでしょうか。
ここでいったん、藤沢駅へ戻ります。藤沢駅へは、歩いて戻ることができますよ。
踊念仏で有名な時宗 総本山遊行寺は藤沢の人びとともにありました
藤沢駅からバスに揺られること約5分。
「藤沢橋」で降ります。少し戻るように歩くと、交差点の「遊行寺」の看板が見えてくるので、緑いっぱいで、少し急な坂道を登っていきます。
入ってすぐ目に飛び込むのは、大イチョウ。高さは20メートルを超え、幹回りも7メートルを超えます。
台風のせいで折れてしまうまで、その高さは30メートルとも言われていました。
また、この大イチョウは市の天然記念物に指定されており、樹齢は700年近くと言われています。
右手には立派な本堂と地蔵堂、それから一遍上人の像がたっています。本堂は決して派手なわけではありませんが、大きくどっしりと構えています。
一遍上人とゆったりと、街を見守るようです。そして地蔵堂。ここには日限地蔵菩薩(ひぎりじぞうぼさつ)が納められています。
日限地蔵菩薩とは、そのお地蔵様に日を限ってお願いごとをすることで、願い事がかなう、という信仰です。
地蔵堂内は独特の木の香りがして、お地蔵様には圧倒されます。遊行寺には、イチョウの周りをはじめ、たくさんのベンチがあり、いつも誰かが座り、ゆっくりと過ごしています。
疲れたときは是非、ベンチで耳を澄ましてみてください。
いかかでしたか?どのお寺も駅から近く、半日あればゆうに回ることができますし、ほとんどの場所へはバスが出ていますので、旅の合間に立ち寄ることもできます。
藤沢の海ではなく大地、地元の人々に親しまれる偉大なパワーを授かりに、ぜひ訪れてみてください。