540円で3か所周る!旧堀田亭 佐倉順天堂記念館 武家屋敷に行く
江戸時代から明治時代に大きく動きがあった佐倉藩(現在の千葉県佐倉市)
佐倉を知るなら今回ご紹介する3か所の武家屋敷と国立歴史民俗博物館に行けば、佐倉の特徴をつかむことが出来ます。
佐倉市の歴史を学んでみませんか。
この記事の目次
武家町としての佐倉市 その面影を求めて武家屋敷を巡るその先には
都心から約1時間、JR佐倉駅から歩いて約15分ほどで坂の上にある佐倉ゆうゆうの里の中に到着します。
佐倉の城下町は、佐倉城の周りを囲むように武家屋敷が広がっていました。
対して商人の家は、街道沿いに並んでいることから、武家と商人がはっきり分けられていることがうかがえます。
佐倉では、旧河原家住宅(千葉県指定文化財)、旧但馬家住宅(佐倉市指定文化財)、旧武居家住宅(国登録有形文化財)を公開しています。
旧河原家住宅は、佐倉に残されている武家屋敷の中で最も古いものだとされています。
建物の中に入ることはできませんが、内部は当時の生活を模した生活様式を見ることが出来ます。
周囲を回ることで、どのような生活を送っていたかうかがえます。
知っておきたい!佐倉の有形文化財 武家屋敷 気分は江戸時代!?
続いては旧但馬家住宅です。
この建物は佐倉市指定有形文化財に指定されています。
中に入って見学することが出来るので、訪れた際は中に入ってみてください。
この但馬屋住宅はかやぶき屋根で、中程度の大きさとされていますが、大変大きく感じます。
座敷の間には甲冑(かっちゅう)も置いてあるので、大事な話はここで行われていたのでしょうか。
炊事場では煙を出して、当時の生活感が再現されています。
井戸や他にも畑や果物の木などがあります。
ここで生活がされていたということがわかります。
実際に中に入ることで感じる住居の造りに歴史の深さが物語っています。
旧武居家住宅は旧但馬家住宅の隣にあり、裏の通路を通り後ろから入る、少し変わった行き方をします。
ここは百石未満の藩士が住んでいた屋敷と考えられています。
そのため他2つの建築物より小さめですが、ここには武家屋敷から出土した資料が展示されています。
旧武居家住宅で特徴的なのは、屋根がかやぶき屋根の上に、金属の板で覆われた近代を意識したような建築と、
小規模の屋敷であり南側に家族の空間を設け、北側に客屋敷を造ったということです。
左官が家を建てるための、壁を作る工程が展示されていたり、
実際に使用されていたであろう囲碁の碁石や、包丁も展示されていました。
ほかには硯(すずり)が残っていて、今も昔も形が変わらないものが多いことに気付きます。
これら3か所を通して、武家屋敷の特徴を知ることが出来ます。
当時の建築様式を詳しく見ることができるので、ぜひ足を運んでみてください。
所在地 : 佐倉市宮小路町57
千葉県佐倉市 武家屋敷の後ははずせない!庶民の生活を感じる旅
武家屋敷を見学した後は、佐倉城址公園内にある国立歴史民俗博物館に足を運びましょう。
ここは第1展示室から第6展示室と、企画展示室A,Bの計8フロアになっています。
第1展示室は原始・古代、第2展示室は中世、第3展示室は近世、第4展示室は民族、第5展示室は近代、第6展示室は現代になっています。
今回は第3展示室を取り上げます。
江戸時代の庶民の生活は、交通路の整備から旅に出ることが多くなったそうです。
旅に出ることで情報のやり取りが行われ、国の情勢などがうかがえたそうです。
また都市のほうでは、まちの整備が重視され、火災による被害が大きくならないようにまちづくりがされていたことが、模型を通してわかります。
防火用、火よけの壁としてうだつが造られるなどの工夫がなされたようです。
もののやり取りの流通では、船を用いた交易路や、実際に運ばれていたものが展示されています。
ほかにも、東西で町の造りが違う事や、アイヌとの関わりについても知ることが出来ます。
日本のことを一日で分かる、大変理解できる博物館です。
日本の古代から現代までの多くの歴史の情報量が国立歴史民俗博物館には詰まっています。
1日では時間が足りないほどでした。
古代からの日本の発展を感じることができ、とても勉強になりました。
先代の知恵を感じにぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
所在地 : 千葉県佐倉市城内町117
3か所を540円で回ることができ、大変有意義な3館共通入場券を利用することで、お得に回ることが出来るので、佐倉の文化財を見効率よく見ることが出来ると思います。
佐倉と言えばこの3か所だと思います。さらに国立歴史民俗博物館でより佐倉のまちをより知りましょう。