福島県下郷町からすぐ！絶景「塔のへつり」の歴史に触れる旅
1943年(昭和18年)に国の天然記念物に指定された塔のへつり。
凝灰岩質の地層が数百〜数千万前に出来たのち、100万年以上の年月をかけて侵食と風化を繰り返して形成された景観はとても美しく、今も多くの人が観光に訪れます。
美しい景観の裏には深い歴史が隠されています。そんな塔のへつりの歴史を紐解いていきましょう。
究極の自然の造形美「塔のへつり」ができるまで
塔のへつりは塔のへつり駅から徒歩約5分ほどの場所にあります。
ちなみに「へつり」とは、この地方の方言で、川にせまった険しい断崖のことです。
塔のへつりは、100万年前〜130万年前の火山活動で誕生しました。一帯は第三系凝灰岩、凝灰角礫岩、頁岩などが互い違いになっており、それぞれ浸食の度合いが異なることから、まさに自然の造形美を感じることができます。
１０の塔状の奇岩は、全長200ｍにわたり整列し、それぞれ「鷲塔岩」「鷹塔岩」「獅子」「屋形」「櫓」「九輪」「尾形」「象」「護摩」「鳥烏帽子」などと名前が付けられています。
下郷町から行ける絶景 100万年以上の歳月をかけられた塔のへつり
塔のへつりは塔のへつり駅から徒歩約5分ほどの場所にあります。
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塔のへつりの入り口です。周辺には飲食店や土産物店が立ち並んでいます。
階段を降りると、福島県会津地方を流れる大川にかかる吊り橋が見えてきます。
反対側からも美しい景観が望めます。
実際に訪れると、自然が作り出した絶景に圧倒されます。塔のへつりが作り出されるまでに100万年以上の歳月がかかっていると考えると感慨深いものがあります。
所在地 ： 〒969-5204 福島県 南会津郡下郷町 弥五島下タ林
807年に坂上田村麻呂が創建！歴史深い舞台岩「虚空像菩薩」へ
こんなにも美しい自然の造形美ですが、あまりの迫力に恐怖すら感じます。
化学などで地形の歴史が証明されていない状態で、昔の人はさらに自然の脅威を感じた事でしょう。なんと古くから信仰の対象にもなっているそうです。
塔のへつりの橋を渡ったさきには、舞台岩に「虚空像菩薩」が祀られた岩のお堂がありました。807年に坂上田村麻呂が創建したものだそうです。
虚空像菩薩は、知恵や福徳をもたらす菩薩さま。そのご利益は成績向上や記憶力増進、商売繁盛、技芸向上などです。丑・寅年生まれの方の守り本尊ですが、悩めるすべての人々を救済する力を持ちます。
塔のへつりに訪れた際には、ぜひご挨拶してみてはいかがでしょうか。
福島県下郷町周辺の「塔のへつり」はいかがでしたか。思わず息を呑む景色は今も昔も変わらず人々を魅了してきました。
都会の喧騒から離れ、心も身体も自然に身を任せれば、日々の疲れもリフレッシュされます。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
