下郷町の歴史と自然を感じながら歩いてめぐる湯野上温泉街癒しの旅へ
福島県下郷町にある温泉郷・湯野上温泉は、全国でも珍しく毎分3,000リットルものお湯が湧き出ています。
またその周辺は多くの人気スポットと大自然で囲まれています。
そんな湯量豊富な贅沢なお湯に浸かり、自然に癒されながら歴史を感じる旅に出かけませんか?
この記事の目次
歴史を感じる下郷町湯野上温泉駅で自然を眺めながらのんびりゆったり
会津鉄道が通る湯野上温泉駅に到着すると、小さな駅舎が迎えてくれます。
駅舎の中には囲炉裏があり、どこか懐かしさを感じるようなレトロな雰囲気になっています。
左手にはお土産屋兼観光案内所があります。
駅にはロッカーも完備されていますが、案内所で荷物を預かってもらうこともできます。
もちろんパンフレットやチラシももらうことができます。
湯野上温泉の駅舎は大内宿と同様に茅葺き屋根となっていて、駅舎に茅葺きが用いられているのはこの湯野上温泉駅と大分県の豊後中村駅のみとなっています。
また、2002年には東北の駅百選にも選ばれており、春には満開の桜、秋には美しい紅葉見ることができ、フォトスポットとしても人気があります。
駅のすぐ隣には無料の足湯「親子地蔵の湯」があります。
暖かいお湯に癒され、列車を眺めながらのんびりつかることができます。
8:30~19:00まで利用可能です。
足湯の隣には親子地蔵尊が祀ってあります。
この地蔵は古くからこの地に安置されていたもので、足湯を建設した際に移設されました。
湯野上温泉は会津若松市出身で世界的に活躍しているMHAKさんとコラボしており、所々にアート作品を見ることができます。
茅葺き屋根の駅舎とアートの融合はとても新鮮で不思議な感じがします。
所在地:福島県南会津郡下郷町大字湯野上字
下郷町の大自然が生み出した風穴を体験し自然の美しさを感じよう
中山風穴地特殊植物群落(なかやまふうけつちとくしゅしょくぶつぐんらく)は、湯野上温泉から車で10分ほどのところにあります。
ここには冷風が吹き出す自然の風穴が多くあり、その影響によって特殊な植物が生息しています。
また、中山風穴は国の特別天然記念物にも指定されていて、非常に自然豊かなところなので散策するのにもぴったりです。
先ほどの看板を右に曲がると、坂道が続いているので、ここを歩いていきます。
しばらく歩くと登山道の表記がありました。
様々な植物や自然を感じながら散策することができるようになっています。
5分ほど歩くと冷風体験施設の看板が見えてきます。
横にある階段を下ると屋根のついた小屋が見えます。
この小屋が冷風体験施設です。
建物内に入ると四方八方から冷気が感じられます。まるで冷蔵庫の中に入っているようでした。
温度はなんと0℃!夏の避暑地には最適な場所ですね。
風穴体験施設を少し奥に行くと、貯蔵庫跡があります。
ここは風穴の冷気を利用した『天然冷蔵庫』となっており、いつ頃からかは定かではありませんが昭和の初期まで使われていたと言われています。
外枠は石で覆われていて、内部は非常に神秘的な雰囲気に包まれています。
よく見ると、積み重ねられた石と石の間には隙間があります!
ここから冷気を感じることができます。
所在地:福島県南会津郡下郷町湯野上字中山
ひっそりと佇む下郷町の温泉神社と境内にある癒しを求めてまったり旅
先ほどの風穴体験施設から国道に戻る途中には温泉の神「湯神さま」を祀る湯野上温泉神社があります。
また、毎年7月には「湯野上温泉祭り」が開催され、こども神輿や例大祭・献湯祭、そして音楽会が行われます。
神社と音楽のコラボレーションをぜひ見てみたいですね。
大川ダムの建設によって、移転することになった源泉を記念した石碑がここにに建立されています。
拝殿の正面には両脇に灯篭が並ぶ階段があります。
どこか懐かしさを感じます。
階段を降りると広場になっていて、その右手には源泉の足湯があります!境内に足湯があるなんて素敵ですよね。
風穴で涼んだ後の足湯はとても気持ち良かったです。
所在地:福島県南会津郡下郷町湯野上字中山
下郷町は隠れスポットが沢山!足湯では2匹の可愛いうさぎがお出迎え
湯野上温泉神社から10分ほど歩いたところに「ほのぼの通り」という通りがあります。
人通りが少なく、名前の通りほのぼのとしています。
ほのぼの通りにはたくさんの温泉宿が集まっています。
通りを5分ほど歩くと鯉が描かれた立派な蔵を見つけました。
その左手に見えてくるのが「神の泉」と呼ばれる足湯です。
神の遣いということなのか、2匹のうさぎたちが迎えてくれます。
赤いつぶらな瞳がとっても可愛らしいですね。
写真映えすることも間違いなしです!
足湯も小さくて可愛いらしいです。
温度は少し熱めだったので、入るときは気を付けてください。
なんとこの足湯は浴用に加えて、飲用の温泉でもあります。
飲める温泉とは、なんだか不思議ですね。
そして足湯の隣には、二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)と呼ばれる小さい神社があります。
二荒山(ふたあらやま)とは下野国の神のことで、日光と宇都宮に鎮座する二荒山神社の分霊を勧請したものだと考えられています。
ここから20分ほど歩くと湯野上温泉駅に戻れますが、帰る途中に隠れスポットがあります。
それは夫婦岩です。
およそ100万年もの歳月をかけ浸食・風化を繰り返し、削られた岩はまるで夫婦のように向かい合っています。
こんな形に分裂している自然の岩はとても珍しいですね。
また、この岩は夫婦円満・縁結びのご利益のシンボルとしても親しまれています。
所在地:福島県南会津郡南会津町湯ノ花
湯野上温泉街の自然と歴史を感じる癒しの旅はいかがでしたでしょうか。
静かで青々とした自然やほのぼのとまったりとした温泉街を散策することで、きっと新しい発見ができるはずです。
みなさん自身が冒険家になる、そんな心躍る刺激的な旅へ出かけませんか?