播磨風土記にも記された 歴史の感じられる穴場スポット
たつの市揖保川・室津エリアにはぜひ知っておきたい穴場スポットを紹介します。
長い歴史が感じられるのはもちろん、これからも貴重な文化財として守っていかなければならない場所がたつのには数多く残っています。
地元の人だけでなく、日本人や海外の方にもぜひ伝えたい内容です。
この記事の目次
菜食わずの宮たつの「神戸神社」に残る言い伝えに関わる歴史上の人物
神戸神社は、JR竜野駅から徒歩約9分でアクセスが可能です。
御祭神の鎮座されているこの宮山には山頂に大きな磐境があります。
現存する8世紀ごろに書かれた播磨風土記にはこの巨大な岩に神様が宿るとされ、その岩は古くから畏敬されてきたと述べられています。
当時は山の上に存在した岩や鳥居も神戸神社に下ろされて現存しています。
また、室町時代から続く秋例祭は10月上旬ごろに行われるため、9月末ごろから準備がおこなわれていました。
そして、この祭りは「菜食わずの祭」と呼ばれていますが、弘法大師が全国行脚した際に、小川で野菜を洗う老婆が腹痛に苦しんだという伝承により、葉のついた野菜は食されない風習があります。
所在地 : 兵庫県たつの市御津町神戸北山222
古墳時代から吹く風を感じる 現存する首長墓 たつので歴史に触れる
新舞子海水浴場から東へ登っていくと、入口への案内板が見えてきます。
上り詰めたところに盛り上がった地形がみられます。これが輿塚(こしつか)古墳です。
古墳時代に作られたとみられる、首長級の前方後円墳であり、昭和40年には県指定文化財に登録されています。
下から見るとわかりにくいですが、上空から見るとカギ穴の形をしています。
さらに埴輪や竪穴式石室も見られ、古墳時代の遺跡が今もなお残され続けている、長い歴史を感じる場所でした。
所在地 : 兵庫県たつの市御津町黒崎墓山
参勤交代で通った!?一度は歩きたい揖保川散策おすすめコースへ
よく晴れた日にぜひ音連れてほしい場所があります。
JR竜野駅から歩いていくのをお勧めします。
20分ほど歩くと江戸時代の参勤交代の際に利用された正條の渡し場跡が見えてきます。
当時は揖保川流域で高瀬舟がかなりの数渡し舟として待機しており、交通のかなめであったためにぎわっていたと考えられます。
川沿いをまっすぐと歩いていくと、揖保川せせらぎ公園に到着します。
のどかな場所で、野鳥が数多く生息しており、ラムサール条約締結に向けて保全すべき貴重な自然遺産だと感じました。
所在地 : 兵庫県たつの市揖保川町野田~揖保川町正條(しょうじょう)
古くから遺跡が残っているたつのは特に江戸時代に大変栄えた街であることがわかります。
穴場スポットに訪れてみると改めてたつの市の歴史の深さを感じることができるのではないでしょうか。
当時の人々の生活ぶりを想像しながら散策してみるとよりいっそう楽しめるのではないかと思います。